高山駅周辺の重要伝統的建造物群保存地区をウロウロ。
古い町並(国選定重要伝統的建造物群保存地区) | 飛騨高山観光公式サイト
観光協会のサイトに「古い町並」というページがあり、ざっくりしているなぁと思ったのだけど「古い町並」という固有名詞で呼ばれている地区なんだそうです。
飛騨の木材などの資源を押さえるため、江戸幕府直轄の「郡代」が置かれていた高山陣屋。
時代劇などでまさにお馴染みの感じの建物でワクワクします。
わー、噂の「御白洲」だー。(罪人の膝の上に乗せる板とかもちゃんと置かれていて恐ろしい)
そして、お庭の向こうに見えるあの屋根がなんかめっちゃ気になるのです。
陣屋の建物の隣にあった「御蔵」の屋根の裏側。
わかりやすい展示がありました。石置長榑葺(いしおきながくれぶき)。倉の屋根の構造がこれらしい。
半榑熨斗葺(はんくれのしぶき)。お役所の方の屋根がそう。
杮葺(こけらぶき)。高山陣屋の玄関の庇がこれ。
あらためて屋根を見てみます。
杮葺
半榑熨斗葺
石置長榑葺
「石置長榑葺」は、釘を使わずに板を木の棒と石で押さえるという葺き方で、飛騨地方の民家はほとんどこの葺き方だったそうですが、現在は全く存在しないということ。「飛騨の里」に行くと見られるっぽいです。
5年おきに葺き替えるそうで、屋根用と思われる板がいっぱい積んでありました。
陣屋を出て、商人町の「古い町並」へ。
榑葺きの建物がないかなぁと思って探すのですが、古い建物でもほとんどがトタン葺きに改修してありますよね。5年ごとに葺き直すなんて大変ですものね。
お、これは榑葺きか?
全然知らなかったのですが、この土日は本来なら秋の高山祭の日(コロナで中止)だったそうでした。町の中には、祭りで使われる屋台の「屋台蔵」がたくさんあります。
櫻山八幡宮の境内にある「高山祭屋台会館」に行くと、屋台が見学できます。
高山では「旦那衆」と呼ばれる豪商がめちゃくちゃ力を持っており、その旦那衆の贅を尽くしたお屋敷のいくつかを見学できます。
特に重要文化財「吉島家住宅」は、贅を尽くし感の半端ない、すごい粋な建物でかっこよかったです。センスの塊。
これは重要文化財の「火垣」。
駅までの道のりは、高山の古くない町並の路地を適当に選んで帰ったのですが、古くない町並のほうにもちょっと入り組んだ路地がたくさんあり素敵です。
そういえば、飛騨金山に「筋骨めぐり」というのがあったな、と思い出したのですが、また今度行きましょう。