ドイツ旅行6日目
ザールブリュッケンのこの旅一番のゴージャスホテルでしっかり休息をとり、豪勢な朝食も食べて、今日はスイスに向かう。
バーゼルはドイツ、スイス、フランスの3か国の国境沿いにある街。そう聞くとわくわくするが、交通の面ではこれが非常にややこしい。
私の持っているユーレイルパスはドイツ国内のみ有効のやつ。中央駅であるバーゼルSBBはスイス領だが、ユーレイルパスはそこまで有効っぽい(ユーレイルパスのアプリで確認できる)。でも今日行こうとしているヴィトラ社工場はドイツ領にあり、ひと駅手前にドイツ領のバーゼル・バディッシャー駅というのがある。泊まる予定のゲストハウスが、バーゼルSBBからだと徒歩になるが、バディッシャー駅からならバスで行けるようだったので、雨だったこともあり、ひとまずバディッシャー駅で降りることにした。
もうすっかりおなじみのICで、バディッシャーで降りるために準備していたら、「バーゼルは次のバディッシャー駅で降りればいいのか?」と英語で聞かれた。私はものすごく人に道を尋ねられやすいので、アジア圏では余裕で現地の人からも道を訊かれるのだが、他にもドイツ人ぽい乗客がたくさんいる中で、わざわざ完全にアジア人でスーツケースを持った観光客に尋ねるかね……と思いつつ、中央駅は2駅先だよと伝える。
バディッシャー駅にコインロッカーがあればそこに預けてヴィトラ社に行ってこようかな、と思っていたのだが、コインロッカーはあったものの、スイスフランしか受け付けていなかった。ここはまだドイツ領じゃないのか?謎だ。しょうがないのでゲストハウスまで一度行ってこよう。現金をわざわざ使う場面がコインロッカーぐらいしかないので、スイスフランには一度も両替しなかった。
まだドイツ領なはずなんだけど、ドイツ鉄道ではなくスイスのSBBのアプリを使って、バディッシャー駅からのバスのチケットを買う。

バーゼルバックパックは、リノベーションされたおしゃれスポットの一角にあった。
チェックインの時間までかなりあったのだが、荷物を快く預かってもらえた上、バーゼル宿泊者には全員もらえる「バーゼルカード」をこの時間から有効にしてくれた。バーゼルカードは、市内の交通が2日間乗り放題という神カード。先にゲストハウスに来てよかったな。
でも待てよ、ヴィトラ社工場はドイツ領だけどバーゼルカードで行けるんだろうか?と思って聞いてみたら、ものすごくわかりやすい英語で乗り換え方法まで教えてくれた。翌日行く予定だったゲーテアヌムまでの行き方もついでに聞いたら、これもものすごくわかりやすく教えてくれて、初級英会話の教本に出てきそうなやりとりを繰り広げる。
すごくいいゲストハウスだ!とおすすめしたいところだったのだが、出発時に同じように荷物を預けたら、「取りにくる」と伝えた時間に誰もおらず電話をかけないといけなかったり、到着時とは違うスタッフの人にすごく面倒そうにされたりしたので、たまたまものすごく親切な人にあたったのかも……。
ものすごく親切なスタッフの人が教えてくれた通り、バーゼルカードで再びバーゼル・バディッシャー駅まで戻り、そこからはSBBのアプリでチケットを買って、ヴィトラ社工場行きのバスに乗る。バディッシャー駅からバスに乗るときは、ドイツの検札&罰金システムではなく、運転手さんにちゃんとチケットを見せる必要がある。バーゼルカードが使えるエリア、使えないエリアがあり、エリアをまたぐと料金も変わるなど複雑だからかも。

「パントンチェア」などで有名な家具メーカーのヴィトラの工場だが、敷地内に有名建築家の作品がひしめきあっている。

メイン建物のヴィトラハウスはラッピング中だった!これはこれで貴重かも。ラッピング好きの八馬先生なら喜んでくれるかもと思ったら、Xの投稿にさっそく反応してもらえてうれしかった。


内側には足場のネットなどにも赤が用いられていておしゃれだ。
毎日12時から開催されるという建築ツアーには間に合わずだったので、ヴィトラハウスの受付でデザインミュージアムのチケットを買う。ネットで買わず現地で買うのはフェルクリンゲンで懲りたからだったのだが、なんとバーゼルカードの提示で半額になった。そして、やはり詳細なマップがもらえ、詳細な説明をしてもらえた。


ヴィトラハウスは、ヴィトラ社のショールームで内部の見学は自由なのだが、エレベーターですらこのかわいさよ。








私は一応インテリアの仕事をしているので、もはやおなじみの有名家具だが、建築のかっこよさもさることながら展示のしかたに遊び心があって非常に楽しい空間だった。

雨で使われていなかったが外のテラス席にもイームズチェアがずらりと並んでいて壮観。

わあイームズエレファントまで屋外にある。
受付でもらった詳細マップに従って、敷地内の作品を順番にチェックしていくのだが、写真だけ並べるので、建築に詳しい方は作者を当ててお楽しみください。(資料を確認するのが面倒になっちゃったすまん)



















有料のSCHAUDEPOTには古い家具が展示されているのだが、裏側の倉庫に収まった膨大なコレクションも見ることができておもしろい。




イームズオフィスを再現した空間もあった。



このパントンチェアの模型はくるくるまわってた。







デザインミュージアムではナイキ展をやってた。





ヴィトラハウス内のレストランに戻って、遅めの昼ご飯。
ランチメニューがあり、パスタを頼んだら、この時期のドイツでぜひ食べるべきと言われていた白アスパラガスのパスタが出てきてうれしかった。ここはまだドイツ領で値段もユーロだけど、やはりちゃんとしたレストランで飲み物もつけて食事をすると非常に高い。4,500円ぐらいしたな……。すごく美味しかったけど。

バス停もかっこいい。
そしてまたSBBのアプリでチケットを買おうとしたのだが……。このバス停からのチケットはなぜか買えなかった。バディッシャー駅発のチケットでないと買えないのかも?3ヶ国にまたがっているせいでとにかく複雑……。運転手さんにユーロで支払う形で乗車する。
バディッシャー駅までは戻らず、フランス、ドイツ、スイスの3国の国境部分に架かっている「ドライレンダー橋(三国橋)」を観に行く。



やたらと国旗が3種類並んで立っていて、めでたい雰囲気のある場所。



路線図をよく見て、バーゼルカードが使えるエリアまで歩いてトラムに乗る。「旧市街を走るトラムが楽しい」と教えてもらったので、それに乗ってゲストハウスまで戻る。



歴史ある建物と建物の間をすり抜けるように走っていくトラムはたしかにすごく楽しかった。
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こちらの本を読んで以来ずっと心に温めていた旅です。
