東京で仕事があり、毎度のごとく安い飛行機を調べていたら、ANAの「とくたびマイル」で宇部→羽田が3,000マイルで出ていたので利用することにした。宇部には福岡からバスで2,000円で行ける。福岡からだと九州各地と山口はだいたい昼行バスで5,000円以下で行けるので、この方式を取ることが今後増えそうな予感……。福岡→成田のLCCは割といつも高いんだよね。
宇部には魅惑のツアーがあって、前々から行きたかったのだが、タイミングが合わなかったりコロナ禍になってしまったりで実現しておらず。
宇部・美祢・山陽小野田 産業観光バスツアー 大人の社会見学 ふるさとの産業と歴史を巡る大人旅
そうこうするうちに、シン・エヴァンゲリオンで「宇部!!!!!!」と衝撃を受けるなどしており、一度行かないとなぁと思っていた。
今回は徒歩だしまぁ適当に、とか思っていたんだけど、ふらっと行った宇部、おもしろかったです。
宇部石炭記念館
福岡からの高速バスの降り場に「ときわ公園前」があったので、ときわ公園内の「宇部石炭記念館」を最初の目的地に。
かっこいいじゃないか、石炭記念館。日本で初めて誕生した石炭記念館とのことである。
東見初炭鉱でつかわれていた竪坑櫓が移設されて、エレベーターでのぼれる展望台として使われている。各地に残ってる竪坑櫓、保存するのも大変で壊されたりもしているので、これはいい使い方ですね。
展望台から宇部空港がすごくよく見える。宇部空港、宇部の街なかから近くて使い勝手のよい空港です。
展示室内は、個人の撮影のみ可、ということだったので一応ブログにあげるのはやめておくけど、なにしろ開館が1969年と記念館自体も古いので、いい味出してるジオラマとか素敵でした。
ときわ公園はめっちゃ広い公園。江戸時代の灌漑で築堤された常盤湖が真ん中にあって、世界かんがい施設遺産にも登録されている。気軽に湖一周しようとしたら2時間ぐらいかかりそうだったので諦めた。
石炭記念館から20分ぐらい歩いたところに「宇部炭田発祥の地」がある。
塩釜の燃料としてめっちゃ石炭を掘ってた時代の「炭生跡」が残ってるらしい。
番号のついてる穴がたぶんそれっぽい。
宇部新川駅周辺シン・エヴァンゲリオン関連地
バスで宇部新川駅まで戻って、ここから「シン・エヴァンゲリオンで見た!」の風景を探す旅。
宇部新川駅には記念スタンプとスタンプ用の台紙や、入場券に押してもらえる使用済印までエヴァ仕様のものが用意されていて、大変親切である。そして、こんなエヴァとなんにも関係ない時期に行ったのに、訪れてる人が私以外にも数人いたので、相当数訪れているものと思われる。だってめちゃくちゃ宇部だったもんね……。
うわーここだ。
ここだなぁ。
これは私は記憶になかったんだけど、エヴァによく登場するというラーメン屋さん。
めっちゃ濃厚なとんこつだった。
この日、「スーパーホテル宇部天然温泉」に宿泊したのだが、大通り側の部屋だと窓から少し身を乗り出せばこんな感じでUBEが撮れる。
めちゃくちゃ寒い日だったので、そこまでがんばる気はなかったのだが、テンションあがってしまってUBEのほうにもちょっと行くことにした。
エヴァでよく出てくる風景。
この道路、写真を撮っていいのかどうなのかわからなかったのだが、帰りがけっぽい警備員さんに「エヴァ観てきた感じすか?」と声をかけられた以外は特にお咎めなかった。ありがとうエヴァ。
もっとズンズン歩いていくと、宇部興産専用道路と一般道が交わるところの踏切、とかいろいろあるらしかったんだけど、さすがに寒いので帰る。またこよう。
村野藤吾
ホテルにあったガイドブックで他に見るべきものを探していたら、村野藤吾建築がいくつかあるらしいので、翌日飛行機の時間までを利用してみにいく。
といっても雪も降ってたしテンションは低めです。渡辺翁記念会館。国の重要文化財。
ガイドブックには載ってなかったけど、駐車場の尋常じゃない造形が気になって写真を撮ってたANAクラウンプラザホテル(宇部興産ビル)も、村野藤吾設計だった。
天気悪いし早めに空港へ……と思ったけど、空港へ行くバスが飛行機出る時間にあわせてしかない(そりゃそう)ので、適当に近くまで行くバスに乗って歩いていく。
すごく暗渠な道を通った。
かっこいいふつうのおうち。
空港もめっちゃエヴァです。