エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

中吊り広告に“YES”と言って、どこか遠くへ パート1

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いま公開中の、『イエスマン “Yes”は人生のパスワード』という映画。

映画も原作も未だチェックしたわけではないのに、インタビュー記事や予告CMを観ただけですっかり感化され、早速実践にうつしてみることにした。


イエスマン “YES”は人生のパスワード
ダニー・ウォレス
バジリコ
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原作はいかにも自己啓発本っぽい装丁です


こちらのインタビュー記事によると、原作者のウォレスさんは「全てのスパムメールにYESと言った」り、「パーティーで『車買わない?』と聞かれてYESと答え」たりと、なかなかチャレンジングなことをやって盛大にお金を使ったようだ。すごい。しかし私は一応女子なので、女性からの誘い(スパム)にYESと言うのもどうなのか、渋谷や新宿に行けばすべてのキャッチにYESと言うことができるが危険すぎないか、手相占いならどうか、でもそのあとに何か他のものに勧誘されたら大変そう、など、何にYESと言うべきか慎重に考えたうえで、ふと目に留まったこの中吊り広告にYESと言ってみることにした。


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舎人ってどこかよくわからないけど日暮里からなら近いからYES!


地下鉄に乗って西日暮里駅に着いたところで早速、素敵な橋脚や素敵なエスカレーターに心奪われる。もはや性(さが)なので仕方がないけど本題と関係ないので別の日にまとめる。

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エスカレーターはシンドラー製だった。珍しいけど別の日に。


そして噂の日暮里・舎人ライナーに。日暮里・舎人ライナーのことは噂には聞いていたがどういうものか知らなかった。私はゆりかもめが大好きなのだが、こんな場所にも似たのができたとはほんとに知らなかった。ゆりかもめと違って殆ど直線で進んでいくのでそれもまた楽しい。テンションがあがる。

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団地とかいっぱい見えてすごく楽しいです。


ひとしきり楽しんだところで舎人公園駅に到着。賑やかな様子が駅からも見える。

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花火と桜というミスマッチなタイトル。


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花火は前日に終わっていて、桜はまだほとんどつぼみだった。


ふだんは検索でどういう場所でどんなことが開かれるのか事前にチェックするのが既に習慣化しているなか、今回は中吊り広告にYESと言っただけなので予備知識が何もない。とりあえず園内を進む。

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地元物産系のテントや


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キャラクター系が人気を集めていた


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ソーラーパネルなどのまじめブースは人気がないのだが


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いいものもらった。足立清掃工場ペーパークラフト。ニッチ。


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このキャラクターはなんという名前だったか忘れたけど、隣で紹介しているお兄さんにすごくよく似ていたことが印象に残っている。(クリックするとほんとによく似ています)


たくさんの出店が並ぶこの遊歩道沿いは千本桜というだけあってすべて桜なのだが、開花にはまだ早い時期だったのが残念。ただ、開花まだなのにすごい人出だったので、花見も兼ねてのまつりだったら大変なことになっていただろうと予想する。逆に、来週あたりはきっと満開だな、来ようかな、と思わせてしまうところに日暮里・舎人ライナーの目論見を感じた。

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遊歩道の真ん中には水が流れていて、進むと噴水に。

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素敵な演出だが私はこういうささやかな水の流れにはまりやすい性質なのでちょっとどきどきする。


奥まで進むと

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上野動物園がやってきていて


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安易な名前をつけられたラマなどがいた。


このラマはめちゃくちゃに愛想がよく、

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そこらへんに生えてる草を差し出す観客たちを順番に周遊して


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このスマイル。(後光が差している)


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他には顔が見えないけどたぶんロバとか


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柵も紐もついてなかった自由な羊


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メープルとワッフルというイマドキな名前の子ヤギ


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間違って触られ放題の誰かの飼い犬などがいた。


こういう子どもの集団にまぎれると、大抵活発な子に先を越されてぜんぜん動物に触れず泣いてしまうタイプの子どもであったが、この歳になると体格の差で相当優勢なので動物にも触りたい放題だ。


と、最初はライバルのつもりだったのが、だんだん動物と戯れてるラブリーな子どもたち自体に自然と顔がほころんでくることに気づかされる。もうそんな歳か、私も。


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ていうか羊よりだいぶちっちゃいじゃん、君たち!


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動物コーナーに行かずに、湖のほとりで枝に何かつけて釣りの真似事をしている兄弟がえらくかっこよかった。


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もともと今回の計画の要因としては、自己啓発の類に頼ってしまうほどだいぶ心が弱っていたこの数週間、だれにも会わずどこにも行かず布団にとじこもる休日をどうにかしたいという思いがあった。自分の意志では選択しない場所へあえて行くことで、小さく世界は開けた気が、なんとなくちょっとくらいはする。外は暖かかった。そして無機物を愛する私にはめずらしいラブリーな写真がたくさん撮れたのでとても満足だ。


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こいつのスマイルを思い出して今週も乗り切れそう。


パート2につづきます)