エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

北海道三笠市の三笠ジオパークと、奔別・幌内炭鉱関連施設の一般公開

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ジオパークはいいぞ。

富良野から、国道452号線、道道156号線を通って、三笠市へ。

奔別・幌内エリアの炭鉱関連施設の一般公開が行われているということで、行きましょう。

かっこいいものが目白押しだったため、記事が長いぞ。

 

三笠ジオパーク

 

 

(ちょっと寄り道)芦別市の三段滝公園

その前にちょっと寄り道。国道452号沿いにある三段滝公園へ。

芦別市特別名勝とのこと。

 

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どんなもんじゃろ、と休憩ついでに寄ってみたら、休憩してる人たちだらけだったが、滝もとてもかっこいい。

 

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かっこいい写真が無限に撮れる。

かっこいいけどジオパークには特に関係ないので先へ進む。

 

三笠市立博物館と、野外博物館

三笠ジオパークの見学1箇所目は三笠市立博物館。

アンモナイトと、北海道の開拓・炭鉱の暮らしに関する資料が展示されている。

 

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アンモナイト大フィーチャー。アンモナイトの化石発掘において、日本国内では北海道が質・量ともに他の追随を許さないとのことで気合入ってた。

 

北海道の開拓に関しては囚人の皆さんが多く駆り出されており、道内の博物館に行くと大体当時のことが書かれてるのだけど、どこでみても「明治政府ひどい」な内容を復習したあとは、野外博物館エリアの見学へ。

 

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桂沢で切り出された木材を運ぶために整備された幾春別森林鉄道。その鉄道跡を利用して、地層や炭鉱施設跡の見学ができる。

全部見ると結構な距離なので、めぼしいものだけ。

 

森林鉄道跡

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夏あるある:モサモサでよくわからない

 

幾春別層

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差別浸食」現象により、出っ張っている所が砂岩層、へこんでいる所が石炭層または泥岩層となってるとのこと。モサモサ。

 

旧幾春別炭鉱錦立坑櫓

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モサモサー。

 

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高さ10メートル、深さ約215メートル、現存する道内最古の立坑櫓とのこと。渋くてかっこいい。

 

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旧錦炭坑坑口

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石炭をトロッコで運び出していた坑口

 

石炭(露頭炭)

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でた、露頭炭!露頭炭はいいものです。

そういえば赤平の空知川にある路頭炭もわざわざゴムボートで見に行ったんだけど、まだ記事にしていないな。最近見学スペースができたらしい。

赤平地区「露頭炭」見学スペースが完成しました!!|かわたびほっかいどう

 

垂直な地層

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日高山脈の上昇期に大きな力を受けてできたという垂直地層。

 

狸掘り跡

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明治〜昭和初め頃まで、手作業で掘られていた跡

 

旧奔別炭鉱

続いて、普段は私有地のため立ち入り禁止の旧奔別炭鉱へ。

NPO法人 炭鉱の記憶推進事業団さんによって、定期的に一般公開が行われているそうで、今までのこの日はその公開日。

そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター

 

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\奔別/

 

櫓の高さは約51m、深さは約735m、内径は約6m。当時は東洋一の立坑といわれた、旧住友炭鉱立坑櫓であります。さっきの道内最古という旧幾春別探鉱の立坑と比較するとだいぶ巨大なので、東洋一と盛り上がるのもわかるね。

 

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その奥に、奔別炭鉱ホッパー。国内で現存する最大級の石炭積み出し施設。

「前は中も入れたんですけどね〜」とのことだったが、現在は立ち入り禁止。

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旧炭鉱住宅

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幌内炭鉱の近くにある、「ハーモニカ長屋」などと呼ばれていた探鉱住宅。ジオパークの地図に載っていて、GoogleMap上でも観光地として星4つとかの評価だったので行ってみたけど、現在もお住まいになってる方がいらっしゃるのでご迷惑にならぬように注意。

 

旧幌内炭鉱立坑櫓

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こちらは道路から見学。

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\幌内/

 

旧幌内炭鉱変電所

 

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大正8年ごろに建てられた変電所。こちらも普段は立ち入り禁止のところ、この日は内部公開中。

これがまた、どこをどう写真を撮ってもなんかかっこいい場所でしたね。(綺麗なモデルさんを連れた写真マニアっぽい方が来てた)

 

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ここだけで今すぐ1冊同人誌が作れそうだもの。

 

旧幌内炭坑施設

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変電所の周辺にも、旧幌内炭鉱の施設が色々あるので、みていく。

 

旧幌内炭鉱音羽

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三笠で最初に掘られた坑口。北海道で唯一、囚人達による炭鉱での労役が行われた場所で、多くの人が命を落としたとのこと(明治政府ひどい)。

 

旧幌内炭坑常磐

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こちらはベルトコンベアで石炭の運び出しが行われていた坑口。

 

旧幌内炭坑施設群

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石炭や機材を運ぶためのモーターを載せていた「捲上台座」

 

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あと何だ、なんかいろいろ。

 

達布山展望台

明治の開拓期に、榎本武揚山県有朋山田顕義など多くの要人たちが視察に訪れ、頂上から幌内鉄道などの開拓計画を立てたといわれる場所。

狩低地東縁断層によってつくられた地形を一望できます、とのこと。

 

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かっこいい形をした展望台だな

 

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ふむー。

 

ここで、もう1台のカブとはお別れして、私はまた富良野へ戻るんだけど、「降るぞ降るぞ」と言っていた雨がついに振り出し、急ぐぞ急ぐぞーと走ってたら、なんと道道135号が通行止め。国道38号まで迂回せねばならなくなり、カブに30km迂回しろとか気軽に言ってくれるなよ〜とか思いながらしょうがないので迂回。滝里ダムのあたりを通るめちゃくちゃ走りやすいいい道だったけど(さすが38号)、それどころじゃないよーぴえんとなりながら、なんとか富良野着。

 

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散々な目にあったぜ…と記憶してたのだが、写真を振り返ってたら富良野に戻ってから一人でラムしゃぶ食べに行って豪遊してて(いや、ここのラムしゃぶこの内容にさらに締めのラーメンついて一人前1,000円とかなんですよ、信じられん)、なんだ、楽しそうじゃないか。