順番に巡っている世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設のひとつが、滞在している熊本県宇城市にあるというので、行ってきた。
「特急 A列車で行こう」に乗車
行き方を調べたら、観光列車の「特急 A列車で行こう」に乗ればいいということがわかり、九州の素敵な観光列車に乗りたいという夢もついでに叶えることにした。
特急 A列車で行こう | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~
宇城の拠点から行くには宇土駅からの途中乗車となったのだが、そんな人は私しかいなくて皆さん当然始発の熊本駅から乗られてるので、社内、超おしゃれなカウンターバーを中心に皆さんお酒も入っており、既に大混雑の大賑わい状態。(※コロナ禍前の話です)
しょうがないので天井を撮る。
ハイボールとチョコレートのセット(おしゃれ)を買って、自分の席に行ってみたら、3人連れの方が私の席を含めボックス状態にして楽しんでいらしたので、ガーン、と思って1号車の先頭の展望立ち席へ。ここにずっといるのでもいいか〜とか思ってたが、
「ガーン」て顔に出過ぎてたのだろう。席に戻ったら、席を戻して空けてくれていたので、ありがたく着席。すぐに海沿いを走る最高の景色に。そうそうこれが楽しみたくてこの席とったのよー。
シートもおしゃれだなぁ。
三角駅もかわいいぞ。
三角西港は、全体的に地味めな世界遺産である「明治日本の産業革命遺産」の中でもさらに地味寄りのもののひとつだが、地味かっこいいものファンとしてはなかなか見どころの多い場所である。
明治20年に開港し、特に三池炭鉱からの石炭の輸出港として栄えた三角西港。ただし明治32年に九州鉄道が三角東港まで開通したことによって、次第に衰退してしまった。そのために、港湾施設が明治に開港した当時の状態のままほぼ完全な形で残っている、ということが世界遺産に登録された理由なんだそうだ。
ね、地味かっこいいでしょう。
龍驤館(りゅうじょうかん)(国登録有形文化財)
三角西港に来たらまずはここへ。公会堂として使用されていた建物で、現在は世界遺産のガイダンスセンターになっている。
今もやっているのか知らないが、この時は300円だったか500円だったかで参加できるガイドツアーが開催されていて、見どころを解説していただいた。
見どころもなのだが、「どうすれば世界遺産に登録してもらえるか」などの裏話もいろいろとお聞きした(お金をかけるのが大事という話だった)。
埠頭 (国重要文化財)
三之橋(国重要文化財)
東排水路(国重要文化財)
後方水路(国重要文化財)
旧三角簡易裁判所本館(国登録有形文化財)
裁判所のある山側からは港や排水路の全貌が見えてかっこいい
旧宇土郡役所(国登録有形文化財)
今は九州海技学院本館となっており、船員さん向けの資格試験をやってたりして、なんかかっこよかった。
旧高田回漕店(市指定文化財)
小樽や函館でも明治の港湾の遺構は散々見てきたのだが、いずれも現役の港湾なため、確かにこんなに岸壁やら排水路やらがしっかり残ってることはなく、へー!となった(だから重文指定されまくり)。
なかなか良いものを見た。三角西港、いいぞ。
同じく明治の港湾施設の遺構(一部現役)がある小樽と函館
明治日本の産業革命遺産めぐり