春分の日。どこに行こうか、少し暖かくなってきたしカブで遠出しようか、と思っていた時、タイムリーなお知らせがやってきた。
「週末に南房総でDIYワークショップをやるので、きませんか」
実は先日話題になっていた多拠点居住サービス「ADDress」に、1ヶ月会員としてうっかり申し込みをしたのだが、その会員向けのお知らせが届いたようだ。
火曜日に3日後のワークショップ参加者募集って、だいぶいろいろ切羽詰まっている感じが伺えるが、こちらも深く考えず締切ギリギリに勢いで申込んだ身なのでどんとこいである。
ワークショップは金、土、日の3日間。DIY予定の場所で(詳細不明だが)宿泊もできるとのこと。ただ、日曜日は仕事があるので帰ってこないといけない。
いろいろ考えて、木曜日にカブで移動、近隣で宿泊、金曜はワークショップに参加して宿泊、土曜日の明るいうちに抜けさせてもらって帰ってこよう。という計画を、水曜日夜に先方にメールして、木曜、返事を待たないうちに出発をした。
木曜日、春分の日
初日はとりあえず南房総までたどり着く、というだけの予定なので、ゆっくり9時過ぎに出発。神奈川県内、国道をひたすら南下するルートだったけど、道が混んでいるので迂回などしながら。神奈川の道路はだいたいいつも混んでいるな。
湘南T-siteで昼ごはん。
湘南T-siteのバイク置き場は、有料駐車場の片隅にある(バイクは無料)。
早めのお昼の予定がバッチリ、ランチタイムど真ん中に到着してしまったので、駐車場渋滞とかランチ行列とか覚悟していたけど、駐車場は十分な台数あり、10分ほどの待ち時間でスムーズに通してもらえた。腹ごしらえをして、ちょっと買い物もして、出発。
いまにもサザン・オールスターズが流れてきそうな海岸通りをひたすら走って、東京湾フェリーターミナルへ。
人生2度目の東京湾フェリーは、愛車のリトルたむたむ号で。
14:20発の金谷港行きは、猛烈に空いていた。
久里浜港に書いてあったけど、今日は強風で鋸山のロープウェイが運休。船もかなり波に煽られて揺れまくっていたけど、無事に運行してくれて助かった。
金谷港に15:00に着き、そこからは千葉の空いてる県道をまた1時間ほど南下。これも、海を眺めっぱなしのルートで最高〜と言いかけたところで、猛烈な海風に煽られまくって大変なことになったが、頑張って館山までたどり着く。
ものすごく海沿いのホテルだった。
ひとり旅史上最大に広い部屋で慄く。
部屋は海向きではないものの、海はめちゃくちゃ見える。
お風呂は、海側にあるのは貸切露天風呂のみということだったので、とりあえず予約してみたけど、入る頃には真っ暗になっていた。
そのあと、近所の回転寿司に出かけて地魚などいただく。カブ旅は、ホテルにたどり着いた後も気軽に出かけられるので便利。
金曜日、房総半島先っちょとワークショップ初日
翌日、けっこう早く目が覚めたので、バイクNAVITIMEに「ツーリングロード」としてのっていた「房総フラワーライン」を経由して、房総半島最南端の地を目指すことに。
#落ち文字
あんまり良い写真がないが、とにかく海をずっと眺めながらの南房総ツーリング。楽しい。
そして確かこの辺りが「房総フラワーライン」の入り口。フラワー・・・ライン・・・?
#コカコーラ看板
さらに本気の海岸通になると、「この後飛び砂注意」という看板の後に、けっこうな規模の砂丘と、防砂林が現れた。
左側にはカントリークラブ、右側に防砂林。「フラワーラインの理想と現実」みたいな写真が撮れて満足である。
そうこうしているうちに南房総の先っちょ、野島崎に到着。
先っちょあるある、いろんな石碑をおきがち。
先っちょの岩場に登れるようになっていて
登ってみると「朝日と夕日の見える岬」だった。
ふむ。満足。
そしてそろそろちょうど良い時間となったので、昨日の館山を通過して、本日の目的地へ。
なんとなくの場所だけ把握してあとはナビに連れられるままたどり着いたのだが、着いてみたら海徒歩ゼロ秒の立地で驚愕した。お聞きしたところによると、もともと民宿として営業されていた場所らしい。夏には大盛況の海水浴場も近い。
ワークショップをする場所も全部、海が見えて最高なのである。
え、こんな場所に(ときどき)住めるとしたら最高でしょ。ADDress、本気だな、と大興奮。
家を出てすぐに、海岸を散歩できる遊歩道もあり。湾になっているので、SUPにも最適の場所らしい。最高かよ。
この場所からは、晴れた日ならば「ダイヤモンド富士」がみられるらしい。最高かよ。
ワークショップ初日、平日だったこともあり、この日の参加者は、この民宿を借りているご家族と、家守さん(もともとシェアして利用されている場所なのだ)、ご近所のおじいちゃんたち、ワークショップ主催のKUMIKIさんや、R不動産さんの関係者さん、といったようなメンツ。今日の宿泊者は、私と、ADDress社員さんの2名とのこと。
夜には、地元の道の駅や、この周辺で調達されたという野菜をたくさん使ったお料理でもてなしていただいた。最高かよ。
土曜日、ワークショップ2日目
土曜日も、私としてはけっこう早い時間に目が覚めたので、カブで近所の漁港まで散歩にいく。
海がきれーい
この湾の一番先っちょのところにあるのが我が家(暫定)です。
この日は、ADDress利用者であるという人も含め、いろんな人がやってきていた。ADDress代表の左別当さんもいらっしゃった。ADDressの利用者の人は、私がいうのもなんだが変な人が多くておもしろそうであった。第1弾に応募したという人は、4/1(今日じゃないか)から多拠点居住をスタートするということで、私がいうのもなんであるが、けっこうなチャレンジャーだな。私は7/1以降の利用予定です。
昨日から住んでる(暫定)ということで若干の先輩風を吹かせながら、担当したひと間の床が完成したのを見届けて、またカブに乗って、フェリーに乗って。
春分の日、「海に呼ばれた」としか言いようがないほど、千葉の綺麗な海を満喫した3日間だった。多拠点居住の取り組みが今後どういう風になるのかわからないけど、この3日間で出会えた方、関わっている方に素敵な方がとても多くて、今のところはとにかくワクワクしている。