エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

八景島シーパラダイスの水中エスカレーター「アクアチューブ」と「コツメカワウソとあくしゅ」

船に乗って八景島シーパラダイスまで来たので、ずっと「行きたい場所リスト」に入っていた水中エスカレーターに乗りに行くことにしました。

 

八景島まで乗ってきた船はこちら(期間限定)

blog.tokyo-esca.com

 

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「アクアミュージアム」内の巨大水槽。この中を突っ切っていくエスカレーターです。

 

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お、これだ、これ。

 

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ああーこれはすごくいいですね!

 

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古い水族館だし、魚が泳ぎ回る中を大迫力で突き進む!みたいな感じではないのだけど、水中にエスカレーターがあるというだけですごく幻想的で、とても美しかったです。

 

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なんかつい写真撮ったカニ

 

ところでアクアミュージアムにはコツメカワウソがいて、有料課金(400円)することで「あくしゅ」ができるという、夢の体験コーナーがあります。

□コツメカワウソとあくしゅ | 横浜・八景島シーパラダイス - YOKOHAMA HAKKEIJIMA SEA PARADISE


大人が一人で参加していいんだろうか、と若干迷いましたが、ちょっと見に行ってみたら「辛抱たまらん」となったので、当日受付でチケットを購入。

 

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あああああ、かわいい!!

 

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私の番がやってきました。コツメカワウソ、めちゃくちゃ馴れてまして、手出して待ってます。熟練スタッフという感じです。

 

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餌を持って近づけると、ちょいちょい、と手に触ってくれる。かわいいー!

 

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なかなかとれないと、「いいいい!」という顔になる。

 

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無事ゲットして、もぐもぐ。

 

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ちょいちょい

 

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いいいいい!

 

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もぐもぐ。

 

こんなの何回やっても最高じゃん!!(1人、餌が3粒までです)

とても最高なので、おすすめです。

 

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帰りに、もう1箇所、「行きたい場所リスト」に入っていた、横浜シーサイドラインの「幸浦駅」で途中下車。

 

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ここ、何があるんだっけ、と思っていたら

 

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日本エレベーター工業製のエスカレーターがあるんでした。会津、笠岡、三軒茶屋に続いて4箇所目。

松本バスターミナル「アルピコプラザ」のエスカレーターがなんかすごい

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松本空港からバスに乗って、松本駅前で降りたら目の前にこの風景があったんだけど、めちゃくちゃ良くないですか。松本行ってよかった。

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エスカレーター本体は年季が入ってるもののわりと普通の日立です。

 

似ているのだとこれを思い出します。これは逆に、エスカレーターが階段に擬態しているのではなく、階段がエスカレーターに擬態しています。(一番上の階)

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www.tokyo-esca.com

 

屋上展望台「SHIBUYA SKY」のエスカレーター

地上47階建て、渋谷エリアで最も高い超高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」の屋上展望台「SHIBUYA SKY」。

 

ここに設置されたエスカレーター、屋外型としては日本一の高さに位置するエスカレーターになるということで、日立さんから「なかなかすごいものができますよ」とお知らせいただいており、行こう行こうと思っているうちに、SNSで大層話題になっていたり、色々あったのだが、やっと見に行くことができた。

 

www.kensetsunews.com

 

現在は完全予約制で、事前チケット購入によって入ることができる。当面の間、短縮営業中で20時までなのだが、特に混雑でチケットが買えないとかいうことはない。サンセットの時間を狙って行ってみた。

 

www.shibuya-scramble-square.com

 

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46階から47階というすごい場所にあるエスカレーター。

 

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混雑を避けて平日に来たのだが、流行りものに敏感な感じの若者がたくさん来ていて、30代が一人で来るのは若干覚悟がいる感じの場所である。たくさんベンチっぽくも使える階段や寝転がれるハンモックっぽい場所などが設けられていて気持ちがいいが、警備員の人が待ち構えていて、ガラスの手すりの外にカメラを出したり、ハンモックの前で律儀に靴を脱いだりするとすかさず注意される。

 

エスカレーターが一番撮れそうな場所は、あとから購入するタイプの記念撮影スポットになっていて、係員さんの前に並ばないと入れなかったりしてなかなか難易度高かったが、がんばって何度も往復してきた。

 

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片側にガラスの柵がある以外、屋根もなく、完全に屋外のエスカレーター。開放感がやばい。

 

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スパイラルエスカレーター 国内&海外 全設置箇所まとめ

世界で唯一、日本の三菱電機だけが製造している曲がるエスカレーター『スパイラルエスカレーター』。これに出会うことがなかったら、私はここまでエスカレーターに夢中になることはなかったであろう。

このスパイラルエスカレーター、かつては全設置箇所のうちの半数以上が日本にあったのだが、国内は特にバブル期に計画、建築されたものが多いため、今ちょうど建て替えラッシュが起きている。見てまわっている最中から「どこかしら哀愁の漂ってる建物が多いな」と思っていたが、いよいよその数が減っているのだ。全箇所まわりたいなら、早ければ早いほど良い。

 

そんなわけで、エスカレーターの日(3月8日)を記念し、私の巡った国内スパイラルエスカレーターの全設置箇所をまとめておこうと思う。ちなみに、全設置箇所リストは三菱電機稲沢製作所に掲示されているのだが、一般に広く公開されている施設ではなく、リストをそのままばーんと公開していいかわからん。

ただ、ほぼ全箇所、自分で行って写真を撮ってきたので、それを並べる分にはかまわんだろうという判断である。なのでリストでだけ存在を知っている撤去済みの場所は非公開とさせてもらう。

