首里城の前身ともいわれる存在でありながら、沖縄戦中に砦として使用され破壊され尽くしてしまった浦添城跡へ。
ちょっと調べたらすごく詳しい記事が出てきたのでありがたいなと思ったら、DPZライターでお馴染みの木村さんの記事でした。
当時の姿が復元された「浦添ようどれ」。13世紀に作られた英祖王の墓と言われています。
復元された城壁。沖縄戦だけでなく、戦後の採石で城壁のほとんどが持ち出されたそうです。かろうじて残っていた切石に新たに石を積み上げたものとのこと。
御嶽(拝所)ディーグガマ。戦没者の遺骨を納める納骨堂としても使われたとのこと。
一番眺めの良いところまで登ってきて、初めてここで行われたというその激戦が「ハクソー・リッジの戦い」であることを知り、ガン、と殴られたような衝撃を覚えました。「ハクソー・リッジ」は映画で見たことがあるのですが、戦車の進めない崖を米軍兵士が一人一人登っていくのを、上からの攻撃で一人一人殺していくという地獄のような戦いが行われた場所です。
これがその、ハクソー・リッジの崖なのか。
日本軍によって掘られた壕の跡もあります。
沖縄の眺めの良い場所は「ただの眺めの良い場所ではない」ことが多いのですが(見通しが良いと軍事拠点になりがちで、地形を利用して濠が掘られがち)、知ってからこの場所に立つとまるで違った風景に見えてきます。