エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

大阪ジャンクションツアーに行ってきたよ

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「きみは一度気を許した人間には遠慮がないね、シンジくん」

「す、すみません・・・」※セリフうろ覚え


というわけで、3日の初詣に引き続き、すっかり気を許してしている(ほんとは初対面なのに)愉快な皆さんとご一緒に、大阪のジャンクションをまわって遠慮なく浮かれてきました。年末にも大阪行ったばっかりなのにどしよっかな~…なんて思ってたけど、実際行ってみたら、これは行かないという選択肢はなかったね。そして今回も、ぜひお会いしたかった関西のそっち方面の皆様にご挨拶することができ、高架橋脚ファンクラブの輪もさらに広がりました。呼びかけてくださった大山総裁にはほんと、かえすがえすも感謝でございます。


東大阪ジャンクション

じつは、13時集合のジャンクションツアーの前に、午前中、「大阪プチエスカレツアー」と題して大阪駅に朝10時に集まった8名ほどの物好きな皆さん(なんと東京&成田&愛知からも参加!)を梅田近辺つれまわしていた私。みんながうっとりする時間を計算し忘れて、ものすごくあわただしく立ち食いうどんなどすすりながら(でもうまかったなーうどん。さすが関西。)東大阪市役所まで移動。


「大阪って、東京よりあったかいと思ってましたよー南のほうだし」

「西なだけやん」

suicaってつかえますよね」

「つかえるわけないやん」

※関西陣と東京陣がわかるように敢えてコテコテ関西弁表記にしてみるけど、実際には皆様もっと紳士的です。

など、むちゃくちゃなおのぼりさんぶりを発揮するfrom東京遠征組(私含む)は、高架橋脚ファンクラブ大阪支部の面々にお世話になりっぱなしであった。しかしそのおかげですっかり仲良くなり、午後もみんなでわーわー言いながらまわることができ楽しかった!いや、こういったツアーは事前になるべくたくさんのひとと仲良くなっておくほうがよい。ことさら私は人見知り(あんだけはしゃいどいて本当か)なので絶対そのほうがいいな。今度からもそうしよう。


で、遅刻気味ながらも駅についてからも大騒ぎで向かうエスカレツアー組。


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「わー駅の案内図からしてすごいですよ、このループ!」


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東大阪市のマーク、おもしろい。ジャンクションとカモですかね、これは。」


「市役所の入り口わかんないって大山さんがつぶやいてる」

「ほんまかいな。あんなわかりやすいのに」 

「あれ、でもわからんなーこっちかいな?」

「なんか一周しちゃいましたよ!」


「『団体での来訪は迷惑になりますからご遠慮ください』的な案内が出てますけど大丈夫ですかね」

「みんなバラバラで集まったわけやしええんちゃう」

とか、わいわい言いながら東大阪市役所の展望台まで行ってみると、土曜日のシンとした市役所にすごい人だかり。まさに身動きがとれない。しかも朝日放送さんのカメラクルーまで来てるのでもうなにがなにやらだ。


「総裁、遅刻してごめんなさい・・・(うどんが思った以上に熱々で・・・)」

「会長、もうそろそろ下に降りようかって話してたところですよ~・・・」


え!ヤバイ!ひとめでもいいから観たい!と、窓辺に近寄るとこの絶景。


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うっとり。


そしてこんなコネタも。


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「連続立体交差推進室だって!」

「連続ってなんやねん」

「推進ってなんやねん」


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そしてここからが本番。と、地上に降りてうっとりジャンクションを見上げる。


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金網の隙間からループ具合を確認。


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こちらは、覗いてなんとなく寂寞とした気持ちに。


で、かねてより存じ上げていたキョート・ダンメン・ブログほかの吉永先生と、これはこれは…つって名刺交換してたら「これはなんの名刺交換ですか!」と朝日放送さんのカメラに食いつかれてしまった。


「きょうはどちらから?」

「私は東京です」

「え!東京!?きょうはなんで参加したんですか?」

「ええと、高架橋脚ファンクラブの会長をやっておりまして、参加しないわけにはいかないかなーと・・・」

「えええ!そんな愛好会があるんですか、橋脚のどこがいいんですか??」

「ええっと、ええっと、いろんな形があるところとか、ちょっとがんばっちゃってる感じがかわいいというか・・・(しどろもどろ)あ、こちらの方はプロですので!(バトンタッチして逃げる)」

「ええ、こう上を通る道路の都合と、それを受け止める位置によってね、こう1本1本これらの橋脚はデザインされているわけで…(と吉永先生による超的確な説明。くわしくはコチラ)」


船場センタービル

ふふふ、船場センタービルさんの素敵さについては、年末に既に予習済みだぜ…

とか思ってたんだけどあらためて観てもヤバイ。ヤバすぎる。


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なんでそんなところ乗っかっちゃってるんだ。


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これね、柱のひとつひとつが、建物の柱と呼応してるんですよ。当たり前かもしれないけど。うーんそうきたか!という気分。


そしてここでまた朝日放送さんにまた捕獲される。

「どこらへんがいいんですか?これは?」

「え!どこらへんって・・・みればわかるケド・・・ええっと、こうめちゃくちゃ無理してる感じというか・・」

「これは、かっこいいんですか?かわいいですか?」

「これは、ヤバいです。ヤバい。」


テレビって大変だな。ネットだったらみればわかるでしょ、て投げといてもだれか拾ってくれるけど、夕方のニュースで見ればわかるでしょ、ほらヤバいでしょ、て流しちゃったら半ば事故だもんね。


