ドイツ旅行3日目。
デュッセルドルフに拠点をおいたまま、エッセンとデュイスブルクの産業遺産群を観に行く。
ちなみに、ルール地域の鉄道乗り放題チケットはいくつか種類があるのだが、ChatGPTに聞いたらどれを買えばいいのか教えてくれた。ただ、2025年の3月にちょうどルール改正があったみたいで、はじめ自分の間違いを全然認めてくれず、存在しないチケットを買わせようとしてきて困った……。ダブルチェックが必要だがChatGPTは旅でかなり役立つので必須ツールになってきている。日本語で聞いてもドイツ語や英語のサイトもあわせて調べてくれて日本語で教えてくれる。
まずは、ユネスコの世界文化遺産に登録されている、エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群へ。1847年に創設され、1993年に創業終了した炭鉱とコークス工場。バウハウス様式の第12坑口が有名。

だだん





どーん!






そう、ここに来たのは、このルール博物館のかっこいいエスカレーターに乗るため、が目的の5割くらいだったので、すごく興奮した。
選炭工場のベルトコンベアと呼応するようなデザインになっているのねぇ。かっこいいぞ。初めて見たオレンジ色のステップもすごくいいぞ。メーカーはドイツのティッセンクルップ。
夜間ライトアップされる噂もあって気になったのだが、この時期のドイツ暗くなるのが21時とかだったのでさすがにあきらめた。


ちなみに敷地内とても広いのだが、ベルトコンベア活躍しまくりという感じで、いちいち見上げてうっとりする。
時差ボケが抜けず早起きなのでとりあえず朝イチで来たのだが、予約していたガイドツアーが午後からだったので、まずは博物館のある建物内をうろうろする。
ってその建物、受付とかおみやげ物売り場とかカフェとかある階が、「選炭工場の建物をそのまま使ってる」のだが、そのまますぎる。




あまりにもそのまますぎて、え、ここ通っていいやつなの?とたじろぐが、通っていいのだ。今回はドイツの産業遺産群をいっぱい見て回る旅行だったのだが、しょっぱながこれだったので、「ドイツの産業遺産群がすごいというのは、こういうことなのかー!」と膝を打ちすぎた。






ルール博物館自体は、ルール地方の歴史をまとめた博物館なので、炭鉱とは関係ないものも多いのだが、展示室内も、選炭工場の名残が脈略なくびしばし残っているのでおもしろい。


勝手に上映されてるビデオもかっこよくて、いい感じに時間をつぶす。

常設展示がどの階なのかと、博物館のチケット買ったら行けるはずの屋上への行き方がわからなくて迷った。日本だと、これでもかというぐらい案内板が出ているものだが、ドイツってそういうのがあまりなく、入っていい入り口かどうかもわかりづらい。





なんとかたどり着いた屋上からの眺め。広大な敷地が展望できて気持ちがいい。

第12坑口の立坑櫓もよく見える。ここはお土産が充実していて、あとでこの形のクッキー型を買った。ドイツのお土産物屋さんでは、あらゆるものをクッキー型にし、クリスマスオーナメントにしていた。

上から見てもかっこいいエスカレーター。

お土産も買って、ガイドツアーの時間まで館内のカフェで休憩。
さて、ガイドツアーである。
日本で公式サイトから予約をしてあったのだが、種類がいっぱいあってすごく迷った。迷ったあげくに、英語ツアーではなく(どうせ英語もわからないので)、とりあえず、一番時間が長い全部入りっぽい2時間のドイツ語ツアー(炭鉱産業団地複合ツアーというやつ)を予約したのだけど、これに関してはなんというかちょっと失敗だった。
まず、ロビーにある石炭の見本の前でガイドさんが(もちろんドイツ語で)15分ぐらい喋り、そのあと向こうの人って熱心なので、質疑応答が15分ぐらい続くのである。OH、全然わからん。スマホの音声翻訳も、ガイドさんの声が遠かったためか役立たずである。
石炭の見本の前でぼーっとしたまま、永遠にここに居るのか……?と危惧し始めたあたりで、屋上へ移動(さっきもきたぞ)。ここでも解説&質疑応答で30分ぐらい。
そのあと、「選炭工場」の、普通の人は入れないところ(でも外側から見れる)に案内してくれて、それぞれの機械の前でプロジェクションマッピング的なものも用いながら説明してくれた。(これはちょっとよかった)


1時間以上経って、これ、もしかして、ガイドツアーじゃないと入れない「第12坑口」の内部には行かないやつなのかも、と危惧したあたりでようやく外へ。

ようやくこの中に入れるっぽい。(ちなみにこの場所でも15分ぐらい解説&質疑応答)



や、やっと中に入れた…!

そうそう、これが見たかったやつなの……。



トロッコってなんでこんなにかわいいんでしょう。



中に入れたのは本当によかったのだが、ここでもかなり熱心に模型の前での解説&質疑応答が始まってしまい……。「あ、時間がなくなったのでそろそろ行きますね!」という感じで、残りの設備は早足で通り過ぎるのみで終わってしまった……!


観れたから!観れたからいいんですけど!!
「選炭工場」の建物は、ガイドツアーでなくても鑑賞できるので、これから行くぞという人は、ドイツ語堪能でなければ、ふつうに「第12坑口」のみ行く、一番ノーマルで英語ツアーもある「石炭と鉱夫について」(1時間)のツアーがおすすめ。

石炭のトロッコがなぜか普通に花壇として使われているお宅が近所にあった。
というわけで、ガイドツアーはやや失敗ではあったものの、ドイツの産業遺産群すげー!エスカレーターもかっこよかったー!と気をよくして、次なる目的地へ。
2025ドイツ旅行
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こちらの本を読んで以来ずっと心に温めていた旅です。
