実質2日のラスベガス、2日目はグランド・キャニオン・サウスリムへ行く1日バスツアーに参加。
予約したのは、GetYourGuideから。National Park Express催行のもの。
ラスベガス発のグランド・キャニオンツアーはすごくたくさん種類があるのだけど、最初に間違えて予約したグランド・キャニオン・ウエストのツアー、あと最後まで迷ったグランド・キャニオン以外にもあちこち寄るツアーなどと比較した上で、結論として、このツアー、めっちゃおすすめ。サウスリムでの自由時間が、たっぷりとられてるから。
迷った理由は、各ホテルへの送迎がなくて、早朝に集合場所まで移動しなくてはいけないことのみだったのだが、ダウンタウンとストリップを繋ぐバスは早朝から動いているので問題なかった。あと、早朝は道があまり混んでいないのと、大渋滞の原因である車線規制のあるエリアのちょうど手前に集合場所がある。
ラスベガスのダウンタウンは、ヨーロッパでよくあるような観光客向けの詐欺とかスリとかの皆さんの気配はあまり感じなかったが(現地の人もけっこう財布やスマホをズボンの後ろポケットに入れたりしている)、ホームレスの皆さんはめっちゃいる。これ、ラスベガスに限ったことではなく、アメリカの全都市でそうで、特にコロナ禍をきっかけに増えているらしい。アグレッシブに「Dollar!(金くれ)」と寄ってくるホームレスの方もいる(ホームレスの人に積極的にご飯を奢ってるのとかも見かけたので、危険というわけでもないが)。早朝、人のいない時間に単独で地下鉄とか長距離列車とかに乗らない方がいいです。バスは比較的、安全(運転手さんとの距離が近いので)。LiftやUberはとても便利だし安全なのだが、物価高騰でどこで乗っても地球の歩き方に書かれてた目安運賃の2倍ぐらいになってたので、アメリカでは、移動はほとんどバスを使ってました。
集合場所は、グランド・キャニオンに行く大型バスがいっぱいとまるところ。昨日のピックアップポイントよりわかりやすい。係の人が何か叫んでいて、「サウスの人は○○番のバスに乗って!ウエストの人は○○番のバスに乗って!」と言ってるのだと判明し、なんとか該当のバスに乗る。
グランド・キャニオン・サウスリム行きのツアーは、大型バスほぼ満席というくらい混んでいて、ガイドさんに「一人の人はたぶん相席になると思うけど自由に空いてる席に座って」と言われる(たぶん)。
こんなぼんやり雰囲気しかわからないまま完全英語ツアーに参加しちゃって大丈夫かな〜と心配になっていたんだけど、そのあと乗ってきたアジア系の女性が、ここ空いてますか?と隣に座ってきた。上海から来たというその方、私が「日本から来た」とわかるとめちゃくちゃ流暢に日本語で喋り出す。かつ、ガイドさんとかとジョーク交えながら軽妙にやりとりするぐらいに英語もめっちゃ流暢。一体何者。え、めちゃくちゃ安心なんですけど、今日、ずっとついていこう……とか思ってたら、なんか上海女子のほうでもそう思ってくれてたみたいで、1日行動を共にすることになった。
何者なのかはわからないが、日本にとにかく詳しくて、嵐の大ファンで、北海道と青森と大阪と東京と福岡に行ったことがあるらしかった。私は、上海と香港と北京と、あと敦煌に行ったことがあると話したら「敦煌は私も行ったことないです、すごい」と感心してくれた。日本語読みの「敦煌(トンコウ)」が伝わらなくてスマホで漢字を出すと伝わるところだけ、国際交流を感じた。この日は一緒にアメリカに来た友達が仕事のため、一人でバスツアーに参加することにしたんだって。へー。
バスはフーバーダムの例の橋の上を通ってグランドキャニオンを目指す。昨日ぶりのミード湖。
フーバーダムの、ダムがあるのの反対側。
ゴツゴツした岩山ゾーンを抜けて
草原地帯になった。
あれは大草原の小さな家、大草原の小さな家じゃないですか。みたいなぽつんと建ってる小さなおうちとか
あれはノマドランドじゃないですか、みたいな、トレーラーハウスの集まるエリアとかがあった。
植生が日本とぜんぜんちがう。
途中、トイレ休憩を兼ねて、かつてのルート66沿いにあるお店に立ち寄る。
バイクの皆さんもいっぱい来ている名物店らしい。ルート66って結局なにがこんなに有名なんだっけ?