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前回の初詣で学習した、落橋防止装置。つっぱっててかわいい。あと番号ついてるの好き。


何度かくると、こういうディテールが楽しめるようになるのだ。


本町ジャンクション

ここは、歩道橋の上から心置きなく橋脚が楽しめるスポット。

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こういう構図の写真をいっぱい撮って、実に感慨深い気持ちになっていた。というのも、高架だらけの東京の風景がどうも気になって、歩道橋の真ん中から高架下を撮る、ていうことを大学時代よくやっていたのだ、もちろん、ひとりで。今日来てるジャンクション好き=ジャンキーの皆さんも、いままではひとりで来てたよ、てひとがたくさんだと思うんだけど、なんかほんとにあれからちょっとしか経ってないのにこんな時代が来ると思わなかったな。


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きょうは、みんながいるぜ。


信濃橋ジャンクション

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「栓抜き型」とか「ラケット型」とか呼んでみんなで愛でている2階建て橋脚である。かわいい。


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かわいいとかゆってもこんなサイズ感だけど。


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工事中のかっこいい橋脚。


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超短いけどフルスペック装備がうれしい橋脚。


阿波座までの道すがら、後ろ歩きで重いカメラ構えて先頭の大山総裁にインタビューしつづける朝日放送クルーの皆さんに感銘を受ける、我ら高架橋脚FCメンバー。


「テレビ取材って、大変ですねー」

「これで放送に使うの2~3分くらいなんじゃないですかねー」

「いまのうちに高架橋脚バッジをばっちり映るようにしておかないと」

「3人並んで歩いてますから完璧ですよ」

「なかよしクラブみたいに見えちゃいますね」

「なかよしクラブ以外の何物でもないですけどね」


書記長が作ってくれたバッジはかなり目立ってたので大成功だったとおもう。放送でどう映るのか、そもそもカットされてしまったかはしらないけど。


阿波座ジャンクション

そして大山総裁曰く西の横綱たる阿波座ジャンクションなのだが。橋脚が、ないのである。


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阿波座はかっこいいけど橋脚少ないですね」

「なんか物足りませんね」

っていやいや、阿波座は交差点のド真上で橋脚が一切なく、だからこそ美しいジャンクションなのだが、私、そして特に書記長は、橋脚FC設立以前はいっぱしのジャンキー(=ジャンクション好き)だったはずが、すっかり橋脚ファン活動に毒されたというか(…だいじょぶか私たち…)その美しさにもあんまし心惹かれず、阿波座ジャンクションは置いといてその東西に広がる素敵橋脚地帯に夢中。


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あの奥の細いの素敵!


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船場ふたたび、という感じでうれしい。うかれてたら総裁に「ラーメン構造」という言葉を教えてもらった。ふーん。


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反対側は肩のせ橋脚がいっぱいで、独特の世界観を築いていた。独特の世界観ってなんだ。


天保山ジャンクション

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駅に着くなり案内板がぐるぐる。


この天保山が、これまた素敵橋脚の宝庫だったんですよ。いっきに本日ナンバー1,2,3くらいの素敵橋脚が出揃ってしまった感がある。写真とりこんで確認してるときも、ここまできてうひゃひゃーと笑いが止まらない感じでありました。


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本日のびっくり橋脚ナンバー1の称号をキミにささげる。


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びっくり橋脚パレード。


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天保山ループの真ん中を支える素敵橋脚さん。ついさん付けで呼びたくなっちゃうね、これは。


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そしてみんなで危なっかしい堤防の上にのぼって日暮れ近くのループを堪能した。みんなすごいとこ登っちゃってる。


天保山から北港ジャンクションまでは、港が入り組んでいるので陸地でまわると電車もないし徒歩はつらいし・・な区間。日も暮れかけていったいどうしたことやらと思ったら、参加者の方から、「ちょうど対岸まで渡し舟があるんですよ」というナイスなご提案が。それ!私の乗りたかったやつ!!


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渡し舟といいつつもかなり立派。「みんな乗ったら沈むかもしれませんが・・・」なんて言ってたけど最大人員80人だった。80人!!


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あと、舟乗り場至近に本日最大の橋脚。


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でかい。そして非常階段かっこいい。


さらには対岸に渡ったところで超親切な参加者の方が、「車で来たんで、阿波座のところで帰ろうと思ったんですけどま、せっかくだから最後までと思ってまたきました」とか言って車でピストン輸送してくれると言う!元気いっぱいな参加者の皆さんはほとんどが、15分くらいの距離を歩いていたけど私は会長特権で乗せてもらったよ。「ここ、ベストポジションですよ」とか「三脚つかいますか?」とか超親切なんだナァ…。ありがたや。


北港ジャンクション

そして着いたのは、国宝、北港ジャンクションである(大山総裁が自信たっぷり箱崎を国宝認定しているので私も真似た)。君に逢いに来た。


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じゃじゃーん。


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構図に上のループ部分をいれるか入れないかで総裁ともめたり。


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ジャンクションに至るまでの巨大橋脚群もすごい素敵なんだけど


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北港ジャンクションの橋脚さんは明らかにライトの量が違うし別格なのであった。


本日三度目の朝日放送さんのカメラに対して、すっかり調子に乗って

「北港ジャンクションは、橋脚界の西のキングですね」

と宣言してしまった。

誰にも確認とってないけど、たぶん私が会長なのでいいだろう。


そしてまた入会案内

大阪での勧誘活動も大成功の高架橋脚ファンクラブを今後もよろしく。

会員100名(弱)を有するビッグな組織になってきましたよ。

2桁の番号持ってれば、将来の幹部候補間違いなしだね。