 

追記1

とか書いていたら、「スパイラルエスカレーター=バブルの遺物」というような扱いで紹介する記事が増えてしまったのだが、そういうわけではないということは強調しておく(今も三菱電機で生産しているし)。

2010年代以降、スパイラルエスカレーターや吹き抜けを突き抜けるような超ロングエスカレーターがさっぱり国内で設置されないのは、不況の影響ももちろんあるが、「高齢化」と「バリアフリー」、「耐震」も影響していると私は思っている。

だからスパイラルエスカレーターが国内では設置されなくなってしまうのはある程度仕方のないこと。バリアフリーの方が重要性が高いと言われたら、それはもちろんそうだ、と言わざるを得ない。都市のそういう変化自体を観察するのが私は好きだ。ただ、数が減っていっているのは事実で、日本人ならある程度、気軽に見に行ける場所にスパイラルエスカレーターはあるので、ぜひ乗りに行ってほしい、と、この記事の主旨はそういうことである。

 

追記2

公式に公開されているスパイラルエスカレーターリスト(2016年時点)を発見したので、海外の納入箇所リストも追加した。海外の事例はめっちゃゴージャスだぞ。

Spiral (Curved) | Mitsubishi Electric Elevators and Escalators

 

三菱電機稲沢製作所を訪問した日の記録はこちら

blog.tokyo-esca.com

 

2023年現在(私の把握している限り):
国内設置25箇所、うち撤去済み7箇所
海外設置26箇所、うち撤去済み3箇所、未竣工1箇所


※以下、竣工年順
※現存状況、間違っていたらすみません

 

国内

つくばクレオ茨城県/1985年/2018年閉館

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つくば万博の開かれた1985年の3月8日に開業したショッピングセンターで、初めてスパイラルエスカレーターが納入された記念すべき場所。

全箇所まわったと豪語しておいて初っ端からあれだが、こちらは頂戴したお写真である。私が知った時にはすでにスパイラルエスカレーターは撤去済みで、かつ2018年には完全閉館している。ちなみに、自分が1984年12月生まれで、スパイラルエスカレーターとは歳が近いこともなにかしらの縁を感じる。

つくばクレオのスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

インテックス大阪大阪府/1985年

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www.youtube.com

現存最古のスパイラルエスカレーター。

イベントを開催しているときには中に入れない場合もあり(この時はモンスターハンターのイベントをやっていた)、何度か行く必要があるが、しっかりシンメトリー配置のスパイラルエスカレーターが動いている。

インテックス大阪のスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

広島センタービル/広島県/1986年/2023年撤去

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広島バスセンターが運営するショッピングモール「アクア広島センター街」の中にある。柱回避の巧みな配置。

161 広島センタービル | TOKYO ESCALATOR

 

四日市スターアイランド/三重県/1988年/2020年閉店

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近鉄四日市駅前のショッピングモール。名古屋のテレビ局に呼ばれるたびに紹介していて何度か訪れたが、2020年2月29日に閉店。

自然光をとりこむなかなかこだわった設計の建物だったが、名前のきらきら感とは裏腹に完全に年配の方向けのテナントラインナップになっており「哀愁のスパイラル」と呼ばしめる一因に。

056四日市スターアイランド | TOKYO ESCALATOR

 

天神イムズ/福岡県/1989年/2021年8月閉業

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天神にたくさん集結するショッピングモールのうちのひとつ。スパイラルだけでなく、建物全体としても大好きな空間だったが、2021年度中の営業終了、再開発が決定している。

追記:2021年8月31日に閉業した

157 天神イムズ(閉業) | TOKYO ESCALATOR

 

おきなわ屋本店(ベスト電器那覇店)/沖縄県/1989年

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国際通りに面して建つ、土産物店。ここも、建物全体のカオスな雰囲気が好きだなぁ。

372 おきなわ屋 | TOKYO ESCALATOR

 

山交百貨店山梨県/1989年/2019年閉店

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甲府駅前の百貨店。当初、上下2台の設置だったのが、私が見に行った時にはすでに1台に減っていたが、2019年に閉店。

土地と建物がヨドバシカメラに売却され、2021年春オープンとのことだったが、スパイラルがそのまま残っているかは定かではない。残っていたら、スパイラルエスカレーターのあるヨドバシってことになるのでめちゃかっこいいんだけどな。

256 山交百貨店 | TOKYO ESCALATOR

 

枚方ビオルネ/大阪府/1990年

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京阪本線枚方市駅前のショッピングモールであるが、イオンが入っているため現在もかなり活気に溢れている。このまま頑張っていただきたい。

123 枚方ビオルネ | TOKYO ESCALATOR

 

中山競馬場/千葉県/1990年

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東京近郊で気軽に乗りに行けるスパイラルエスカレーターのうちのひとつ。

海外では、マカオとかラスベガスのカジノにスパイラルエスカレーターが設置されることが多いのだが、国内だとそれが競馬場かパチンコ店になる。

中山競馬場のスパイラルエスカレーター

 

三菱電機稲沢製作所/愛知県/1990年

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意外にも、稲沢製作所にスパイラルエスカレーターが設置されたのは結構経ってからのことだったのだな。

受付の係の方がボタンを押すと上りと下りを切り替えられるようになっている。

246 三菱電機稲沢製作所 | TOKYO ESCALATOR

 

米子しんまち天満屋鳥取県/1990年

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国内では最も好きなスパイラルエスカレーターのある場所。大吹き抜け空間に美しく配置された姿に惚れ惚れ。

