エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

9/10 スパイラルエスカレーター巡礼in広州 #38in香港

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スパイラルエスカレーター巡礼の旅、本日は香港から電車で2時間弱の中国の都市、広州へ。

香港からいちばん近い中国の都市は深圳で、大陸側に渡るといろいろ治安とかヤバイみたいな話をちょっと読んで、中国に入ったら言葉も通じないし文化も違うし香港の常識は通じないと思え、と大変気を引き締めて行ったのだが、そんなわけなかった。駅前は香港の雑多な感じとはまた異なって、社会主義国家らしく整然と道も建物も整備されてて、とにかくでかい。

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大都会やんけ!

広州へ行く方法はほとんどネットにあがってる有志のレポートを参考にした。深圳で降りて乗り換えると楽しいみたいなことも書いてあったけど、とにかく怯え切ってたので、紅磡からの直通電車に。で、朝の時間はビジネス客で大変混み合うというのも読んでたので、前日深夜にネットから時刻表を調べてたらどうやらネット予約できるらしい。でもプリントしなきゃいけない切符だったら困るなー、てみてたら、予約時のクレジットカードで駅で受け取れ、と書いてあったので、これはえきねっとと同じシステムだ、と納得して往復購入。

※ちなみにこの2つの記事が大変参考になりました。ありがとうございます。

香港から深圳・広州への移動

広州に日帰りで行ってみよう! | 香港ナビ

切符はこのページから買えます。

MTR Intercity Through Train

朝、やはり早く起きすぎて二時間前に駅到着。地下鉄からの乗り換えはわかりやすくて、逆に直通じゃない普通の深圳行きはどこなのかわかんなかった。(追記:あとでわかったところによると、普通の深圳行きは、地下鉄の改札出ずに別ホームで乗り換え。地下鉄直通運転のもあるようでした)チケットオフィスには現金オンリーと書いてあるので、クレジットカードでの引き換えはどうしたらいいのかと右往左往したが、同じ窓口でネットで予約したんですが、と伝えると、カード見せてと言われてスムーズに発券完了。ネット予約は日本からでもできそうだし、窓口に並んだり英語や中国語で行き先など説明しなくていいのでオススメです。

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紅磡で地下鉄の改札出るとわかりやすくサインが出ている。Departureのほうに進む。

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直通列車専用のチケットオフィス。

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カードを見せて切符を受け取る。

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乗り場へはここから。搭乗時間にならないと入れない、飛行機やユーロスターと同じ仕組み。

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紅磡駅は広くてマックとか食堂とかいろいろあった。両替もあり、日本円から人民元に両替してもらう。

そのあと、中二階のカフェテラスゾーンでスタバに入る。乗り場がオープンするのが見える絶妙の位置で、ソファが空かないかなーてウロウロしてたら、新聞読み終わった欧米人のおじさんがここ座りなよ!て空けてくれた。おじさんがジェントルマンな文化にも久々に遭遇した。だいたい出発の一時間前に受付があいて、チケットにハサミいれてもらって、荷物検査と出国審査。出国審査後、さらに待合室で待つ。このへんはロンドンパリ間のユーロスターと同じだ。出発の2分前にやっとゲートがあいたので、ギリギリすぎでしょ!て思ったらナチュラルに20分遅れだった。

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出国審査後ロビーには免税店もある。

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暇だったのでシースルーエスカレーターの観察をしていた。

広州東に行きたいのだが、車内の電光掲示板にどうも終点に広州ではない読めない漢字が書いてある。ひょっとして終点ではないのかな?てずっとGoogleマップにらめっこして現在地を追ってたが、やっぱり終点だった。「東京(羽田)」みたいななにかだったみたい。帰りは「九龍」って書いてあった(着くのは紅磡駅)し。

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車内はこんな感じでとっても綺麗。車内販売でハーゲンダッツとか、あとよくわからない肉...?とか売っていた。なんて言ってるかわからないが、入国審査カードを配っているので忘れずにもらいたい。帰りの電車は夜ご飯の時間だったので、お弁当の注文をとったりもしていた。

中国側の入国審査は写真撮られたりとかなんかちゃんとしてた。そのまま、地下鉄でGoogle先生の言うがまま、羊城国際商易中心を目指す。ショッピングセンターだと思ってたのだが、調べるとオフィスビルのようで、ひょっとすると入れないかもねーと思って着いてみると、大通り側の管理オフィス、てところにスパイラルがシンメトリーでいらっしゃった!今は使われてないみたいで、入れなかったけど、ガラス張りのナイスロビーだったので、ガラスに張り付いて写真を撮りまくる。そんなことしてても特に誰も注意を払わない。他人のことにいちいち干渉しない文化って素晴らしいとおもう。

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広州の地下鉄も新しくてとても綺麗。券売機で行き先を指定すると、プラスチックのコインみたいのが出てきて、それを改札にかざして入る。ついた駅の改札でコインは回収される。

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羊城国際商易中心、裏手から。とても立派なオフィスビル。

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そしてスパイラル!

