岡山市東区の「水門町」、牛窓の旧塩田エリアに続いて、倉敷でもやはりかんがい施設が気になる。
1箇所目は、国の重要文化財にも指定されている「高梁川東西用水酒津樋門」。高梁川から取水し、15連ゲートの南配水樋門と7連ゲートの北配水樋門によってこのあたりの農地に水を供給する、現在使用されているものの中では国内最大級の水門らしい。
マニアックスポットと思って行ってみたら、水門の周囲は、水辺の憩いの公園として綺麗に整備されていて、とっても和やかなムードだった。
めちゃくちゃ土木で渋い施設なのだが、普通にかっこいい建築&憩いの水辺スポットとして愛でられている。とても居心地の良い場所だった。
高梁川を南へ少し下って、倉敷大橋を渡った対岸には、倉敷市指定文化財である「一の口水門」がある。
先ほどの東西用水酒津樋門の完成は大正13年だが、こちらはググッと遡って1664年ごろ。同じく高梁川から取水する用水だが、ここは物資を輸送する高瀬舟が往来していたため、高低差を解消する閘門だったとのこと。かつてはここから玉島まで舟が通っていたのだそうだ。現在は使われていない。