米子のお買い物事情に詳しくないが、ここもテナントラインナップが学生 or 年配の方向けという、まもなく閉店するショッピングモールの様相を呈しているので、心配ではある。

250 米子しんまち天満屋 | TOKYO ESCALATOR

 

金沢パークビル/石川県/1991年/撤去済み

スパイラルエスカレーター設置箇所リストを見て、我が地元金沢にもスパイラルエスカレーターがあったのか!と驚嘆し、行ってみたらそのままの形で階段になっていたので二度びっくりした場所。駅前のオフィスビルなのだが、三菱地所の持ち物であり、三菱電機が入居しているのでそういうことなのかなと思う。

しかし、スパイラルエスカレーターの角度そのままの階段は最高に面白い(何しろ必要ないところまで手すりがついている)ので、撤去済みとなってる場所もできる限り訪れなくてはと思った次第。

金沢パークビルの元スパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

東急ストアすすき野ビル/神奈川県/1991年

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横浜市青葉区のすすき野は、札幌のそれとは違って、駅から離れた場所に大規模に開発された団地が建ち並ぶ住宅街である。その住宅街ど真ん中の、なんの変哲もないスーパーに、スパイラルエスカレーターがあるので、わざわざ自分から見に行っておいてなんだが、いち地方都市出身者として「横浜ってなんなの」と複雑なジェラシーを感じたのだが、そのように感じる人は(横浜出身者も含め)少なくないようで安心したりする、そんな場所。

すすき野東急のスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

心斎橋ビッグステップ/大阪府/1993年

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この頃になると、スパイラルエスカレーターの設置の仕方もデザインもかなりこなれてくる。ここはシースルーの外装板がつけられていてスパイラルエスカレーターの下部構造が観察できてしまう、すごい場所。

何も関係ないが、高校生の時(2000年ごろ)、中村一義さんのライブがどうしても見たくて、初めて一人で県外に旅行した場所がここだと思う。当時の「憧れの都会」感を今でもはっきり覚えている。あれがもう20年前のことなのか(遠い目)。

心斎橋 BIG STEPのスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

ランドマークプラザ/神奈川県/1993年

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www.youtube.com

ここで「曲がるエスカレーター」に出会ったことが私の人生を大きく変えた、横浜のランドマークプラザ。シンメトリーの配置が、柱や、他の直線エスカレーターとも呼応していてとても美しい。

025ランドマークプラザ | TOKYO ESCALATOR

 

NEXT21/新潟県/1993年

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スパイラルエスカレーターの設置箇所は、びっくりするほど太平洋ベルト地帯(という言い方は今でもするのか)に偏重している。現存するものでは、日本海側にあるのは米子とここだけ。新潟以北には1台も存在しない。

168 NEXT21 | TOKYO ESCALATOR

 

NAS芦花公園/東京都/1993年

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世田谷区のなんの変哲もない住宅街に突如あらわれるスパイラルエスカレーター。もともとクイーンズ伊勢丹などが入るビルだったそうだが、現在会員制スポーツクラブとなっており気軽には乗れないものの、外からシンメトリー配置を確認できる。すすき野東急と同様、「世田谷区ってなんなの」と感じずにいられない。

NAS芦花公園のスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

小倉アイム(旧小倉そごう、小倉コレット)/福岡県/1993年

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小倉駅前のショッピングモール。何度か名前が変わったが生きながらえている。レストランフロアに全4台、国内で最多のスパイラルエスカレーターが設置されている。1階ではなく上層階に設置されているというのも珍しい。

270 小倉コレット | TOKYO ESCALATOR

 

スターダスト門前仲町/東京都/1995年

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門前仲町には4年ほど住んでいたことがあって、駅を出た交差点の4つの角に全部パチンコ店があったのだが、そのひとつにスパイラルエスカレーターがついている。なぜ!? と思うが、普通に今でも動いていて乗れる。

165 スターダスト門前仲町 | TOKYO ESCALATOR

 

イーストビル/福島県/1996年

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福島駅前の雑居ビルなのだが、スパイラルエスカレーターがついているのはパチンコ店の入り口である。

イーストビルのスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

井筒屋山口店/山口県/1998年

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新幹線駅である新山口駅から、かなりローカルな山口線に乗り換えてたどり着く山口駅。その駅前からさらに歩いてたどり着く商店街の中にある、地上5階建ての立派な百貨店。なぜここに系スパイラル。スパイラルエスカレーターは、商店街アーケードに面しているとはいえ屋外に設置されている。屋外もいけるんだな、スパイラル。

253 井筒屋山口店 | TOKYO ESCALATOR

 

天満屋津山店/岡山県/1998年

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津山の市街地再開発で誕生した、アルネ津山に入居する百貨店。なぜここに系スパイラル。岡山出身である次長課長さんの番組に出た時、このスパイラルの存在をお知らせすると、「岡山にもある!?」「は!? しかも津山に!?」と驚いていらっしゃった。スパイラルがシンメトリーに配置されたロビーは荘厳でかっこいい。

162 天満屋津山店 | TOKYO ESCALATOR

 

ブリリアタワー東京/東京都/2006年

分譲タワーマンションのオートロック内にあるスパイラルエスカレーター。

テレビ取材の時に何度か撮影を打診してもらっているのだが、月に1度の管理組合の総会にかけなくてはいけないとかで実現していない。

超高層ビルマニアの中谷さんがその姿を撮影してくれているので、どうぞ。かっこいいなぁ。

bluestyle.livedoor.biz

 

三菱電機稲沢製作所 SOLAÉ place/愛知県/2016年

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2017年に稲沢製作所を最訪問した際、新しくできた建物にスパイラルエスカレーターがどどんと新設されていた。スパイラルのカーブに呼応するライトが可愛い。