休憩含めて4時間半ほどの長旅後、グランド・キャニオン国立公園の中に入っていく。
2箇所目のトイレ休憩のポイントで、ガイドさんからサンドイッチが配られた。どのタイミングで食べてもいい、とのことだったが、みんなバスの中でさっさと食べ出すので私も食べる。初日の教訓から、別でつけられてたマヨネーズもしっかりつけた。
サウスリムについたあと、どんな感じになるのかを把握してなくて、ガイドさんの話をめっちゃ一生懸命ヒアリングしたのだが、
1. グランド・キャニオンの谷底に降りていくトレッキングコースに行きたい人
2. マーザーズ・ポイントでバスを降りて、集合場所のブライトエンジェルロッジまで、リム・トレイルのコースを歩きたい人
3. マーザーズ・ポイントを見たらバスに戻って、ブライトエンジェルロッジまでバスで行き、美術館とかを見学したい人
の3グループに分かれることが判明。1を選ぶ猛者はほぼおらず、ほとんどが2のグループ。
このね、リム・トレイルを歩くコース、とてもとても楽しかったんですよ。
あとで出てきたリム・トレイルの地図。紙でももらえたし、わかりやすかったので、上海女子の力を借りずとも、迷ったりはしなかった。
まずは絶景スポットのマーザーズ・ポイント。
グランド・キャニオン、行くかどうか迷ってて、どうせなら朝焼けとか夕日のタイミングのほうがいいのかなーとか、フーバーダムの時点でも地形的には結構すごかったし、行かなくてもいいかな?とかいろいろ考えてたんだけど、超有名スポットで写真も散々見たことある場所だけど、この時点で大感動していました。今まで体験したことのないスケール感。
んーーーきてよかったなー。
それで、このリム・トレイルというのが、「山の中を歩いて、ところどころ展望スポットに立ち寄る」みたいな道なのかと思っていたら、ずーっと谷の上のキワキワのところを歩いていくので、ずーーーっと絶景なんですよ。すごくない?
ずーっとこんな道!
ガイドさんが「右手が崖、右手が崖」と言っていたので何かなと思っていたら、右手が崖になる方向に歩いてくれば迷いません、という意味だった。トレイルといっても車椅子も通れるしっかり舗装された道だし、ほぼ平坦(マーザーズ・ポイントからブライトエンジェルロッジまではゆるやかな下り坂)だし、2時間ほど自由時間があってゆっくり歩いて写真撮りまくってお土産も買ってちょうどいいぐらいの感じでした。
ずーーーっと絶景なんだけど、角度によって見え方が違うので飽きない。
たまにキワキワ展望スポット。
キワキワ展望スポットにいる人を遠くから撮るとおもしろい。人ちっちゃい。
たまに、崖っぷちにいる釣り人みたいな「それ、どこから行ったんだ?」みたいなところに立ってる人もいる。
たまにリス。
グランド・キャニオン背景にポーズをとるのがかわいい。
グランド・キャニオンに来た人は、とりあえずキワキワの場所に座りがち。
私も上海女子に撮ってもらった。
またリス
途中にあった、眺めのよい展示施設
川の成り立ちなどを解説してくれてあって、親切。
ちょっとだけコロラド川が見える場所。
いろんな岩とかも展示してある。
そろそろ疲れたかも、てところで、ロッジが見えてきた。
いやー、楽しかったですねー、と上海女子と話してて、日本は小さいのでこんなスケール感のところは他にないですね…中国はありそうだけど……と言うと、日本には日本のよさがありますよと慰めてもらったりした。
ロッジでちょっとお土産を買って、なぜかは知らないがとにかく20時前までにラスベガスに戻りたい、というガイドさん、みんなを乗せて出発。宣言通り19:45ぐらいにラスベガスまで戻ってきた。
ホテルの前でやってる噴水ショーやら噴火ショーやらを見る余裕があるかなーと思っていたんだけど、けっこう、30分おきとか、1時間おきとかだったり、場所が離れていたりではしごするのは難しいんですね。疲れもあったので、とりあえず一番有名な噴水ショーだけ見にいく。
うむ。見れた。
何度目かのバスに乗って、ダウンタウンへ帰る。