エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

三宅島を電動自転車借りて一周したら、地形がすごくてすごかった

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2021年の7月は、「ちょっと三宅島にでも行ってみようか」とふらっと三宅島に行き、「ちょっと自転車借りて一周しようか」と電動自転車で一周したのですが、とにかく見たことない景色の連続ですごすぎたのでまとめます。

 

 

ちなみに、全日、思いっきり天気が悪かったので全ての写真がかすんでいますしあまり遠くが見えてません。また行くぞ。

 

自転車は阿古漁港船客待合所(ここぽーと)の観光協会窓口で借りられます。ジオスポットに全部寄りながら一周すると昼食・休憩入れてざっくり6時間ぐらいかかりました。梅雨時期とはいえ28度ぐらいあり、後半、飲み物が足りなくなって(自販機とかあんまりない)死にそうになったりしたので、港近くのスポットの散策は複数日にわけました。

電動アシストレンタルサイクル(三宅島観光協会)《しまぽ通貨OK》:三宅島内の移動:三宅島観光協会

 

三宅島はジオパークに指定されていないのですが(なぜ)、同じく観光協会でとても丁寧な「ジオマップ」をもらえるし、ジオスポットには丁寧な説明のある看板が立っています。

観光MAP:三宅島観光協会

 

富賀浜

数度の噴火で積み重なった爆発角礫岩の黒い崖が見える場所。

 

スコリアの丘を降りていくと

 

黒い崖が見える。めっちゃかっこいい!

 

ここだけで小一時間ぐらい散策していたくなるけど、島を一周したいので先を急ぐ。

 

これがたぶん水冷火山弾。

 

薄木溶岩流

1983年の噴火で溶岩流が海岸まで流れ出た谷。

 

溶岩の跡っぽいゴツゴツした岩が、道路の山側から

 

道路を超えて、海岸までずっと続いている。

 

新澪池跡

1763年の噴火で形成された火口湖だったが、1983年の噴火であっという間に水蒸気になって消えたという池。なにそれすごい。

 

ぜんぜんわからん(方角違うかも)

 

昔はこんな感じで神秘の池と言われていたそうだ。

 

新鼻新山

新澪池を干上がらせた1983年の噴火でできた、めっちゃかっこいい火砕丘。めっちゃかっこいい。

ひああかっこいい。三宅島きてよかった!!

 

どこまでも歩いていける感じなので、あの先っちょまで行きたいところだが、一周したいので先を急ぐ。

 

 

大路池

大路池は約2500年前の噴火口。

ここの火口は古いので、周囲は立派で貴重な照葉樹林になっている。

 

桟橋から。古いとはいえ、火口壁がよくわかる。

 

長太郎池

溶岩の流出によって、溶岩がたわんでできた凸凹に海水が流れ込むことによってできたタイドプール。

 

この海岸から観察できる地層もなんかすごい。

 

過去3000年の噴火の歴史が積み重なっている。

 

八重間マール

八重間マール(爆裂火口)の中に都立三宅島高校が建っている。

ばばーん。火口壁を背にして建つ高校。かっこよすぎないか。

 

すごく火口である。

 

沖原海岸

玄武岩の溶岩流でできた海岸。三宅島の海岸線は真っ黒。

ちなみに、このすぐ近くにおいしいサンドイッチ屋さんがあって、溶岩流の上で昼ごはんとした。

 

ずっと都道212号線(三宅島一周道路)を走っているのだが、三池港の近くに、すごく丘をぶったぎってる場所があった。

スパっと切られてる丘

 

後で遠くから見たんだけど、スパっと丘が切られてる。

 

サタドー岬

溶岩流が波によって削られてできた岬。柱状節理の溶岩がみられる。柱状節理だいすき。

 

かっこいいのだが、三宅島ではこのくらいは普通になってきてしまっている。

 

ここから遠くに見える「赤場暁」が気になっているところ。

 

東京へ向かうフェリー「橘丸」も見えた。

 

三七山

1962年の噴火で生まれたスコリア丘。

ここからひょうたん山の火口がちょっと見える。

 