三菱電機稲沢製作所 SOLAÉ placeのスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

 

海外

ウェストフィールド・サンフランシスコ・センター(サンフランシスコ/1988年)


www.youtube.com

海外設置第1号でありながら、上海で12台(多すぎ)導入されるまで、スパイラルエスカレーター世界最多台数を誇っていたのがサンフランシスコ。オーバルの吹き抜けに呼応するように美しく配置されている。

ウェストフィールド・サンフランシスコ・センターのスパイラルエスカレーター、ケーブルカー、サンフランシスコ湾クルーズ - エスカレーターマニアの移動の記録

ロッテワールド(ソウル/1988年)

遊園地に併設されたショッピングモールに比較的こぢんまりと設置されている。

ロッテワールドのスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

タイムズスクエア(香港/1993年)

2基×2フロアのスパイラルエスカレーターがシンメトリーで上品に配置されている。

196 連卡佛 銅鑼湾店 | TOKYO ESCALATOR

大葉高島屋(台湾/1993年)

この向きでのシンメトリー配置は初めて見たが、結構かっこいい。

大葉高島屋のスパイラルエスカレーター | TOKYO ESCALATOR

上海新世界(上海/1996年)

こちらはオーソドックスなシンメトリー配置なのだが、なんと両方のぼりである。

257 上海新世界 | TOKYO ESCALATOR

羊城国際商易中心(広州/1997年)

オフィスビルのロビーにひっそりとあるスパイラル。行った時は閉まっていた。

215 羊城国際商易中心 | TOKYO ESCALATOR

 

731 Lexington Avenue/Bloomberg Building(ニューヨーク/2003年)

ブルームバーグの本社ビルなのだが、社員の人しか入れないロビーにスパイラルがあるらしい。 ノーアポで突撃しても当然入れなかった。仕事の打ち合わせで入った人などの目撃情報がある。

 

THE FORUM SHOPS AT CAESARS(ラスベガス/2003年)


www.youtube.com

私の知る限り、スパイラルエスカレーターが本当に螺旋状に配置されている世界で唯一の場所。

フーバーダム、ラスベガスのスパイラルエスカレーター巡礼 - エスカレーターマニアの移動の記録

 

WYNN LAS VEGAS(ラスベガス/2003年)


www.youtube.com

天井から吊るされたパラソルがゆっくり上下するとってもメルヘンでロマンチックな世界観にスパイラルがマッチしている。

フーバーダム、ラスベガスのスパイラルエスカレーター巡礼 - エスカレーターマニアの移動の記録

 

THE VENETIAN MACAO RESORT HOTELマカオ/2007年)

空間がすごすぎて、エスカレーターがちょっと曲がってることなど見落としそうになる。

207 ザ・ベネチアン・マカオ | TOKYO ESCALATOR

 

上海新世界大丸(上海/2015年)

現在世界最多、12台のスパイラルエスカレーターが設置されている。6台ずつシンメトリー配置なのだが、ちなみに全部上りである。(下りは普通のエスカレーター)

258 上海新世界大丸 | TOKYO ESCALATOR

 

SEMINOLE HARD ROCK HOTEL & CASINO TAMPA(タンパ/2018年)


www.youtube.com

ハードロックをテーマにしたホテル&カジノで、スパイラルの外装がギザギザになってるのがかわいい。

タンパのスパイラルエスカレーター - エスカレーターマニアの移動の記録

 

スターバックスリザーブ・ロースタリー・シカゴ(シカゴ/2019年)


www.youtube.com

私が知る限り、世界で最も新しいスパイラルエスカレーター設置箇所。

シカゴの御堂筋と、スターバックスのスパイラルエスカレーター - エスカレーターマニアの移動の記録

 

未訪問箇所

LIVERPOOL SANTA FE(メキシコ/1993年)

GOLD AND JEWELRY MARKET(アブダビ/1993年)

JEDDAH HILTON HOTELサウジアラビア/1999年)

WTC MANGGA DUA(ジャカルタ/2003年)

GULF CITY MALL(トリニダード・トバゴ/2010年)

RIVER ROCK CASINO (バンクーバー/2010年)

AMIRI TERMINAL BUILDING(クウェート/2010年)

CONVENTION CENTRE EXTENSION & LINK BRIDGE TO QSTP AT
WAJBA, DOHA(カタール/2011年)

The Avenues (クウェート/2018年)

 

エスカレーターファン必読書籍・リンク

私は15年来のエスカレーターマニアだが、エスカレーターマニアの存在をこのページで初めて知ったという人もいらっしゃると思うので、いつものリンクを貼っておく。

すごいエスカレーター

すごいエスカレーター

  • 作者:田村 美葉
  • 発売日: 2020/09/08
  • メディア: 単行本
 

全ページに渡ってエスカレーターの話しかしないすごい本(自著です)

 

web-japan.org

スパイラルエスカレーターの仕組みがわかりやすくまとまっているページ。

スパイラルエスカレーターは「中心移動方式」という方法を考えついたことも画期的だったが、それはもしかしたら他のメーカーも考えついてるかも知れなくて、ただ、スパイラルエスカレーターに必要な部品を作ったり組み立てる技術が職人技で、三菱しかできないのだと稲沢製作所の人が言ってた。このページには、ローラーが動くレールを手作業で曲げている(!)ことなど、詳細がちゃんと書かれている。

 

www.meltec.co.jp

三菱電機ビルソリューションズの公式サイトにも、技術の詳細がわかりやすくアップされていた。聖地として巡礼するファンとは私のことだな……。

 

