濃飛バスの「飛騨の砂守ツアー」ジオコースに参加してきました。
この前日に小谷村の砂防ダムツアーに参加しており、富山経由で砂防ダムツアー金・土はしごという予定を組んでたのですが、こちらは国交省現役職員の方がわんさか同行してくださるものの参加者はマニアではなく、小谷村に比べると至って常識的なコースでした。
『飛騨の砂守ツアー2021』募集中です | 濃飛バス グリーンツアー
http://www.hrr.mlit.go.jp/jintsu/oshirase/210820/210820.pdf
白谷砂防堰堤
国交省お墨付きツアーなので、はりきって現在工事中の砂防堰堤に行きます。しかし小谷村と違って(いちいち比べてすみません)ヘルメット着用、歩ける範囲も決まっている、至って常識に沿ったコースです。
令和2年度 白谷砂防堰堤群工事|高山市 奥飛騨温泉郷エリア-工事現場紹介|工事情報|神通川水系砂防事務所-国土交通省 北陸地方整備局
昨日見た、鋼製格子枠堰堤がめちゃくちゃ活躍していて興奮です。
それもそのはず、後ろに目を向けるとめちゃくちゃ崩壊してる場所にあるんですね。この堰堤。
いっぱい砂防しているなぁ。偉いなぁ。
めちゃくちゃ土石流の発生する場所なので、一番上の6号コンクリートブロック堰堤は安全のため、無人施工で作られたとのことです。
めちゃくちゃ崩れていてすごいー
一番下の1号堰堤では、堰堤の高さを増す工事が行われていました。
この穴の部分にいっぱい鉄筋を打って
この幅の分、厚みを増やし、高さも1メートル増すらしい。
砂防ダムカレー
平湯バスターミナルの食堂で、本日特製の砂防ダムカレーをいただきます。
めっちゃちゃんと砂防ダムカレー!普通のダムカレーと違って、白い部分が山で、カツの部分が砂防堰堤(ブロック堰堤か?)です。
ご飯の部分を崩して「放流〜」とやっている方がいましたが砂防ダムは放流しないです。
この平湯バスターミナルは、上高地などの登山の拠点になる場所だそうで、めちゃくちゃ登山客の人がいっぱいいました。この団体客用食堂が帰る頃には満席になっていて、なんだか懐かしい光景でした。
新穂高ロープウェー
ツアーでは楽々ロープウェーで山に登ります。
雲が出ちゃっててちょっと見えづらかったですが、ちゃんとジオの専門家の方がいらっしゃって解説してくださいました。
雲が出ちゃってるけれども笠ヶ岳。火山の噴火のたびにできた横縞の地層が見られる珍しい場所。
焼岳は……雲に隠れちゃってる……
ロープウェイで帰る途中で雲が晴れて、焼岳見えた!!と夢中で写真撮ってました。
焼岳展望台
やー、焼岳見えてよかったよかった、とロープウェイをおり、バスに乗って次に連れて行ってもらったのが、焼岳がめっちゃ見える展望台でした。なんだ、そうか。
溶岩ドームがトゲトゲです。すごいねぇこのフォルム。
この谷は、足洗谷と言って、火砕流の痕なんだそうです。煙が出てる場所は、地熱発電の調査が行われているらしい。
奥飛騨さぼう塾
入館無料のとっても充実した砂防の資料館へ。こちらにいらっしゃったガイドさんの説明が大変わかりやすかったです。
わかりやすい地形の模型があって、「ここが全て、砂防ダムのあるところです」って光った地点がめちゃくちゃたくさんあって慄いたりもしてました。
めちゃくちゃ興味深い模型もあったんだけど、参加してたお子様にほぼ占領されてたので触れず。
1910年に起こった大水害をきっかけに、砂防の歴史がはじまっているそうで、わかりやすい模型とともに工事に使われてた道具などが展示してあります。良い施設。
地獄平砂防堰堤
最後は地獄平砂防堰堤。
景観に配慮したスーパー暗渠堰堤で、観光スポットとしても売り出し中です。
うむ。
小谷村のやつに参加したあとだったので、砂防ダム、見れるの2つだけか〜とか思ってしまったけど常識的には十分充実したツアーだったと思います。
ただ、奥飛騨には他にも登録有形文化財に指定された砂防堰堤があったり、行きたい場所はさらに増えてしまったので、また奥飛騨に行かないといけないです。