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12/23 ソウルよれよれ旅行3日目:スパイラルエスカレーター巡礼とある試練

本日もソウルは雨。そして寒い。

ゲストハウス、1泊4,000円前後というお値段のわりに綺麗で快適なところだったのですが、日の光の入る窓がないんですね。というわけで今日も寝坊して朝食を食いはぐれたまま、ザハを見に行きますよ。

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東大門歴史公園駅から直結の、東大門デザインプラザ(DDP)。Lightroomに写真とりこんで「水平」をクリックすると、どれもこれもとんでもない角度に曲がるのがおもしろい。展示は特に見ず、建物の内と外にある回廊を地下〜最上階までぐるぐるぐるぐるした。おもしろかった。

 

ところで、東大門といえば今度はファッションの巨大市場があるところだが、その周辺のショッピングビルの営業時間がおかしくて。深夜も深夜、ど深夜の営業。卸売がメインだから、ということらしい。ますますよくわからないソウルの市場事情。

しかし、ショッピングビルがあるからにはエスカレーターをチェックする。

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エスカレーターは最新薄型で、意匠もなかなか凝っていてルミネとかパルコとかにあってもおかしくない感じだが、そこで売ってる衣料品が、新宿とか渋谷の地下街によくある(今もあるのかな?)いったい誰がここでこれを買うのかよくわからない1,000円ぐらいの服とか靴、という雰囲気のものばかりが並んでいて、やっぱり韓国、よくわからない。日本だとこういう感じの服はもう、ユニクロしまむらに駆逐されてしまったように思う。

そして、川の横の巨大市場。


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うまい具合に写真が撮れなかったけど、川の両岸にずら〜っと並んだ渋い建物の中が、たとえば1棟まるごとぜんぶ「靴!」とかなのだ。そこに入りきらなかったお店は外に路面店を出しているという。これはなんかもう、市場というか「団地」じゃん。建物の「中」に向けて市場ができるというのは、やっぱり寒いからなんだろうか。


そしてこの川、清渓川は、経済成長時代の高架を撤去して再生したことで有名。日本橋の首都高地下化、絶対反対派の私はというと、高架がなくなってしまってからの姿しか知らないのでなんとも言えない、とは思いつつ、江東区の親水公園みたいなしょぼしょぼした川の流れ(船が通れない)にやはりそれほどの感慨は持てなかった。

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さて昼ごはんを食べに川沿いを離れ、もっと広いバス通りのほうへ。ソウルというのは、道がとにかく広い。なので東京との比較はやっぱりどうもうまくいかなくて、「大陸」感がすごくある。冬の北京とかを想起する感じ。1個1個の建物はとても日本っぽいんだけど。

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昼ごはんは、精肉店でユッケビビンバ。なまにく、なまにく、ととても楽しみにしていたんですが…野菜いっぱい入ってておいしいんだけど、この肉、半分、凍ってましたね。こういうものなんですかね……それともやっぱり寒いからですかね……。ちょっと残念。

また大通りでバスを待って、次の目的地へ。

今回持ってきたガイドブックで、そもそもガイドブックに載ってる地図も間違っていたけど探し当てたアンティーク専門市場。ここ、来てよかった。建物自体がすごくおもしろいのだ。

それがこれです。

DSC00424.jpg団地じゃん。

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団地よね。

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で、中に入ると、新橋駅前ビルみたいな、というかどっかの古い学校か病院みたいな?廊下の両脇、1フロアぜんぶ、小さく区切られた区画がそれぞれアンティークショップでして。営業時間がよくわからず、目当ての店はあいてなかったけど、愛想のよいおばさんが招いてくれるのにいちいち従って、いくつかのお店を物色。ここは、「ぜんぶ100,00ウォン均一」みたいなざっくりさの東大門市場と違って、それぞれの品にそれなりの来歴があり、それなりのお値段がついている。たいそう素敵なタンスが40万円とかそういう世界。そこまでの覚悟をしてきてはいなかったので、買えるものなし。

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こっちはほんとの団地。周囲は大型の団地ががんがん建っていて、川もあって、こっちには高架の高速道路もあって、好きな雰囲気だったのですが先を急ぐ。

この旅の目的地、ロッテ・ワールドへ。

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でーん。

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じゃーん。

 

はい。というわけで何ヶ所目かのスパイラルエスカレーター巡礼の旅だったのでした。韓国での設置箇所はここだけ。ロッテ・ワールドというのはディズニーランドみたいななにからしい、という事前情報だけあったので、そうか、一人遊園地という試練を乗り越えねばならんのか……と思っていたけど、「ロッテデパート」と「ロッテモール」をつなぐ中間地点、みたいなところにスパイラルは位置しており、勇んで遊園地に入場する必要はなかったので一安心。いい具合のシンメトリー感。

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にしても、漢川(ハンガン)を渡って南側は、高層団地の本拠地という様相を呈してくる。気合いが足りずロッテ・ワールドからそのまま振り返って撮っただけでこのありさま。大山さんが興奮するわけです。

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ソウルで一番高い建物になるというロッテワールドタワーの開業は2017年から。これもやる気の感じられない写真ですみません。

このあと、漢川を歩いて渡るのもいいかもね〜なんて行程にしていたけど、そんな元気はみじんもなく、また地下鉄2号線にのって川を渡る。が、この区間は地上を走ってくれるので、窓にへばりついて撮った写真がこちら。

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団地団地団地。私、団地とダムにだけはあまり触れないように生きている(撮るのが難しいから)んだけど、そうでなかったらもう大変なことになってしまうであろう。なってもよかったけど。

