mechapandaさんが土曜日に造船所のお祭りに行くと聞いて、いてもたってもいられなくなった私は、このとき土曜日しか休みがなかったのでサンライズを駆使して四国日帰りのプランを一生懸命練っていたのだがどうにも無理。諦めがつかずいろいろ考えた結果、あれ、日曜は休めないけど金曜休んで前乗りすればいけるじゃん、と気づく。前乗りってことはサンライズ特に必要なかったんだけど、週末の便は発売日の10時完売必至(でも前日ぐらいに必ずキャンセル出る)のサンライズだが、木曜のサンライズって普通にとれちゃうんでとってみた。てなわけで木曜の夜、会社(正確には客先)から直行してみんなの働いてる時間に優雅に寝台列車でビールを飲むなどした。これは楽しい。
いつも東京駅で発車番線がわからず迷うので備忘録。サンライズ出雲は東海道線ホームからの出発です。唐突にあらわれる出雲市行き。
いつ乗っても興奮の寝台客室。ここに住んでもいい。
しかしいつもはしゃいでビールなど飲んでしまうので、ちゃんと起きてられるの熱海までなんだよな。今回は岡山下車なのでかなりあっという間です。
山側の部屋だったので見えるはずないと思っていた朝日が見えて面食らう。姫路の手前あたりですね。
もうすぐ取り壊しと噂の大将軍駅、高尾アパートもちょっと見えた。
岡山で電車乗り換えて、福山へ。
福山で鞆鉄バスに乗り換えて、目指すのは港町、鞆です。
鞆は、ほどよく観光地化しつつ、ほどよく生活も残っている路地や建物がかなり魅力的。歴史的な建物もあるし、そうでもないけど味わい深い建物もいっぱいある。
ニューのつく時代でもある。
あと、サザエさんのオープニングアニメでも登場したくらいの名勝の地でもある。
対潮楼という、お寺からの眺め。ちょっと工事中で足場があってごめんなさいとのことだったが十分素敵。
仲良しのおじちゃんたち。
そしてもちろん、船。
魅惑的な船具屋さん。
鞆は貿易港って感じですごい立派な蔵や、お屋敷がいっぱい建ち並んでいる。
なかでも、江戸時代の酒問屋さんだった中村家の住宅あと(明治時代に太田家所有になったので「太田家住宅」)は国の重文指定。なかを見学させてもらったのだけど、すごくおもしろかった。
詳細をガイドさんが説明してくださったのだが、中村家がいかにこのお屋敷をお金かけて作ったか、というところが印象的で、なんでもないような床の間の板1枚とっても継ぎ目がひとつもない。つまり、ものすごく大きな杉の木からこれだけ切り出してるんだ、というようなお話を聞き、ちょっと驚愕でした。
番頭さんが座っていたという席からは、港に船が着いたのがたしかに見えるようになってるのだ。
鞆の浦はずーっと見てても飽きないぐらい穏やかでいいところ。福山からのバス便がすごく充実してるので意外に来やすいですよ。ものすごく遠くにだけど、福山の工場も見える。
福山から三原まで行き、そこからずっと乗りたかった呉線に乗る。ずぅっと海沿いを走る素敵電車なのです。海を眺める観光列車も運行してるようだが、今日はすぐ降りてしまうので我慢。
忠海のフェリー乗り場で、やっぱり前乗りのmechapandaさんとぴろさんと合流。大久野島は本日停電中、ということで、え、そういう島なの!? と思ったんだけどそんなわけはなくてなんか臨時の点検かなにかだったらしい。てなわけで毒ガス資料館に行くも「真っ暗で何も見えないよ!」と閉館中。島についてから情報集めればいいや、と思ってたらパンフレットの1枚も置いてなかったため、休暇村で電動自転車を借り、主にグーグル先生に聞いて毒ガス関連施設を順番にまわっていった。特に解説看板とかも出てないし、勝手に残ってるから勝手にみて、て感じなのよね。あと、うさぎはもう、特段なにも語ることはないくらいそこらじゅうにいる。うようよいる。
そのあと忠海に戻って、mechapandaさんのレンタカーで、呉線に乗ってて途中で見えてとっても気になった造船所のドックを見に行く。みんなでドックがいちばんよく見えるところを探してウロウロしたんだけど、毒ガス施設に関してはずっと沈黙だったふたりが、船になると俄然やる気で俄然詳しいので人知れずびっくりしていた。そうか、造船所のお祭り行くんだもんね、私たち。ドボカーは基本的に廃墟、興味ないもんね。
明日造船所に行くんだとはいえ、がんがん動いて働いているドックもまた、いいよね。
「船主と共に伸びる」とか、とっても素敵標語なんだけど、なんかおかしい。そう、ここのドックヤード、幸陽船渠が今治造船に吸収合併されたばかりなのね。でも、ロゴの半分だけのこして塗り替えるって・・・どういう事情だったのかしら。
そのあと、もっといい景色の見えるところへ。
いい景色〜
船に橋の名前をつけるってなんか複雑だと思うんだけどどうなんでしょう。
船にやたら詳しいmechapanda先生によると、この「まんはったんぶりっじ」は14,000TEU型コンテナ船シリーズの1隻、とのことで、要するに、日本でつくってるコンテナ船のうちの、かなりでかいやつ、とのことです。(詳しい解説忘れちゃった)
このあと今日の宿泊地である尾道へ。尾道と倉敷って混同しませんか?と同意を求めるもまったく得られず。
かっこいい建物。
船〜。
いい景色。
尾道からは、向島ドックとの間で渡し船が延々と夜遅くまで往復を繰り返している。素敵だわ〜。
てなわけで、広島焼食べたあとは渡し船で意味もなく往復。
ライトアップされる向島ドック。
尾道は思ってたより観光地然としてなくて、静かな港町って感じでした。