エスカレーター技術発展の系統化調査(PDF)

http://sts.kahaku.go.jp/diversity/document/system/pdf/055.pdf

元三菱電気稲沢製作所研究員でいらっしゃった後藤先生による調査資料。
とりあえずこの資料を読めばほとんど現在のエスカレーター知識の全てを知ることができる。

 

東京エスカレーター発行書籍&参考書籍のご案内

エスカレーターのメーカー判別が誰でもできるようになる本などを売っています(自費出版同人誌です)

 

以下は投げ銭のための設定です。有料部分はありません。

エスカレーター探究の旅を支援してくださる方はお願いします。

わたしのポンピドゥー・センター

パリのポンピドゥーセンターは、エスカレーター愛好歴初期の頃から世界でも好きな建築のうちのひとつ。

 

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これです。かっこいいね!

設計者はレンズ・ピアノとリチャード・ロジャースリチャード・ロジャース氏といえば、エスカレーター大好き建築家として私が長年マークしている人物。ポンピドゥー・センター以外にも、ロイズ・オブ・ロンドンなど、「構造をむき出しにする」建築を多く手がけ、その結果としてエスカレーターが大主役の建築をたくさん生み出している。

 

このポンピドゥー・センターの特徴的なエスカレーターなのだが、「これはほぼポンピドゥーと言って差し支えないのでは」というような建物が、国内にもいくつかある。

なかなか海外には行けないこの頃なので、そんな「わたしのポンピドゥー・センター」たちをまとめてみる。

 

ちなみに、萩原さんのこの記事「俺のグッゲンハイム」が頭にあります。

dailyportalz.jp

 

 

LIVIN OZ 大泉/東京都

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大泉学園駅からさらにバスに乗って数十分の場所にある、ショッピングモール。

こうやって並べてみると、どう見てもポンピドゥー・センター。折り返ししていたり、1階のドトールまでチューブ状になってたりと、本家より凝っているとすら言える。好き。

 

フジテレビ本社ビル

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フジテレビ本社ビルは、本体が巨大なので気づきにくいのだが、下層階部分に、ポンピドゥー的部分がついている。

 

京セラドーム大阪

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9Fのスカイホールに直通のエスカレーター。スカイホールというところに用事がある時じゃないと乗れないので未だ乗れたことがないのだが、なかなかのポンピドゥー具合である。

釧路フィッシャーマンズワーフMoo

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釧路の幣舞橋の近くにある観光施設。

おう、あれはエスカレーターに違いない、と思って行ってみたらやはりエスカレーターだった。満足。

 

 

次から、「ポンピドゥー…センター……?」ぐらいのレベルになっていきます。

 

JR静岡駅

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エスカレーターのチューブが建物側面に外付けされている。

ポンピドゥー的要素を突き詰めて最小単位にするとこういうことな気がする。

品川インターシティ

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最初からこれを出していたら、「どのあたりがポンピドゥー?」となるところだが、JR静岡駅を挟んだ後だと、かなりポンピドゥー度が高く思えてくるから不思議である。

 

Hysan PLACE

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要するに、外から見て「エスカレーターだ!」とわかる建物が好きなのだ私は。

これは香港のショッピングモール。

 

LABI AKIHABARA

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そういう意味では、秋葉原のかなり好きなこの建物が好きな理由も、似た部分を刺激されている気がする。

 

北海製罐倉庫

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もはやエスカレーターですらないが、「ポンピドゥーといえば、あの小樽のかっこいい倉庫もポンピドゥーっぽいよな〜」と思って実際の写真を探してみたら、そうでもなかったけど、なんとなく気持ちはわからないでもない。

 

 

他にも思い至るものがあればあげていきます。

以下はおしえていただいたもの。

ジオジオしい登別〜倶多楽湖・日和山・大湯沼・地獄谷・クマ牧場〜

北海道カブの旅、苫小牧のドーミーインから室蘭のドーミーインへ移動の日。

地獄を制しに行かねばと、登別に寄る。

 

倶多楽湖 湖畔

道中、倶多楽湖の湖畔に出た。

摩周湖とともに、国内トップを競う透明度とのことで、ほーん、と眺めてみたり。

 

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日和山展望台

地獄谷のすぐ近くの日和山展望台へ。

この山から立ちのぼる噴煙で、かつて天候を判断したということで、今も岩の割れ目からモウモウと噴煙が立ち上っている。火山大好き。

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大湯沼

日和山の噴火口である大湯沼。すぐ近くにも駐車場があって、モウモウとしているところを至近距離から眺めることができる。

 

 

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駐車場にカブを止めたら、すぐ近くにいかにも沼って感じのぶくぶくとした沼があったので、「おお、これが大湯沼か〜」と思ったのだが違うぞ。これは「奥の湯」。

 

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大湯沼はこっち。

 

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中洲に入ると埋ります

 

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いい感じの火山だ。かっこいい。

 

登別地獄谷

登別地獄谷は、日和山の噴火活動によりできた爆裂火口跡。

支笏洞爺国立公園の一部であり、「登別パークサービスセンター」や遊歩道もしっかり整備されている。

 

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ばばん。環境省

 

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間欠泉である「鉄泉池」まで歩いたら、もどる。

 

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大変ジオジオしくてよい場所であった(ジオジオしいはジオ好きがよくつかう形容詞)

 

のぼりべつクマ牧場

さて、登別まで来たからには、温泉に入っていくか、クマ牧場に行くか……としばらく考えて、なんかクマ牧場に行かなくちゃいけない用事があった気がするなぁ、なんだったかなぁ?と思いながらとりあえずクマ牧場へ。

Googleのレビューだと大人一人2,650円というなかなかのお値段に気圧されてる人が多く一瞬怯んだが、「倶多楽湖が上から見える」というのに背中を押されてロープウェイ乗り場へ赴く。

 

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あ、トバ号を見にきたんだっけ……?

