ドイツ旅行2日目。この日はメーデーである。
ヨーロッパを旅行するなら暑くもなく寒くもなく比較的空いているゴールデンウィークはベストシーズンだと思うのだが、メーデーだけは注意。労働者のための祝日なので、ドイツの場合は日曜日同様、デパートやショッピングモール含めほとんどの商店が閉まる。本当は初日ではなくこの日にゆっくりMyZeilに行こうと思っていたのだが、日曜日はやっているMyZeilも年に1度の休みがメーデーだった。(気づいて到着日に無理して行ってきた)
そのためフランクフルトでやることもないので、次の目的地、デュッセルドルフへ。途中でケルンに寄って、ケルン大聖堂を見てから行くことにする。メーデーは美術館や博物館、教会はやっていることが多い。
都市間移動はドイツ鉄道のICという日本でいうところの新幹線に乗る。「ユーレイルパス」というIC乗り放題のチケットを買って、全部の旅程を立てたところで、「ドイツ鉄道はヨーロッパの中でも大変遅延するし遅延した結果の運休もよくある」という情報を得てしまい、戦々恐々としていたのだが、旅行の間じゅう乗りまくっていたけど、30分以上遅れたのはICではないローカル各停電車の1回のみだった。
ただ、常に電光掲示板に「予定の運行時間」と「実際の運行時間」が表示されているのはおもしろい。特に理由もなくぬるっと2,3分遅れで出発するというのはよくあることで、そんなもんかと思っていたが、お隣のスイスに行ったらぜんぜんふつうにきっかり定時運行だったので「なるほどな」と思った。
情報が逐一表示される電光掲示板が駅にも車内にも必ずあるし、DBのアプリをダウンロードすれば現在の運行状況や運休の予定なども逐一確認ができるし、困ることは何もなかった。

フランクフルト中央駅

電光掲示板で目的の電車が何番線に来るのか確認して乗るスタイル。ホームがすべて平面に並列してあるのでほとんど迷わない。ドイツの大きな駅はだいたいこのスタイルで、「東京駅や新宿駅のあの複雑さ、海外の人はどう思ってるんだろ……」とちょっと思う。

ICに指定席、自由席の区別はなく、席ごとに予約状況の表示があるのでそれを確認して乗る。

緑の表示は空席。黄色の表示は「ケルン-ユトレヒト」間で予約が入っているという表示。
ユーレイルパスは座席の指定は有料オプションでできるが、ドイツ鉄道の場合、遅延や運休がよくあるらしいので、便や座席の指定はせずに自由席の座れるところに座ったほうがいい。ただ、私の乗る便ではなかったが「満席で席はありません」というものもあったので、アプリで表示される混雑状況を確認して、混雑するっぽい便は席の指定もしておいたほうがいい。私は「混雑する時間帯を避けて乗る」というスタイルで全日程を自由席でこなした。
というわけでこの日も、混雑し始める時間帯を避けて(あと、時差ボケですごく早く起きたので)、朝早い便に乗ってケルンへ。
何度も乗るうちにわかったのだが、ICには車両ごとに「静かにする車両」「お子様連れ優先車両」「自転車も乗れる車両」などいろいろある。そして、「静かにする車両」以外は、基本的にとんでもなくうるさい。
この日乗った車両は、テーブルつきの囲み席に座って朝からドイツビールをダースで持ち込み宴会している大変元気な男性グループがいて、すごい騒ぎだった。でも、ドイツは鉄道に乗る人もバスやトラムに乗る人もみんな「ふつうの人」で、基本的に車社会で鉄道やバスやトラムは車椅子の人やお年寄り、あるいは公共車両を住処にしているホームレスの人しかいないアメリカより、旅行がしやすいと感じる。
「遅延するかも」とドキドキしていたのもどこへやら、ふつうに時間通りにケルンについて、大聖堂の観光へ。

ケルン大聖堂はすごく駅前!

ドイツの駅にあるコインロッカーは基本的に現金しか使えないのだけど、ケルン駅だけはカードが使えて、荷物を入れるとコンテナがエレベーター式にどこかへ運んでいかれるタワー型駐車場みたいなシステムだった。なんかちょっとだけ不安だったけど普通に取り出しできた。ヨーロッパだからいろいろな不都合もあるだろうと覚悟して行ったんだけど、文明は日本と同様に進化していて、普通のことが普通にできる。






朝のケルン大聖堂。まだ正面の入り口がオープンしていなくて、横から入れた。というかこれが正面じゃないとまだあまり気づいてない。

午後になってから「正面こっちだ……!」と気づいた。すごくたくさん人がいる。そして圧巻。




正面じゃないほうの入り口から入ったときは、大きめのゴシック教会ぐらいに感じていたのだが、正面のツインタワー側から入ると、サイズ感がバグるくらい圧倒的で、なるほどこれが……!と感動していた。

ショッピングモール前のミニ聖堂。
ケルンは街なかにたくさんのローマの遺構が残されている。Google Mapで適当に調べて見つけたものを順番に見ていく。

ローマ時代の石畳の道。別の場所にあったものをここに移設した、ということらしい。

ローマの下水道施設の一部。この近くに、下水道施設が見られる博物館的な場所があったらしいのだが残念ながら閉館していた。




ローマ時代の壁や塔の一部



ローマ時代の水道管のきれはし。これはいいきれはし!

道にはローマ時代の地図も描かれていてテンションがあがる。



大規模改修工事中で仮移転中のローマ・ゲルマン博物館もちょっと見に行く。私のほかに誰もきている人がいなかったが、いろんなものが展示されていて楽しかった。
そして感動したのは、八馬先生の本(ヨーロッパのドボクを見に行こう)にちらりと紹介されていた、聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館。開館時間が12時からで、かなり時間が空いてしまうのでどうしようか迷ったのだけど、これは行ってよかった。
聖コロンバ教会の建て替えにあたり、教会の下にローマ時代や中世の遺構が発見され、教会の既存の壁面などとともに保存・展示することになったおもしろい施設。設計はペーター・ズントー。



特注のレンガから差し込む光が印象的な1階の遺跡展示空間







2階以上の展示は、現代アートと聖コロンバ教会が収集してきた宗教絵画が対比して展示されたこれもおもしろい空間だった。
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こちらの本を読んで以来ずっと心に温めていた旅です。
