史跡にもいろいろあるが、「国宝」そして「重要文化財」に指定されてるものは間違いない、と圧倒的信頼を置いている。それは、歴史的な文脈だけではなく、なんの背景も知らなくても見た目だけで新鮮に驚きや感動があるから。
岡山にある、国宝に指定された建築物は2つ。
そのうち、学校建築として唯一国宝に指定されている備前市の「旧閑谷学校 講堂」。閑谷学校は、現存する世界最古の庶民のために開かれたフリースクールであり、歴史上も超重要な場所だが、なにはともあれ建物が異常にかっこいい。

さすが国宝。有無を言わせぬかっこよさ。

こちらは校門。重要文化財指定である。

入場券を買って、中に入る。特徴的な少し赤みがかった屋根は備前焼の瓦だそうである。

やっぱり講堂が一番かっこいいな。国宝だからな。

自由に中に入れるようになっていて、見学に来た人たちがおもいおもいにくつろいでる感じがよかった。

窓がかっこいい。火灯窓というそうだ。

講堂内部はとても厳粛な雰囲気。学校として使われていたときも、特別な講義の時のみここを使ったそうだ。

良い空気の流れている場所である。

これは火除山という人工の山で、奥にある寄宿舎から火災が起きた際、燃え広がらないように作られたものだそうである。

石垣もかっこいい。

奥にあった寄宿舎は消失しており、こちらは明治38年に建てられた建物だそうである。これもこれでかっこいいのだが、国宝と並んでいるとやや平凡に見えてしまう。明治ってだけで十分すごいが。
元が高い志を持ってつくられた建物であることもあって、今もなお、纏う空気が凛として澄んでいる、素敵な場所だった。