2018年佐賀の旅。
筑後川昇開橋をみて、ちょっと柳川に寄り道したあとは、はちま先生の教えに従って、主に水辺の土木遺産をめぐる旅へ。
石井樋
まずは、「治水の神様」とも言われる佐賀の偉人・成富兵庫茂安の足跡をめぐる。
「現存する日本最古の取水施設」である『石井樋』へ。
「象の鼻」「天狗の鼻」などと呼ばれる構造物を使い、嘉瀬川の流れをうまく緩めながら、佐賀の城下町や農地に水を引く、約400年前に作られた施設。
石井碑の薄い本もらった pic.twitter.com/bgWzdkDfd3
— 田村美葉 (@tokyoesca) September 2, 2018
さが水ものがたり館では、石井樋の薄い本がもらえる。
まず、嘉瀬川の流れを石積みの大井手堰で受け止め、土砂を下に落とす。
堰き止められた水は、「象の鼻」と「天狗の鼻」の間を通って逆流し、流れが緩やかになる。
流れが緩やかになった水が、石井樋を通過して、各地へ水を供給する。この真ん中の橋の下が、「石井樋」。仏像が描かれてるところ。
モサモサであるな
反対側から見たところ
全体的に、モサモサではあるが、展示などが丁寧なので仕組みがよくわかり、「400年前にこれ作るの、すげー」となることができる。地味だけど大迫力。地味だけど。
馬の頭
馬の頭は、土木学会選奨の土木遺産に指定されている。
松浦川からその上の農地に、動力を使わずサイフォンの原理で水を供給する施設。
現地にはこんな感じで看板が立っている。
そして水路へと流れ込むのだが、この水路もかっこいいな。
子どもの頃、道路脇の水路に葉っぱを流して延々とそれを追って川までたどり着くまで見届ける遊びをしていたのを思い出す。水の流れているところって飽きずに見ていられるんだよな。
六角川河口堰
六角川河口堰は、当初、用水利用と高潮防止のための堰として作られたが、漁業関係者の反対があり、現在は高潮防止の目的のみに利用されているという河口堰。
水色のゲートがかっこいいな。
大谷川隧道
大谷川隧道は、国の有形文化財に指定された、煉瓦造りのトンネル。
これも水利目的のトンネルで、水害に備え、大谷川から徳須恵川へ、最短距離でつなぐ川の付け替え工事で構築されたトンネルとのこと。
ここもまた、モサモサだったが一応見えた。
道中、できたてほやほやのトンネルがあって、ああ、トンネル……ん、トンネル?? (何も潜ってない)と二度見した。