 

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夏なので、トバ号は展示のみだったが

 

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アイヌの家「チセ」を模したやつが回ってきてた。可愛い!

 

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中もわりと凝ってるよ。

 

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クマが乗ってるやつもある。

 

そして、ロープウェイを降りてすぐ思い出した。

あ、そうだ、エスカレーター見にきたんだったわ。

 

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屋外エスカレーターであるということもマニアの嬉しみポイントなのだが、標高的にもこの高さにあるエスカレーター、結構珍しいんでは?いやどうかな?

 

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そしてこのエスカレーター、めちゃくちゃ景色が良かったです。なぜ屋外に?と思ったのだが、理由がわかった。

 

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「日本一丸い」といわれる倶多楽湖の全景が、エスカレーターに乗るとだんだん見えてくるのです。気が利いている。

 

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SHIBUYA SKYのように、エスカレーターも入れて映え写真を撮るのはなかなか難しかったが、景色の良さではこっちに軍配が上がるんでは、という気持ち。標高550メートルだし(SHIBUYA SKYは地上230メートル)。

 

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きてよかったわ〜と気を良くして、展望台の中にある食堂で昼ごはん。椅子がクマだ。可愛い。

 

もう2,650円の元はとったので、のんびりした気持ちでクマたちのほうへ。

上から餌を投げ入れられる仕組みになっているのだが、クマたちが非常に手慣れた感じで「餌くれ餌〜」とポーズをとってくれるのがのんびりしていてよかった。

 

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名古屋・御園座の赤いエスカレーター

滋賀を駆け足で巡ったあと、そのままズバッと新幹線で帰ってもよかったのだが、名古屋にちょっと泊まりたいホテルがあって、何しろGo To Travel期間なので泊まりに行ったようである。優雅だ。

 

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LAMP LIGHT BOOKS HOTEL。1階に『東京の美しい本屋さん』でも取材させてもらったマルノウチリーディングスタイルが選書しているブックカフェが入っていて、客室でも本が読める。選書が充実していて楽しいホテルだった。

 

さりげなく宣伝

 

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デザインも良くて、「ずっとここで暮らしたい!」となるのだが、それはそれで割とすぐ飽きるということを私は長い多拠点生活において学んだ。暮らすかどうかはさておき、名古屋でちょっといいところに泊まりたい時にとてもちょうど良いホテル。

 

www.dekirutabi.tokyo

 

さて、名古屋に泊まったのにはもうひとつ目的があって、最近「ここのエスカレーターもおもしろい」とクチコミが寄せられた御園座エスカレーターを見に行くためである。

 

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赤い。メーカーは日立さんだが、確実に新歌舞伎座の三菱×隈研吾の赤いエスカレーターを見て、「うちもできますよ!」とのことでステップを赤くしたに違いない。

 

blog.tokyo-esca.com

 

 

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赤いのだが、ステップが日立の新型なので全方位にデマケーションラインがあり、黄色くもある。

 

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こちらの場合は、特注品感の強かった歌舞伎座のものと違って、日立のいつものやつをとにかくただただ赤くしたという感じで若干戸惑うのだが、名古屋っぽい派手さがあって良いのではないだろうか。

平和堂彦根銀座店の「滋賀県初のエスカレーター」、「TSUBAKIMOTO」

近江八幡を出て、続いては彦根へ。

彦根に来るのも初めてだが、彦根城はスルーしてさっさとバスに乗り、銀座商店街へ。ここに、「滋賀県初のエスカレーター」がある。

 

1930年(昭和5年)に、当時の土橋商店街にマルビシ百貨店がオープン。1963年(昭和38年)には、滋賀県内で初となるエスカレーターを備えたスーパーマーケットとして平和堂1号店が出店した。

銀座商店街 (彦根市) - Wikipedia

 

また平和堂である。

滋賀は、前回訪れた時にも平和堂エスカレーターを見に来ていた。

blog.tokyo-esca.com

 

滋賀県初のエスカレーターは、展示などもされているということであったが、行ってみるとこんな感じだった。

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お、確かに結構盛大に展示がされているな(乗れない)

 

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MASUDAKIKAI!

 

ちなみに、長らく謎の存在だったMASUDAKIKAIは、有志からのご報告により、大阪の「マスダ機械製造株式会社」であることが判明している。

 

現在、2階が使われておらずご覧の通り2階には上がれない状態だったのだが、『すごいエスカレーター』を出したときに、石山店のエスカレーターを掲載させていただいた平和堂の方から、こちらの彦根銀座店のことを教えていただいており、MASUDAKIKAIだけでなく、「TSUBAKIMOTO」のエスカレーターがありますとの情報を頂戴していたのであった。

 

さりげなく宣伝。

 

なので、ひとまずエレベーターで上がれそうだった3階へ行ってみる。

 

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エスカレーターはやはり使われていなかったが、覗き込んでみる。

 

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あ!!!「TSUBAKIMOTO」!!!!!

