タンパからシカゴへ、もはやおなじみのサウスウエスト航空で。
サウスウエスト航空の便はどこにでも飛んでいるわけでもなく、ここからここへは直行便がないとか、この曜日はなぜか高いとか、色々な要素があったのだが、そういうパズルを考えるのは結構好きなので、いろいろ考慮した結果が今回の旅程になった。(LA→ラスベガス→サンフランシスコ→ニューヨーク→タンパ→シカゴ→LA)
ちなみに、全部の旅費として、ANAの直行便往復が13万円、アメリカ国内の移動でだいたい10万円、ホテルはドミトリーを利用して8万円ぐらいなので、2週間でだいたい30万円ぐらい(私は交通費と宿泊費以外を旅費にカウントしない)の旅だった。直行便往復のチート的安さと、サウスウエスト航空とホステリングインターナショナルのおかげで成立した旅である。旅程を長くした(GW最終日に帰ると高かったので、次の週末まで伸ばした)ため結構かかったが、スパイラルエスカレーターはいずれは全て見なくてはならないので、再度渡米することを考えたら、一度で全部、とりあえず今スパイラルがあるとわかっている場所を巡ることができたので、私としてはコスパはかなり上々である。
シカゴにつく直前。シカゴは物流の要衝。
シカゴは、アメリカの「大阪」的な都市で、大阪で船に乗りまくったりしている私にとって、好きじゃないわけがない街だった。スパイラルエスカレーターがなければ訪れていたかどうかわからないので、スパイラルに感謝である。
サンフランシスコにつづいて、ホステリングインターナショナル・シカゴ に泊まった。空港からの高架鉄道に乗ってたどりつくザ・ループ(山手線のようなもの)の駅から歩いてすぐで、とても立地がいい上に、とてもおしゃれで、サービスも行き届いている。タンパで同室だった韓国人留学生と、ここでも会うというすごい偶然もあった(それでも特別仲良くなったりしないのが私であるが)。たぶん元々はホテルの建物で、2段ベッドを入れてドミトリーにしているという感じで、セキュリティがめちゃくちゃしっかりしている(あらゆるところでカードキーが必要)というのも安心。
ホステリングインターナショナルのすぐ近くにパンダエクスプレスを見つけたので、夕食はそこだな、と思っていたが、シカゴといえばシカゴピザだろう、という気持ちが高まり、一人分サイズのシカゴピザを出してくれるお店を近所に発見したので行ってみた。
ちゃんとしたレストランに入ると飲み物も頼まなきゃいけないし(シカゴではたっぷりの水が無料でサービスされたが)、チップもそれなりに払わなきゃいけないし、とっても高いのだが(3,000円ぐらいはする)、シカゴピザ×ビールの組み合わせはそれを上回る満足があり、翌日も同じことをします。
シカゴの朝食は、サンフランシスコよりちょっとだけゴージャスで、パンの種類がいっぱいある。ハッピー。
シカゴは、1871年のシカゴ大火で多くの建物が失われ、そのときやってきた新進気鋭の建築家によって街がつくられ、近代建築〜現代の高層ビルまで見どころがたくさんある「建築の街」である。午前中はシカゴ観光のメインイベントである、「建築クルーズ」というやつを予約していた。
大阪でいうところの中之島一周クルーズみたいな感じで、楽しくないわけなかったのだが、それはまた別で乗船記を書くことにする。
シカゴ建築センターというところもちょっと見に行った。
さて、シカゴの御堂筋みたいなメインストリートを北上して、スパイラルエスカレーターを見に行く。この御堂筋みたいなメインストリート、本当に御堂筋と「姉妹ストリート協定」というやつを結んでいた。
車がばんばん通る大動脈なのだが、シカゴの川に架かる橋は全部が跳ね橋になっていて、ヨットとかが通るときはどばーんと跳ね上げるのである。
建築センターから出てきたら、目の前で跳ね上がっていたので「マジかよ」ってなってるところ。
シカゴの御堂筋を大胆に10分ぐらい通行止めにして、跳ね橋を跳ね上げ、プライベートヨットみたいなやつが通って行った。
で、その橋を渡ってたら、ああ、向こうの橋も!次々に跳ね上げてるではないか。
大胆だなぁ。
シカゴ、サンフランシスコほどではないがこの日も結構寒いんだけど、「欧米の人ってとにかく屋外で食事をしたがるよね」とすごく思った屋外席。
そしてやってきました、スターバックス・リザーブ・ロースタリー・シカゴ。焙煎所を併設するちょっと高級なスタバで、5階建てである。
2019年竣工で、私が知る限り、現在世界で最も新しいスパイラルエスカレーター。
焙煎したコーヒー豆の熟成・貯蔵庫である「キャスク」を囲むようにして、スパイラルエスカレーターが設置されている。何かをぐるっと囲むのは、スパイラル、とても得意ですから。
「コーヒーの博物館」と言われたりもしていて、インテリアがとてもおしゃれで、エスカレーター目当てではない観光客も大挙して押し寄せていた。
ただこちらのスタバの店員さん、押し寄せる観光客にうんざりしているのか、アメリカで出会った中で最も接客が残念な感じではあった。たまたまかもしれないけど、日本のスタバの店員さんスキルを期待しているとびっくりしてしまうので、そういうものと思って行くと良いかと思います。
なにはともあれ、アメリカのスパイラルエスカレーター巡礼完遂(ニューヨークは見れなかったが)記念に、スパイラルエスカレーターを眺めながらオリジナルラテを堪能する。
そのあと、スタバの近くにある給水塔(アメリカで2番目に古い給水塔らしい)と
その向かいにある上下水道の施設?を見た。
シカゴは高架鉄道が現役でかっこいい。ホステルのカフェの窓も高架鉄道ビュー。
いったん荷物を置いてから、もう一度おでかけ。建築散歩へ。
地下鉄のエスカレーター、上りなので「EXIT ONLY」なのだが、とんでもなくデザインが可愛い。
ノーマン・フォスターのメトロ・ビルバオとちょっと似てる。
ノーマン・フォスターのメトロ・ビルバオ - エスカレーターマニアの移動の記録
フランク・ロイド・ライト設計のロビーがある「The Rookery」、めちゃくちゃおしゃれだった。
ロングな3連エスカレーター。多分銀行なので入らず。
街角のアート色々。ジェームズ・R・トンプソン・センターは中が見たかったのだが、リノベ中で見られなかった。
シカゴ劇場
ホテル近くにある駐車場もかわいい。
次の日オークパークから帰ってきたあと、見逃したところやいいエスカレーターがありそうなところをあらためてまわっていた。
エスカレーターの真ん中に水が流れるWater Tower Place
Chicago Public Library
シカゴのメイシーズで、またWESTINGHOUSEのエスカレーターに出会った。もう存在しないメーカーなのだが、とにかく形が独特である。
NORDSTROM の Montgomery KONE のエスカレーター。
シカゴ・ピザ発祥の店?といわれるPizzeria Unoで、再びピザ&ビール。ここはビールがクラフトビールで、たくさんの種類から選べるのでよかった。美味しかったなー。
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