滋賀の旅、続いては、船に乗るために近江八幡へ。
近江八幡の船のことは、誰に教えてもらったのかさっぱり覚えていないのだが、ただ「近江八幡にいつか行かねば」という思念だけがぼんやり残っていた。近江八幡駅前の観光案内所へ行ってみると、乗るべき船は2つあることがわかり、果たしてどっちの船のことを思っていたのかも不明だが、いずれにせよどっちも乗るので良い。
八幡堀めぐり
まずは、八幡堀めぐり。
八幡堀 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]滋賀・びわ湖のすべてがわかる!
八幡堀は安土桃山時代に作られた人工の水路。琵琶湖を通行する船を八幡山城の城下内に寄港させることで経済を発展させ、近江商人の発祥と発展の要因となった、超重要な交通路である。
「近江八幡駅」からはバスに乗ってたどり着く八幡堀。お堀に沿って、かつての商家や土蔵が残り、今は水辺のカフェやレストランが営業してたりする、ビッグ観光地。
ヴォーリズが手がけた旧忠田邸なども近くに。
「八幡堀めぐり」は、3月~11月は予約がなくても2名以上で乗れて、1人でも少し待ってれば乗合させてもらえる感じだった。
登録有形文化財の「旧中川煉瓦製造所ホフマン窯」の煙突がしっかり見えるところまで行ってもらえた。
そのほか、船のガイドさんからはここが何の映画のロケ地になったとかそういう話を色々聞いた気がする。
また乗り場まで戻ってきて、堀沿いをちょっと歩き、「水郷めぐり」の乗り場まで行ってみることに。
舟に乗ってる橋
八幡堀は、観光地として頑張っていることもあって、実に風情のある水辺で良い感じ。
ただ良い感じに水辺を歩いていける距離が割と短くて、あとはジリジリと太陽に照らされながら住宅街を歩いていく。
水郷めぐり
水郷めぐりの舟乗り場は、めちゃくちゃ派手でわかりやすい。「元祖」とは。
当日現地受付でOKの乗合船が午前、午後に1便ずつあり、午後の便に乗る。
こんな感じの船。
水郷めぐりは、八幡堀を作った豊臣秀次が、宮中の舟遊びに似せて水郷地帯へ舟を出したのが発祥とのこと。
ただただ鳥の声と虫の声が響く、ヨシの群生地帯で、確かに風情はめっちゃあるのだが、後半若干寝そうになっていた。
この辺りは桜の名所でもあるらしいので、この船はたぶん、桜の時期に乗りに来たほうがいいね。
こちらの船頭さんも色々と教えてくれるのだが、近江兄弟社の学校とか病院とか近江兄弟社だらけで、なんだか日本国内なのにまったく知らない文化があって、パラレルワールドのような感じだなとヨシの真ん中で浮かびながら思っていた。全体的に、夢の中みたいな体験。(若干寝てたし)
ここまで来たんならラコリーナとか行けばよかったのに、「近江八幡で船に乗らねば」という残留思念が満たされた(あと、たぶん暑かった)ため、バスでそのまま駅前まで戻って次の目的地へ。