8時に宿を出て、小樽港のほうをウロウロする。観光地化している倉庫群と地続きで本気の港湾施設が稼働しているのが実に良い。
押しボタンが押しボタンではなくて「触れボタン」だった。寒いから?
お土産物屋さんが集う堺町通りへ。この日、飛行機の時間までに北海道で3食食べるぞ、がテーマだったので、開店めがけてルタオ本店で生ドゥーブルフロマージュ。
堺町通りは修学旅行で訪れた京都の清水寺周辺にも似ためっちゃベタな土産物屋さんが並び、海外からの団体観光客がずらっと歩いている感じなので油断していたのだが、どの建物を見てもだいたいすごくてぐぬぬ、となる。お土産物やさんなのでタダで全部中に入れる感じもいい。
北海道最初の鉄道、旧国鉄手宮線は、線路までが残されてるんだな、と感動してたが駅舎も残ってた。
韓国で見た、「建物の内側に向かって広がる市場」がここにあって、やっぱり寒いところ特有なんだ!と勝手に嬉しくなったりする。
お昼ご飯は観光客向けの駅すぐ横の市場で。10:30とかであったが満席だった。
小樽から札幌へは、私が思っていたよりずいぶん近くて、バスが10分おきに出ていて610円とかの近さである。東京から鎌倉ぐらいと思ってたのが、東京から横浜ぐらいだった感じ。
エスカレーターを見る以外に特にすることもないのでひとまずテレビ塔にのぼる。
うむ、大通公園であるな、と見ていたら、係の方が「あの、正面のずっと奥の山、ちょっと斜面が白くなってるのわかります?大倉山ジャンプ競技場ですよ」と教えてくれたので、ああ!(大泉)洋ちゃんが縄でくくりつけられてひどいめにあったところですね!(探偵はBARにいる)と思ったが、「原田選手とか高梨沙羅ちゃんが活躍したところ」とのことであった。
当然、地下街にあるHTBコーナーにもテレビ塔の前に寄っている(洋ちゃん好きすぎてついにファンクラブに入ってしまいました)。
北海道のエスカレーターはじつは事前情報がひとつもなかった。なので、仙台同様、めぼしい建物を全アタックでめぐることになる。最初の2つが丸ボディだったので幸先良いぞ、と思っていたけど、そのあとは準丸ボディなど。あと、土地が広いのでデパートの中も広いなーって感じがする。
雨が降っていて徐々に辛くなってきたので、辛くなった時によくやる、「普通の交通機関にひたすら乗る」を市電で。碁盤の目上にできている札幌の街をぐるっとまわるので、カーブがすべて直角でおもしろい。
そのあと、豚丼屋さんに15時半ぐらいに入って本日3食目。お店のひとがめっちゃ暇そう(12時から夜までずっとあいているお店なのだ)でお客さん私1人だったため、「どこか見てきたの? カメラ持って」と訪ねられ、「小樽行ってきたんです〜」とひとしきり旅トークをしたが、よく考えたら「どこでこのお店を見てきたの?」という意味だったな……。お店のひとにも「札幌は食べる以外なにもすることないからね……」と言われ、うんそんな感じだね、と思いつつ、そろそろ飛行機の時間でもあるので、ススキノをちらっと観光して、やはりバスで新千歳空港へ。
ススキノというのもすごく不思議なところで、私が想像してたのは歌舞伎町のイメージなんだけど、なにせ街路が整然としていて広いので、悪びれたムードが一切ない明るい中に風俗店などが整然と営業しているのである。不思議。
新千歳空港のエスカレーターは赤のスケルトンでかっこいい。空港に温泉もあれば映画館もあって、札幌で暇を持て余すより空港にさっさと来ちゃえばいいのかも、と思うなどした。LCCでの北海道旅行にかなり味をしめてしまったので、また来る気満々である。