関西に固定拠点を移したので、月イチ程度で発生する東京での仕事の際、新幹線往復約3万円を払うのがなんとなく嫌で、毎月いろいろな交通手段を試しています。
これは結構ありだな、と思ったのは、LCCで成田→高松(5,000円)、高松→関西を昼行便の高速バス(3,000円)というもの。高松から関西への高速バスは2時間に1本ぐらいは出てて3時間ぐらいで着いちゃうのでかなり余裕。高松でちょっとうどん食べて帰る、みたいなことができて、8,000円。安いです。まぁ今回はついでに高松に3泊ぐらいしたんですが。
これを応用すると、成田→札幌→関空、とか、スカイマークで羽田→宮古島(下地島)→神戸とか、いろんな旅程が考えられるわけですが、難点はちょっとLCCの本数が今のご時世かなり少なくなっちゃってるということで、その点では高松便は結構便利な時間帯にあるのでいいと思います。
ちなみに高松にはノンストレスなホステルがあるので、長期滞在にも向いています。
前置きが長くなりましたが、そんなわけで、高松に行ったら行きたいと思っていた離島、男木島、女木島に行ってきました。ちょっと離島に行きたいなと思っただけだったんだけど、調べたらどちらの島にも柱状節理があることがわかって、これは気合を入れねばならん、となり、まず朝イチの船で男木島へ。
高松から男木島・女木島を結ぶ船は、「雌雄島海運」さんが運航しています。かっこいい名前。
港には瀬戸内国際芸術祭2010で制作されたかっこいい交流館があるのですが、朝イチの船ではまだやってない時間だったのと、その昔はあったといわれるレンタサイクルも特にない雰囲気だったので、大人しく歩いていきます。
港から結構な急坂をのぼる。
かっこいい小屋
「灯台→」というシンプルな案内看板にしたがって急坂をのぼりきるとこういう歩きやすい道に出て、あとはてくてく歩いていくだけです。片道20分ぐらい。
途中でこういう真新しい遊歩道の看板が出てきます。灯台まで行って、ここに戻ってこよう。
灯台が見えてきてテンションが上がります。
「日本の灯台100選」に選ばれている男木島灯台。総御影石造りだそうです。
ここ、キャンプ場になってるんですね。荷物を運ぶのが大変そうだけど、楽しそうだなぁ。
灯台の横の柵をあけて、遊歩道に入り、山を登っていきます。意識してなかったけどちょうど水仙の見頃の季節で、とても綺麗でした。それをみにきている人も結構いました。帰りの船では団体の登山ツアーの方とも遭遇。島一周の遊歩道もあるらしい。
綺麗だなぁ。
だんだん道が細く険しくなっていきます。
そしてついにこういう岩場になる……ガシガシ登っていくおじさんがいたので後をついてくことにしたんですが、一人だったら帰ってたかも……
でも数メートル登ったらすぐ視界が開けました!男木島の柱状節理、タンク岩。
岩場の下にちゃんと看板もたってます。
タンク岩かっこいい。
横の柱状節理も見事ですね。
ふむぅ。
満足して、遊歩道をさらに先に進むと、展望台と「ジイの穴」の方へと登っていく階段があります。
展望台。いい景色。
ジイの穴は、柵があってこれ以上近づけず、穴だな。という感じでした。
高松発8時の船できて、男木島発13時の船に乗ろうと思っていたのですが、11時発の船に乗れてしまったので乗って、女木島に向かいます。
男木島は平地が少ないので、港付近に家が密集してます。
11時発の船に乗れてしまったので遠くから見ることになった「歩く方舟」
男木島全景
そしてあっという間(20分)で女木島到着。
桃太郎伝説で鬼が住んでたといわれる島です。いるな、鬼。
なんかかもめがいる。
港の建物「おにの館」から、島随一の観光スポットである「おにがしま洞窟」までバスがあるのですが、基本、高松からくる船の時間にあわせているみたいで、男木島からきてしまったので1時間ほど周辺をぶらぶらしたりうどん食べたりして時間つぶします。
おにの館の館内食堂が休業中だったので「鬼の台所 福」へ。島の方向けの食堂だったけど親切にしていただいて、しっぽくうどんとアジのフライをいただきました。他にもいっぱいメニューある。
バスに乗って、鷲ヶ峰の中腹へ。
洞窟はガイドさんが案内してくださるのだけど、「こちらをご覧ください」と言われてみると、だいたい鬼の像が立ってるというような、ザ観光洞窟です。
瀬戸内芸術祭関連の鬼もいる。
亀の甲天井。いちおう伝説的にはこの洞窟は鬼が掘ったことになっているそうです。
と観光を終えて、鷲ヶ峰にあるはずの柱状節理はさてどこに、と思ったら、出口を振り返ったところにばばーんとありました。
ばばーん。おお、かっこいい!
柱状節理具合は男木島よりさらにはっきりしてるかもしれない。
柱状節理ファンとしてはなかなか推せる男木島・女木島です。