次は、サムスンの美術館、Leeumへ。

ちなみにであるが、私が旅先でひたすら移動を繰り返して、観光地ではない地元の人が集まるっぽい場所を次々訪れるのは、「そこに良いエスカレーターがあるかもしれないから」なのである。つまり、美術館めぐりというのは口実にすぎないというか、「移動」が肝心なのだ。

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Leeumのあるのは丘の上の高級住宅街、という感じのところで、たとえるなら代官山か、原美術館のある御殿山のあたり。入場料はそれなりのお値段がするけれど、常設展、企画展ともに鑑賞。それが大正解の、非常に満足度高い内容。移動がメインとか言って悪かった。

企画展はオラファー・エリアソンの「この世の全ての可能性」。いきなり雨が降って虹が見えるコーナーがあったり、体験して楽しいタイプの現代アート。で、私、勝手にリウムって現代アートの美術館だとばかり思っていたら、常設展には現代アート部門と、古美術部門と両方あるんですね。そんでその現代アート部門、国立現代美術館のほうは、ソウルのアーティスト中心、という感じだったけど、ここへくると「おお、ロスコ先生お久しぶりです」とか、「ダミアン・ハーストさんなにしてんすか」みたいな、思いがけない作品があったりして。予備知識ゼロ(そしてアフター知識もゼロ)で来てしまっても十分楽しいところでした。

 

さて、次の移動である。漢川を今度はバスで渡って、南の高級おしゃれエリア、狎鴎亭・清潭洞へ。このあたりに並ぶ高級デパート(のエスカレーター)を確認し、お土産を調達するのです。

これね、バスで来たの正解でして。

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うわー、南側の本気団地ゾーンきたーー。と思ってたら。

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 その同じ通り沿い、というかお隣に、どかんと高級デパートが。

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いやー。普通こんなふうには街ってできないんじゃないかなぁ、となんとも不思議な気持ちになる。

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そしてエスカレーターはここへ来て新メーカー発見でほくほくです。TRAVIS

www.st21.co.kr

たとえばWikipediaとかに、世界のエスカレーターメーカー一覧なんてとっくに載ってそうでしょ。でもね、これがね、ないんですよね。本当に。TRAVISは、韓国のフジテック的な、エスカレーターとエレベーターの専業メーカーさんでした。

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団地&デパートの大通りからさらに少し南下すると、小さいけれどおしゃれなお店が並ぶゾーンがあって、この感じは…そうだ、自由が丘!というわけで、「自由が丘8丁目」という名前のカフェがあった。

そして私は、昼のユッケビビンバのリベンジをするべく、1度ぐらいは、焼肉を食べるぞ、と意気込んだのだが。たぶん、その意気込みも悪かったし、場所も悪かった。ふつうに明洞とかで食べたらよかった。このあたりの焼肉屋さんは、精肉店がやってるようないかにも美味しそうなのとかいろいろあるのだけど、もうメニューがぜんぶハングル。注文ができそうにない。そもそも1人で入れそうにない。そこで、もう、いいや、誕生日だし、クリスマスだし、ちょっと高級な焼肉屋さんに入って、1品でいくつかいいお肉頼んで、マッコリ飲んじゃうぞ、と思って、日本語のメニューも外に出ていたちょっと高めの焼肉屋さんをわざわざ選んで入ったのだ。ちょっと高めといってもソウル基準に照らして、なので、ロイヤルホストかな、ぐらいの高級感で。そしたら案内してくれたおっさんが英語も日本語もまったく通じない。で、メニューを出してくれるのだけど読めないので、ちょっと待ってじっくり見るから、とジェスチャーするが通じない。じゃあ、マッコリください、と言ってみたらなんか困ってるんですね。それで、ぜんぶジェスチャーと単語だけで会話したところによると、どうも「1人では焼肉できないよ」と言ってるんです。え、そんなことってあるの。あるか。あるかもね……で、日本語の「石焼ビビンバ」とかのってるメニューを持ってきて、「おとなしくこれにしろ」と言うんです。そんな…マッコリの1杯も飲ませてくれないというのか……とすごく悲しくなってしまいましてね。じゃあ、いいです。と言っても通じないんだけど、通じないけどもういいや、と思って、荷物まとめて、無言で出てきてしまいまして、そこで私はすごくすごく悲しくなってしまったのでした。

全然書いてなかったし、書くほどのことでもないんですが、初日からまぁまぁのトラブル続きでして。T-moneyカードをチャージしたと思ったらできてなくて10,000ウォンを機械に吸い込まれたり、T-moneyカードを紛失したり、紛失したと思って2枚目を買ったところで出てきたり、バスを待っても待っても来なかったり、もう一度調べたら待ってる間に10回ぐらい見送ったバスのどれに乗ってもよかったんだったり。そういうちょっとしたことって、旅ではよくあることなのですが、なんかもういろいろ思い出して「なにやってんだ、私、誕生日に。クリスマスに。」ってなってしまったのだった。

失意のまま、明洞にバスで戻る。

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着いた場所が有名な教会の近くだったので、たいそう美しいライトアップを見て、礼拝の様子を見学させていただき、少し気分が上向きに。

 

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焼肉食べ損ねたので、ローカルフードの人気店、明洞餃子へ。想像してた「餃子」とは全然違ってワンタン麺のようなものだったがとても美味しかった。ただ食べ放題キムチによってやっぱり口じゅういたい。

 

そもそもが、誕生日を毎年違う国で迎えるってなかなかいいんじゃないか。自分へのプレゼントに海外へ行くのだ。と思いたってのソウル旅行だったのだが。いろいろなミッションをこなしつつも、くだらないことで落ち込みよれよれになってしまったけど、そのよれよれの心に染み入るようだった教会の灯りとスープの味を、私はたぶん、ずっと忘れないんだろうなと思う。どこにいてもまた、来年もこうしてきちんと歳をとろう。