2020年7月九州の旅は、ワーケーション的に、仕事したり遊んだりしながらゆっくり移動する。
唐津に泊まった後は、天神バスターミナルをハブにして高速バスを乗り換え、下関の唐戸へ。
唐戸で泊まったのは、「uzuhouse」。HafHを使って初めて泊まったのがここだったので、HafH、めちゃくちゃいいじゃないか〜となったりしていた。
(実際には、HafHで泊まれるゲストハウスの中でもuzuhouseはかなり上位の良いゲストハウス)
下関では、1日バス乗車券を使って、建築マップさんに載っている建築巡りをした。
しものせき観光1日フリー乗車券|バス情報|サンデン交通株式会社
下関漁港閘門
現在も現役で使われている。
閘門の真ん中を通る橋は可動橋になっており、規定の時間に持ち上がるらしい。見に行った時は「まぁいいか」と思って動く時間まで待ったりしなかったのだが、きっちり時間割も書かれているので比較的容易に動くところが見に行けるぞ。(また今度行こう)
この可動橋があることで、なかなか設備が大掛かりな感じになっておる。
建築マップさんによれば「河川ではなく海峡にある閘門は日本では珍しい」とのことだったが、なるほど確かに。
今までに見てきた閘門は運河の入り口にあたる場所に設置して運河内の水位を一定にしたり、エレベーター式に上流に登っていったりするために作られてたが、ここの場合は、日本海と瀬戸内海の水位差が最大1.2Mにもなることから潮流が発生し、小型船の航行が難しいために作られたとのことである。ふむ。
車道とは別に、歩行者専用道もあるのだが
これがすごくかっこいい!閘門の、ゲートの真上を歩けるようになっている。
ゲートは船が通る時以外は動かないので、可動橋の通行不可時間にはこちらを通れるのだろう。
これは良いものだな!
ゲート真上
ゲートから閘門内を見たところ。自由にここに入れちゃうというのがそもそも嬉しいな。
反対側から。
もう少し、上空からの視点はないか、と思って近くに架かる関彦橋の上へ。
おお、良いですね。
良いですねぇ。
海峡の閘門、大変かっこよかった。
バスで下関駅前へ戻る。下関は、「隙あらばフグ」という感じで、大変好感が持てる。
次にバスを降りたら、目の前に良い橋脚があった。
良いなぁ。
そういえば、このブログで告知をしていなかったのを思い出したのですが、三土さん他お知り合いの方がたくさん参加している『街角図鑑 町と境界編』に高架橋脚ファンクラブ会長として寄稿していますのでお知らせします。高架橋脚ファンクラブ会長久々の仕事。
下関市体育館
下関市体育館は、代々木競技場や東京カテドラルなどの構造設計を行なった坪井善勝氏の設計による建物。
「三角形」を多用した、かっこいい外観が特徴である。
どーん。
不思議な屋根。
中に勝手に入って良いのかどうか、よくわからなかったのだが、勝手に入れてしまったので中の写真も撮った。
なるほど、外がこうだと、中はこうなるのか〜という感じで面白かった。
くじら館
続いて、関門海峡を見下ろす高台にある公園「関見台公園」へ。
かつて下関市水族館の別館として建てられたくじらがいる。
お尻が入り口になっていて
歯の部分が窓になっている。展望台だったのかな?
ユーモラスな上によくできていて、すごく良い建物。これを残したくなった気持ちもわかる。ただ、今はもう中には入れない。
すぐ近くに「串崎城跡」がある。ここに登ったらきっとめちゃくちゃ景色がいいに違いないと思って登ってみた。
唐戸市場
泊まったゲストハウス「uzuhouse」の周辺は、下関駅前から少し離れているものの、「唐戸市場」という大きな市場があり、門司港への船も出ていて水族館もあり、下関の一大観光拠点として栄えている。福岡発のバスも、下関駅前とここの両方に止まる。
明治〜大正期にかけての近代建築のいくつかも残っている。
旧下関英国領事館
山口銀行旧本店
唐戸市場は竣工が2001年と超最近なのだが、構造が結構変わってて面白い。
なんかちょっと変わった屋根だな〜と思っていたら、屋上からすごい構造で吊ってるらしい。しまった、屋上見逃したのでまた行かねば。
写真はこちらの記事から拝借:
下関唐戸市場 | 事例紹介 | 部材・建築部門(ケーブル・PC圧着関節工法) | KTB協会
唐戸にいた時期は三連休で、唐戸市場では土日祝限定の「寿司バトル」が毎日行われていて大変楽しかった。
それぞれ魚屋さんがショーケースの中にたくさんお寿司を並べて待ち構えており、1貫から好きなものを選んで買うシステム。楽しい。
寿司ネタが当然新鮮だし大きくて、おいしかった。