行程中、唯一雨マークがなかったのがこの日だったので、晴れてないとできないことするならこの日、と思ってた土曜日。ホテルを出ると、雪がちらついてて笑う。もう、もう、私は知ってるよこの感じ!裏日本の正月だよ!
しかし他に残したミッションもとくにないので、景色がとくに見えないことは覚悟の上で、ホテルのすぐうしろにそびえたっているソウルタワーにのぼりにいく。
このソウルタワー、南山の中腹からケーブルカーでのぼるのだけど、そのケーブルカー乗り場までは、斜行エレベーターで行くことができる。
といっても、そこまでの道のりも、坂道のぼっておりてのすごい道なんですけど。
ソウル、雪も降るくせにこんな急な坂道あって大丈夫なの…と心配になるぐらいの急坂。
エレベーターに関心が微塵もない(たぶん、一般的な人よりもないぐらいにない)私、斜行エレベーターは、「長いエスカレーターがありましたよ!」と間違った目撃情報をいただくことがあり注意の対象であるのだけど、こいつは外側を覆われてないタイプで結構気に入りました。同乗者は全員中国からの方。
ソウルタワーは回転展望レストランもあるようだったが、予約必須というのと、上海のテレビ塔で非常に懲りたこともあって今回はスルー。普通に展望台を目指します。土曜日ですがそれほどの混雑もなく。
エレベーターは外が見えないのだが、天井にのぼっていくアニメーションが出ていてなかなかしゃれてる、と思ったら。
ソウルタワーすっとばして大気圏外までふっとんでいってしまった。
で、見えた景色がこちらです。
…肉眼ではもうちょっと見えた気がするんだけれども。画像の加工をしていたら何が正しいのかよくわからなくなってしまったのでてきとうな感じでお送りしますね。
明洞方面は、わりと普通というか、東京っぽい感じ。
そして団地。これもまぁまぁ普通。
これはちょっと不思議。丸く囲んでいる中になにがあるんだろう。
高層ビル群と手前のごちゃっとした低層住宅群の対比など。
で、私はまた懲りずに、ここでもクリスマスイブだから〜と思ってカフェでケーキなど頼んでみたのですが。
うん、このショートケーキも、半分凍ってたよね。ソウル寒いから仕方ないんだよ、きっと。
自分用のお土産に、ソウルタワーのスノードームを入手する。旅先でスノードームを買うのが最近の趣味です。なんだけど、さっきホテルでぎちぎちにパッキングしてきたばかりだが、スノードームって液体だから、手荷物に入れられませんね……注意しましょう……(ホテルのロビーで盛大に荷物入れ替えました)
雨つづきで、守門将交代儀式は結局一度も見れなかったな〜と思っていたのだが、チケット売り場横のちっちゃい広場みたいなところで、記念撮影用に交代儀式しててくれた。嬉しい。
往復のケーブルカーチケットを購入していたのだけど、下りは歩いていってもおもしろそうな道だった。これぞソウル!な石垣が見られる。
またホテルまで坂道を堪能しながら戻り、スーツケースの荷物入れ替え作業をすませて、さぁ帰ります。今度はソウル駅経由でA' REXに乗るよ。
この乗り換え駅にあったエスカレーターが、ソウルで見た中で最長(りんかい線の大井町駅ぐらい)に長いやつだったのですが、人がいっぱいいておまけに荷物持ちだったためきちんと撮影はできず。地下神殿みたいなところをくぐり抜けていくのがおもしろい。
特急ではなく各停のやつに乗ったんですが。A'REX、快適でぜんぜん文句ないんですけれど、トレインビジョンみたいなやつで、ずっとハングルのCMをやっていたとおもったら、仁川空港に着く直前で、「独島は韓国の領土です」と主張するハングルと英語の1分ぐらいのVTRをいきなり流し始めて、ええぇ、ここでそういうことするぅ???と衝撃。ちょっと検索しても、そのことに言及しているブログ、たくさんありますね。そりゃひっかかりますよね。日本語で書かれてなくても内容まるわかりだし……。特にそれで反韓感情が高まるというより、どういう背景でこういうことになってんだ、というのが気になった感じですが。
エスカレーターの旅はいつも空港でフィナーレを迎えます。それにふさわしい長〜いスロープがあってかなり満足。
そして空港ではミルフィーユカツ(のようなもの)を食べました。韓国風カツレツ、と書いてあったけれども、久々の白いごはんに辛くない食べ物(!)で、非常に満足。ただ、キムチ含む副菜食べ放題の国から去るのは少々、名残惜しい気持ち。
成田からはリムジンバスに乗って横浜まで快適に。羽田からも、成田からも、バスに乗ってしまえば自動的に「川崎工場夜景の旅」になることに気づいてしまい、今後は空港からはバス、を行程に積極的に盛り込みたいです。
家に着いて、なんとなく、ツタヤディスカスで借りてあった、ホン・サンス「自由が丘で」を見る。
自由が丘、というのが「ソウルにある、自由が丘という名前のカフェ」のことで、あー!あそこだー!となった(自由が丘という名前のカフェはたくさんあるようで、厳密に同じ場所ではなかったが)。これが、加瀬亮がなかなかどうしようもない役どころで、全体的に"素晴らしい"という意味ではない「夢みたい」な話なのだが、加瀬亮がゲストハウスで寝てばっかりでほとんど何もしない。ソウルから帰ってきたその日に見るにはじつにうってつけの映画だなぁ、などと思いながら、私の「夢みたいな、いつもの日常の延長だったみたいな、それも含めてやっぱり夢のような」よれよれのソウル旅は終わったのでした。