 

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光ってないが、丸ボディの部分照明タイプであったっぽい。

 

これも有志から教えてもらったのだが、TSUBAKIMOTOは、エスカレーター用のチェーンの製造をしている大阪の「椿本チエイン」でほぼ間違いなさそう(確証はない)。

 

TSUBAKIMOTOは私の知る限りここでしか目撃情報のない超絶レアエスカレーターである。観に行かれる場合はぜひお早めに。

世田谷区の底知れなさを感じる、エスカレーター3箇所めぐり

地方都市出身の私にとって東京の中で一番アウェイを感じる場所である世田谷区。

なのだが、ことエスカレーターに関していえば、無視するわけにはいかない。

住宅街だと思って油断していると、その何の変哲もない住宅街の中に唐突にスパイラルエスカレーターがあるのが世田谷区の底知れなさなのである。

 

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別件の取材で芦花公園を訪れた際に、歩きながらふと道端の建物に目をやったらエスカレーターが曲がっていたので、「え、あのエスカレーター、曲がってる!?」という気分を久々に味わった。

 

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わー。綺麗な円形ホールにすっぽり収まっている理想的なシンメトリー配置。

 

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良い状態で残っているなぁ。

 

といっても私は数年前にスパイラルエスカレーター全設置箇所リストを入手しているので、世田谷区にスパイラルエスカレーターが存在することも知っていたのだが、スポーツジムとして使われている建物だということで、入れるかわからないし、外から見えるかもわかんないしと後回しにしてたのだ。ばっちり見えたよね。

 

唐突に住宅街にスパイラルエスカレーターがあるといえば、横浜市青葉区のすすき野東急にもある。駅からも離れた、ただのスーパーなのに普通にある。

www.tokyo-esca.com

たまプラーザやら、青葉台やらのしゃれた感じって、世田谷区の相似形という感じがすごくするので、なんか勝手に腑に落ちる。

 

と、そんなことがあったのが1月で、2月には、前からもう一度行かなくてはと思っていた下北沢ピーコックに行ってきた。

 

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こちらはこちらで、駅ど真ん前にあるのにこの風格。SINCE 1970。

 

下北沢の駅前が綺麗でおしゃれな感じになって、周りが見通しやすくなったと思ったら、ピーコックがほぼ目前にドカンと聳えていて驚いた。こんなに近かったんだっけか。それにしても、地方都市なら郊外の広大な駐車場のあるイオンに駆逐されているこういう「駅前スーパー」が、令和になっても落ちぶれることなく存在している世田谷区よ。

 

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そして、ここのエスカレーターは「日立エスカレーン」なんですね。一度来たことがあったのだが、「エスカレーン」の刻印を見逃していたのでもう一度来た。

 

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ばっちりですね。

 

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前回来た時は、このレアな円形ステッカーてんこ盛りの状況に興奮してたのを覚えてるが、ほとんど変わらずそこにあった。

 

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いい佇まいの中華屋さん。こういうお店好きだ。

 

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令和どころか次の年号まで生き残りそうな雰囲気を感じる。

 

エスカレーンに関しては言及するたびに貼ってますけどこのリンクを参考にしてくださいね。

特別企画4 日立のエスカレーター"エスカレーン"の謎を追え!・前編

 

で、この下北沢ピーコックに関して調べていた時に、たまたま目にした情報が、「ダイエー三軒茶屋店に日本エレベーター工業製のエスカレーターがある」というものでして。

 

日本エレベーター工業(現存する会社とは別)製のエスカレーターといえば、わざわざ会津若松までみに行ったことがあるくらいで、というか会津でぐらいしか目撃情報がないからなんだけど、そんなやばいものが世田谷区にあるのかよ。

 

blog.tokyo-esca.com

 

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イオンフードスタイルというちょっと小洒落た感じの外装になっていたが

 

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お、これかしら

 

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これだったね。

 

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まじかー

 

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まじなのかー。というか、こんな模様のランディングプレート初めてみたね。

 

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このステッカーは他でも見るタイプのものだけど

 

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会社名が書いてあるとかやばいー

 

いまだに全然アウェイな感じは消えないけれども、世田谷区、おそろしい子…!という気持ちでいっぱいになった最近の出来事でした。

サンティアゴ・カラトラバのビルバオ空港をウロウロする

建築がんばってるビルバオは、ビルバオ空港もみんな大好きサンティアゴ・カラトラバのデザインによる新しいメインターミナルビルが2000年にオープンしている。

空港には出発3時間前には着く主義の田村家なので、空港をウロウロしていた。

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タクシーを降りたらこんな感じ。この屋根がなんともカラトラバ。

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全体像が見える感じの場所を探してウロウロしたが、これが限界。

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屋根かっこいい。

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中に入るとこのようなことになっている。

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屋根に突き出た庇のような部分から採光しているのだ。

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シンプルな構造のターミナルビルなので、下の階に降りる必要は全然ないのだが、降りてみる。

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このエスカレーターのトンネルも屋根の庇デザインに呼応している。頭ぶつけないようにcautionシールが貼ってあるのはご愛嬌。

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下の中二階のような回廊

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エスカレーターを振り返るとこのような感じ

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出発ロビー

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曲線や斜線を効果的に使う建築家

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ボーディング・ブリッジ

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これはビルバオ到着時に咄嗟に撮った一枚。光り輝いている。

空港到着から出発まで、全く気の抜けない楽しいビルバオ旅行だった。

ここからポルトへと飛んで、つづいて ポルトガルの移動の記録 に突入します。

 

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関係ないけどポルト空港のエスカレーター

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ビスカヤ橋近くの屋外エスカレーター(ムービングウォーク)

初めての土地を訪れるときは、一応「地名 エスカレーター」で調べてみる(そして詳細情報はあえて仕入れず楽しみにして現地に行く)のだが、「ビルバオ エスカレーター」で検索して出てきた、ビスカヤ橋近くにある屋外エスカレーター(厳密にはムービングウォーク)がなかなかすごかった。

