エスカレーターマニアの移動の記録

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京都・御土居めぐり

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以前、松本城の近くで見つけた土塁のきれはし。

blog.tokyo-esca.com

 

きれはしシリーズを集めたいなぁとつぶやいていたら、関西近郊にあるきれはしをTwitterでたくさん教えていただいたので、順番に巡ってきた。

 

まずは、京都の「御土居」のきれはし。

秀吉が京都の街の防衛と鴨川の氾濫対策で、街をぐるっと囲むようにつくった防塁兼堤防のこと。

京都市:御土居

 

御土居跡めぐりの公式パンフレットがネットにあがっていたので(元ページがどこかわからんが)これに沿ってめぐってきた。

https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/cmsfiles/contents/0000120/120267/08.pdf

 

市五郎稲荷神社

JR二条駅からてくてく歩いて、地図で「御土居ライン」が始まっているあたりの場所へ。

 

「おお、ここかー!」とか思って写真を撮っているんだけど、現在の道路と御土居とは微妙にあまり重なっていなかったりするので、この道路に面影とかは特にないです。

 

そして、御土居のきれはしが残る「市五郎稲荷神社」へ。側面から、御土居の断面が見えるかな…と近寄る。

 

言われなければただのこんもりした山だけど、これはまぎれもなく御土居のきれはしだな!

 

おおおー。

 

こちら神社の参道。

 

GoogleMapにも、御土居跡は載っていたり載っていなかったりするのだが、現地にはしっかり案内板があります。

 

神社の裏に登っていける階段があって

 

御土居の上に立てる!

 

北野中学校付近の御土居

つづいて、御土居ラインに沿って北上していく。

 

御土居ラインと重なるところは公園になってたりすることも多いので、律儀に写真に撮っていたりする(これは西ノ京児童公園)

 

御土居に沿ってまっすぐ道が続いているので、やっぱり律儀に写真に撮っているのだけど、京都の道ってだいたいまっすぐだしな。

 

御土居の軸」と呼ばれる、かくっと曲がってる部分だが、特におもかげなし。

 

これは史跡に指定されていないけど御土居跡が残るといわれる北野中学校付近。と言われても全然わからなくてしばらく彷徨ったんだけど……

 

たぶん、中学校敷地内のあの木がこんもりしているところがそうなんでは…?

 

と、初めのうちはかなりがんばって「御土居跡っぽいもの」を探しているのですが、このあとはきちんと史跡として整備されたものばかりです。

 

北野天満宮境内の御土居

このあと御土居ラインは天神川に沿って北上していく。

 

なんかやたらと道が細くなってきた……

 

北野天満宮の対岸から来てしまったのだけど、御土居跡の付近に橋がかかっている。御土居の上は見晴らし台になっているそうだ。

 

なんだけど、御土居は閉鎖されていた……

 

柵の間から撮った写真。

 

鳥居前町の御土居

住宅街の中に突然あらわれる御土居

 

道路脇に祀られているのは御土居から出土した石仏だそうだ。

 

登っちゃダメ。

 

こうやってみるとすごく川原の土手なんだけど、両側どちらも川がないのがなかなか不思議である。

 

西土居町の御土居

こちらも住宅街の中にちょびっとだけ残る御土居

 

すごくきれはし感があって好み。

 

御土居の排水溝

佛教大学の脇の御土居ラインで

 

御土居の排水溝」という看板を見つけた

 

ただ、看板はあるんだが実物は特にない。「それはぜひ見たいぞ!」と思ってウロウロしてみたが無駄であった。

 

御土居史跡公園

御土居の名前を冠した「御土居史跡公園」の周辺は、地形が急に複雑になる。

 

めちゃくちゃこんもりした場所があったので、お、ここか!? と思ったが、ただの民家のようだ。

 

御土居が関係あるのかな…?

 

急坂が多い御土居史跡公園周辺。

 

こっちの「こんもり」が御土居でした。

 

ここも階段があって、御土居の上に登れるようになっており

 

結構長めに散策できて、御土居感がある。

 

そして御土居は唐突にぶったぎられて住宅が建っている。

 

階段もなかなかの角度で、御土居の高さを実感できる場所。

 

ぶったぎられた部分を住宅街側から。

 

北西角の御土居

御土居の北西角の部分にはお菓子屋さんがあって「御土居餅」を売っている。

御土居餅も買いたかったし、鍵を借りて御土居を見学できるらしいのだが、どなたもいらっしゃらなかったのでちょっと諦めた。

 

こちら見学できる御土居。しっかりと管理されているな。

 

 

大宮土居町の御土居

御土居の北側部分は、鴨川方面に向かって微妙に斜めに走っていて、それがそのまま道路になってるので、御土居の頂上跡をまっすぐ歩いていける楽しいルートである。

 

この道をまっすぐ歩いていくと、どかんと御土居跡にぶつかる。

 

だだっ広い未開発地になっているぞ。

 

地図上では、南側の道路へ迂回して進むことになっていたが、北側のフェンスの脇を歩いていけないこともなかったので行ってみた。(私有地だったらすみません……)

 

フェンスの内側はただただうっそうとしている。

 

ちゃんとした道路に復帰。こちら側には史跡の看板も出ていた。

 

 

大宮交通公園の御土居

こちらは大宮交通公園の中にある御土居。こぢんまり。大宮交通公園ではこの日、なにかしらの妖怪に関するフェスをやっていて、突然妖怪が立っていて話しかけられたりした(怖くはない)。

 

この御土居も登れる。妖怪コスの人が写真を撮っていたりしたので少し気をつかった。

 

北東角の御土居

そのまま御土居ライン上の道路を歩いていくと、また御土居跡が。

 

堀川通に分断されている御土居

 

道の反対側にも御土居がある。

 

 

府立医大付属図書館の復元御土居

バスに乗って南下し、府立医大病院前へ。

ここの附属図書館の前に、復元御土居がある。

これか…?

これだな。

ふむ。

 

そしてこれがたぶん復元じゃないほうの御土居なんだが、お寺の見学時間が終わっていて入れなかったので外から。

 

きれはし感のあるやつも、そうじゃない壮大なやつも、なかなかおもしろい京都の御土居でした。

 

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