 

おお、火口だなぁ。

 

ひょうたん山

ひょうたん山は1940年の噴火で海底からできた山。三宅島、いったい何回噴火するんだ……。波の侵食で失われたものの、本当は2つ火口があったのでひょうたん山と言われていたそうだ。

火口のすぐ近くまで歩いていけちゃう。こういうところも三宅島好き。

 

赤場暁

1940年の噴火(ひょうたん山)と1962年の噴火(三七山)によってできた、溶岩大地。2000年の噴火で火山灰が降り積もったことにより、最近やっと少し植物が生え始めたらしい。

先っちょまでひょいひょい歩いていけるようになったのも最近なのか、載っていないガイドブックも結構あるけど、載っているガイドブックには、三宅島の絶景の代表格としてババーンと載っている。ここはねぇ、やばいですよ。

 

ジオスポットの看板が立っている場所は海岸から離れているが、ひょうたん山の火口を見ながら、海岸の方までガンガン歩いていける。

 

ひょうたん山の火口のさらに先へと歩いていく。

 

どこまででも歩いていけるので歩いていく。

 

先っちょまで行くのは怖いのでこのへんで……(風が強い)

 

うわーー。

 

ぎゃーーー。(やばい)

 

いやーーすごいなぁーーー。

 

椎取神社

2000年の噴火で鳥居が埋没してしまった神社。今は新しい鳥居が立っているが、埋没した鳥居もそのまま保存されている。

めっちゃ埋まってる。

 

焼場

1874年の噴火で泥岩流が流れくだった一帯だが、今では緑が回復している。海岸ではこの泥岩流を掘削して湯の浜漁港がつくられたということで今おもえばぜひ見たかったのだけど、島の北側は完全に疲れてたのでスルーしているポイントが多いです。また行こう。

看板の立っている場所はもはやモサモサで全然わからん。

 

赤じゃり公園・大久保浜

スコリア丘の赤い崖が見えるということだが、もさもさでわからなかった。

もさもさだなー。

 

溶岩流がつくった地形でたくさん魚が群れ、全国優良水質ビーチ10選とも言われている大久保浜。

 

火山体験遊歩道

1日では疲れすぎてたどり着けず、翌日にあらためて行った火山体験遊歩道。

ここは個人的にとても衝撃だったのでまた別記事にまとめます。

blog.tokyo-esca.com


 

今崎海岸・メガネ岩

1643年の噴火で噴出した溶岩でできた今崎海岸。波が侵食してできた海食洞「メガネ岩」がある。

ほんとは2つつながっていたのだけど、1959年の伊勢湾台風で天井が落ちたんだそうだ。それもまたつよつよなエピソードだな。

 

かろうじて見える大野原島(三本岳)。古い火山島が侵食され、火道付近の硬い溶岩がかろうじて残っているもの。

 

メガネ岩はこっちからの眺めがかっこいいな。

 

雄山環状林道

さて、三宅島といえば中央にいちばんでっかいカルデラがあるわけなのだが、その雄山の中心部は現在も立ち入り禁止となっている。

最終日に、雄山も登れるところまでちょっと登ってみたい、と思って、雄山環状林道を目指した。天気が悪すぎて何も見えなかったけど、一応行くことは行ってきました、という報告です。(また行きます)

中腹まで登ってきたところ。この辺りではまだ景色が見えているが、このあと完全に雲の中に入る。

 

なにもみえん。帰り道に迷いそうになったが、たまたま出会った軽トラのおじちゃんが教えてくれてことなきを得た。(ここまで自転車できたのかよ、とびっくりしていた)

 

帰り道で、見たいと思っていた「溶岩樹形」がばっちり観察できたので満足。

 

一生分の火口と溶岩を見たんでは、というくらいの三宅島だったが、天気のいい時にもう一度行きたい。というか、何回でも行きたい。すごいぞ三宅島。

 

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よし、三宅島行くぞ。と思った人のための情報をまとめておきました。

www.dekirutabi.tokyo