飛鳥時代に誕生した日本最古のため池(ダム)、「狭山池」。
その堤防のきれはしを見に、狭山池博物館へ。
大阪府立狭山池博物館 | Osaka Prefectural Sayamaike Museum
駅からの道というのも、歴史ある街道だそうでなかなか楽しい。
ついた。
狭山池、めっちゃ大きくて、周囲を散策する人々で賑わっていた。
こちら狭山池博物館。やけに気合の入った建物だな、と思っていたら安藤忠雄大先生の設計だそうで。うわ、そうなんだ。
中に入り、チケット売り場を探してウロウロしていたら、「無料ですよ」といわれる。え、そうなんだ。エントランス横には魅惑の「どぼくランド」があり、ご近所のお子様が楽しんでいた。
そしてこれが、堤防のきれはしである。
きれはし視点でいうと、すごくペラペラなのだが、それにしてもでかい。
全体像がよくわからんと思ったらちっちゃい模型が準備してあった。かわいい。
断面写真もあった。なんかものすごく至れり尽くせりの狭山池博物館。(無料)
樹木の小枝を敷き並べては土を盛る、その名も敷葉工法(しきはこうほう)によって作られたもの、ということで、実物の断面がこうやって見れちゃうのすごいですね。
場所でいうと、池のこのへんから採取したものとのこと。こうやってみるとすごくダム。
地形の模型もあった。なるほど、ダムだなこれは。
これは東樋(上層東樋)の取水部。真ん中の柱を引き上げて、田んぼに水を供給する。
江戸時代の東樋は国指定の重要文化財。
奈良時代の東樋(国指定重要文化財)。奈良時代には行基が中心となり改修を行ったそうで、行基、知ってるー!てなった。
鎌倉時代の改修でつくられた石樋。古墳時代に造られた石棺を加工して樋管に転用(!)しているらしい。(国指定重要文化財)
秀吉の時代に改修した際の中樋。(国指定重要文化財)
「尺八樋」といわれるもので、4つあったうちの最下部が残っている。
同時代の西樋には船材を転用。(国指定重要文化財)
奥に建っているのは大正・昭和時代の取水塔。いきなりめちゃくちゃ最近になった。
そして平成にも大改修が行われ、現在には洪水調節機能をもつ治水ダムとしてその役目を果たしているのだそうで。
きれはし目的でふらっと行ったのだが、これが一体なぜ無料なの……?とびっくりしちゃうくらいよい博物館であった。また行きたい。