 

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これです。おわー何これ結構長いんじゃん。ビスカヤ橋のある川の袂から、メトロの入り口のある坂の上まで、何基も乗り継いで行く。

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海外のオートスロープは乗り口に平面部を設けないのでいきなり斜面。見た目はスタイリッシュだが結構乗りにくい。

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メーカーはヨーロッパを席巻するドイツのThyssenKruppです。

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結構どこまでも続いていきますね

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上まで登ってくると、橋も見える。

これはナンバー入り(個人的につけている世界のかっこいいエスカレーターランキング100位以内入りのこと)かもしれないなぁ、などと一人勝手に盛り上がる。

 

ノーマン・フォスターのメトロ・ビルバオ

ビルバオのメトロはデザインが統一されていてとてもかっこいい。ここにも有名建築家が起用されている。イギリスのノーマン・フォスター卿による設計。

メトロといえば当然エスカレーターなので、張り切って観察。

 

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入り口のデザインが統一されている。

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アーチが少し縦に長いのが特徴。

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エスカレーターはドイツのThyssenKrupp

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カッコイイ

几帳面にエスカレーター・チューブにする感じはロンドンに似ている。フォスター卿がイギリス人だからかも。イギリス人はやっぱり「地下鉄はチューブじゃなくちゃならない」という謎の強迫観念に駆られた別の種族という感じがする。

 

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駅もしっかりチューブ

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細かいところまでデザインが統一されている。

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関連:

blog.tokyo-esca.com

ビルバオ・グッゲンハイム美術館とビルバオ新市街をウロウロする

ビルバオは、鉄鋼産業中心の港湾工業都市だったが、20世紀末に産業が衰退。

奇才フランク・ゲーリーによるグッゲンハイム美術館を中心に、著名建築家によるカッコイイ建築とアートで再起を図った街である。

 

グッゲンハイム美術館対岸のホテルに宿をとり、翌朝、朝ごはんを食べに出かけると外はまだ真っ暗。

 

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サンティアゴ・カラトラバによるスビスリ橋。

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橋を渡ると、それに呼応する感じで美術館へのアプローチが続く

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カッコイイ

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朝ごはん食べ終わったらだいぶ明るくなっていた

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美術館の前の道を眺めてるパピー

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まだ美術館が開かないのでいろんな角度から舐めるように建物を楽しむ

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美術館向かいの建物の窓もなんか波打ってた

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この橋の近くには、銀色の板の裏側が見える場所があった

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 ぐるぐる回っていたら、開場時間になったので中へ。

スペインの美術館はほとんどがネットでチケットを買って決められた入場時間に入るシステムです。

 

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中もめっちゃかっこいいのであった

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中の作品は撮影禁止なのだけど、言語が分からなくても楽しめる展示も多く、面白かった。

 

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「パピーの正面から撮ってる絵葉書売ってたから、同じ構図で写真撮っといて」と言われて撮りましたが難しいです

このあと、旧市街の方の広場的なところや教会的なところにも行ったのだが、そちらは普通のスペイン地方都市の普通な感じだったので(若干人が多くて治安もそこそこで気疲れもする)、早々に戻ってきて、新市街の奇抜建築めぐり。

 

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コル・バロー・アーキテクトスによるバスク保健衛生局

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アルオンディガ・ビルバオ。ワイン貯蔵庫を文化施設にリノベーションしたもの。フィリップ・スタルクの設計。

 

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ここ、「プールが下から見える」ので有名なんですけど

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なんとか場所を探し当てたものの、「おお!おお・・・う?」という感じだった(ガイドブックに載ってるような美しい感じに泳ぐ人は滅多にいない)

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そして我らがイソザキ・ゲート。

おまけ。夜ご飯を食べに行ったリベラ市場に、新発見メーカーのエスカレーターがあってこの日一番興奮した。

 

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スペインのアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港

2019年-2020年の年末年始は、ゴールデンウィークに続いて10連休だったので、家族でスペインとポルトガルに行った。その後こういう状況になってしまったので、以降「行きたいところには行きたいときに行くべき」というモットーで生きている。

 

スペインは、父のリクエストでビルバオがメイン。イベリア航空で成田→マドリードビルバオという乗り継ぎ便で行った。

乗り継ぎの時間がギリギリの90分ぐらいしかなくてちょっと心配していたのだが、「マドリード空港の新しいターミナルがかっこいい」と聞いており、定刻について急ぎ足の中で撮った写真がこれ。

 

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とてもかっこいい

て、今建築家誰かなと思って調べてたら、世界で最もエスカレーター好きな建築家として私がマークしているリチャード・ロジャース氏(これとかこれとか)だったのでのけぞっている。マジか(マークしてるはずでは)。

 

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でも急ぎながらエスカレーターの写真も撮ってた。いろんな色に光ってるのがかっこいいなーと思っていたが、リチャード氏の仕事と言われれば超納得。

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いちいち光らせるところがとてもリチャード。

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かっこいい。

ターミナル間の移動があったので、大急ぎの中でも、このリチャード式エスカレーターを降りて登ってと2回も乗れて本当によかった。

 

あとはおまけですが、飛行機の中から見えたどこかわからないけどすごい景色です。

 

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マドリードにつく前に、機内アナウンスで「イベリア航空から、クリスマスバケーション(ヨーロッパは25日過ぎても新年過ぎてもまだ普通にクリスマスです)のスペシャルプレゼントです」とかアナウンスがあって何かな?と思ってたら結構きつめのジョークだった。英語がそんなにわからない身としては一瞬焦ったよ。