2018年に完成し、話題となっていた出島表門橋。佐賀旅行のついでにちょっと長崎に寄ってみてきた。設計は、ネイ&パートナーズ・ジャパン。国指定史跡である「出島」には削って橋の土台を作ることができないため、対岸からてこの原理で支えているという不思議な橋。2018年に土木田中賞も受賞している。
例によってはちま先生のブログに詳細が描かれているので、これを読んでから現地に行くと良い。
ついたのが夜だったので、夜の写真から。
遠ざかっていくとだんだん「見えなくなる」不思議な橋。
奥に光っているトラス橋は、現役最古の鉄製橋梁「出島橋」。「出島表門橋」はめちゃくちゃ気配を消しているな。
しかし、水面にも控えめな橋のライトが反射してとても美しい。
翌日、あらためて明るい時間にもう一度。
橋と一緒に、出島の対岸には公園が綺麗に整備されている。
以前にも何度か出島にはきているが、周辺がすっかり埋め立てられているために「島」感はほぼなく、「で・・・じま・・・?」という感じだったのが、この「出島表門橋公園」が完成したことによって、当時の雰囲気がすごく感じやすくなっていた。
このようなかっこよくて気の利いたパネルがいろんなところにたてられている。
タイルによって、当時の護岸線を表現していたりとか
これは旧護岸の石積みをそのまま露出展示しているものとのこと。へぇー。
これは、明治時代の荷揚場のあと。へぇー。
江戸時代にこの場所に架かっていた橋は、日本と異国とをつなぐ唯一の橋だったわけで、「鎖国」という時代について思いを巡らすのにここに橋を再現することはめちゃくちゃ重要なことであるな、と思う(何しろ橋ができる前に出島に行った時は、そんな感慨はあんまり持たなかったし)。
このブログでは佐賀=オランダと主張してきたが、長崎もオランダと歴史的にゆかりの深い街であり、出島はその象徴でもある。「出島表門橋公園」では「かくれミッフィー」を探せるようになっているぞ。
これはかなりわかりやすい方のミッフィー。めちゃくちゃ難問もあるので心してかかるべし。