ニューヨークフェリーの乗り方
公共交通なのでリーズナブルな価格が魅力
2017年に誕生したニューヨークフェリー。「コロナ禍後、地下鉄の治安が悪化するにつれて、次第に船での移動が好まれるようになってきた」とかガイドブックに書かれていたりする。
それだけ聞くと殺伐とした雰囲気なのかと思いきや、日曜日だったこともあり、ほとんどの人が2階の屋外席に陣取り、観光を楽しんでいる楽しい船です。
公共交通なので、1回の乗車が4ドル(2時間以内の乗り継ぎは無料)とかなりリーズナブル。ハドソン川からセント・ジョージまでを運航する1便と、イーストリバーを運航する複数便がある。
スマホアプリが便利
ニューヨークフェリーに乗るなら、公式のスマホアプリがとても便利。
今どの船がどこにいるかがひとめでわかる地図。
どの船が何分後にくるかや、何分でどこに着くかもわかりやすい。
そして、同じアプリで乗車券の購入が可能。
Apple Pay にクレジットカードを登録しておけば、いちいちカード情報を入力しなくてもすぐに購入できた。1度アクティベートしたチケットは2時間有効で、2時間以内なら何度でも乗り継ぎできる。
チケットは乗船時に見せればいいので、正確には「2時間以内に乗船しちゃえばOK」ということになる。
乗り継ぎは可能だが、同じ系統の船には1回しか乗れない
この「乗り継ぎ」、回数に制限はないが、「往復乗船は不可」となっている。
往復ってどういう意味かなぁと思いながら、セントジョージルートでMidtown Westから乗ってBattery Park City で一旦乗り、再びBattery Park City からSt.Georgeに行こうとしたら、同じチケットでは乗れなかった。
往復というか、「同じチケットで同系統の船に乗れるのは1回まで」なので、逆にサウンドビュールートの船で北上し、アストリアルートの船で戻ってくる、みたいなことは普通に可能。
これをうまく利用すると、たった4ドルで行ったり来たり、楽しい船旅が可能。
ニューヨークフェリー乗船記(2023)
Midtown West → Battery Park City
Midtown West の乗り場は、ニューヨークの新名所として有名な「Vessel」の近くにある。
Vessel からハドソン川を目指すといくつかの埠頭があり、立派なフェリーターミナルのあるところがNYCフェリーの乗り場。
フェリーターミナルはこんな感じで、チケット売り場やちょっとした売店があった。
「2番」の桟橋がニューヨークフェリーの乗り場。
ちなみに「3番」はIKEAブルックリンに向かう無料の船だった…!
ちょっと気になるが、ちょうど出ちゃったところであった。
桟橋の近くにもアプリの案内などが出ていて親切。初心者でも迷わない。
船がきた。船員さんがバーコードを読み取る機械を持っているので、スマホのチケット画面を見せて乗船する。席は自由席。
1階の席も居心地はいいけどほぼ誰もいない。
船内にも売店がある!ニューヨークフェリーを通勤に使ってる人とかもいるんだそうで、優雅だなぁ。
日曜日だったので、2階の屋外席はあっというまにいっぱいになっていた。
摩天楼を船から眺めるの楽しい。Vesselかわいい。
こちらもニューヨークの新名所、Little Island。
船からだと、その独特な構造がとてもよく見える。
Battery Park Cityへ。川沿いにテラス席などの設けられたショッピングモール、ブルックフィールド・プレイスがあり、9.11 メモリアルミュージアムも近い。
Battery Park City→St.George
マンハッタンの摩天楼と
ニュー・ジャージー州の千葉っぽい風景。
ハドソン川を南下してセントジョージに行くということは、自由の女神が見えるのかな、と思ったら、バッチリ見えた。同じルートを通るスタテンアイランドフェリーより船が小さいのもあって近くを通ってくれる。
結構正面からも自由の女神が見える。
ニュージャージー州の港湾風景も結構堪能できるので、その筋の人にもおすすめ。
St.George → Wall Street (Staten Island Ferry)
St.George から Wall Street までは、無料のStaten Island Ferry で戻る。
この船は、14年前にニューヨーク来た時に、ホストファミリーに教えてもらって乗ったやつだ。今も変わらず無料で動いてる。
30分おきに24時間運航という頼もしい船である。
この日、ニューヨークでおそらく自転車のイベントみたいなのが行われてたようで、下の階には大量の自転車の人が乗ってた。
席はいっぱいあるのだが、みんなほとんど外側の通路みたいなところにいて、自由の女神を見ている。
ブルックリンブリッジとマンハッタンブリッジも見えてきた。
Wall Street → East 90th Street
スタテンアイランドフェリーのつく埠頭から、ニューヨークフェリーの埠頭までは少し離れているが、川沿いに歩いていけば迷うことはない。
Wall Street からは、イーストリバーを運航する全ての船が発着するのでかなり混雑していた。この乗り場だけ、係員の人も豊富にいたので、もし自分の乗りたい船の桟橋がわからなければ聞いたら親切に教えてくれる。
ブルックリン方面
ブルックリンブリッジとマンハッタンブリッジ、渡りに行こうかなと思っていたけど、船から十分に堪能できてしまったので満足した。
ウィリアムズバーグブリッジ。
Stuyvesant Coveのフェリーターミナル。
この工場かっこいい。
ここから北上するコースは、ルーズベルトアイランドという中洲の東側と西側の2つに分かれる。
まずは西側。
クイーンズボロブリッジ。
橋と並行して、「ルーズベルトアイランドトラムウェイ」がある。
トラム見えないなーと思っていたら、見えた!ちっちゃい!
East 90th Street → East 34th Street
East 90th Streetで降りて、アストリアルートで今度はルーズベルトアイランドの東側を南下する。このルートが、この日の一番のハイライトだった。
かっこいい昇開橋!
さらにかっこいい昇開橋!!
今も現役バリバリの雰囲気がすごくする。かっこいいなぁ。
そしてかっこいい工場。
海外の工場ってなんかえんとつ多くない?
再びクイーンズボロブリッジ。
ここで船を降りて、トラムウェイに乗ってマンハッタンまで戻った。