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おおおー本当にあった...!

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中には入れなくて、スパイラルもやや廃墟化していたが、たしかにあった。

目的を果たしてしまったので既に帰りの電車まで暇である。香港在住のひとがすすめる、旧外国人居住区と、超ローカル問屋街が隣り合う、沙面というエリアへ。沙面は川に囲まれた素敵ゾーンでそこだけ偽ヴェネチアではない本気のヨーロッパだった。緑豊かなタイルの歩道など歩いてのんびりする。道の反対側には、ヨーロピアンな建物に、漢方薬の材料を扱う問屋街がだーんとあって、狭い路地を抜けると隣り合って上階がマンションになったショッピングモールがどーんとあった。

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だーんとショッピングモール

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未開発の地域と隣接している。社会主義っぽーい。

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ショッピングモールはまだかなり新しい。やはり素敵なエスカレーター空間。エスカレーターは日立さんのお仕事であった。

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ショッピングセンター前の道路は、高架と川が隣あう、なんかどこかで見たことある光景(でも橋脚めっちゃ細い)

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水路ではおっちゃんが船こいでたりして優雅である

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橋を渡った先が沙面エリア。

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いきなりロンドンかパリの高級住宅街みたいになる。

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室外機にもカバーがついてるし。外国だ!(いや元々外国ですが)

橋を渡ってショッピングモールに隣接する古いエリアである、西関地区にもどる。

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アーケード形式の建物がつづく。中に入ってるのはひたすら漢方系の問屋でものすごい匂いが漂ってくる。

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が、こんな古い建物でもすかさずエスカレーターをつけるのが中華圏なのだ。築地市場にエスカレーターついてるのを想像してもらえばわかるが、日本人には違和感ありありの光景だとおもう。

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このエスカレーター、乗り口の床板は隠れていて、降り口で「正方形だからシンドラーかなー」なんててきとうに撮って帰ってきたのだが、よくよく写真を見返すと、上のほうにスーパーマンみたいな見たことないロゴが入ってるんですよ!ええー!超見切れてるけどがんばって読むと「SETOS」??「SETOB」??と読めるのだが、検索してもわからんかった。一生の不覚。また中華圏に行けば出会えるかなぁー。

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西関地区から、駅のほうに戻ろうと狭い道に入っていくと、路地に所狭しとお店の並ぶ、また独特のエリアだった。清平路という、かつて野生動物を扱う市場のあった地区が近いらしい。

※沙面の案内はこちらのページに詳しかったです。

広州の沙面|アジア写真帳(香港)

アジア写真帳(香港)-広州の西関、清平路

広州、おもしろいところだった。が、電車の時間があるので早めに戻る。案の定、時間を余らせて電車の出る90分前に駅着。

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駅前のイオンのエスカレーターもなかなかかっこいい。

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XIZI OTIS...!! オーチスの中国展開名らしい!!

Xizi Otis Elevator Co., Ltd

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しかしその上の階につづくエスカレーターは使われていないらしく動かない上にすごい状態になってた。使ってるところや新しいところは超立派でそうじゃないところは普通に放置しておくのが広州スタイル。

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直通列車のロビーが、1階とばしの並列4基エスカレーターの並ぶ俺得エスカレーターだった。広州いいところだったなー。

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早めの電車をとったので車窓に広がる超高層マンション群を堪能する。香港の過密高層マンションとはまたちがって、巨大で空間をどかーんと使っててこれもまたおもしろい。直通なので通り過ぎるだけだったが深圳も大都会だった。またいつか行ってみたい。

香港に着いたら安心して急にお腹が空いたので駅前のショッピングセンターに入ってみる。いくつか安いレストランが並んでて、日本食もあったが焼肉とラーメンと寿司、というラインナップだったので、やめて、食べたいと思ってたチキンライスのあるレストランに入る。なんかムーディーな雰囲気の新しいのに場末感ただようレストランだったが、予想どおりチキンライスは猛烈にうまい。美味しいスープとコーヒーがついてディナーで1,000円しない。ヨーロッパ行くとやっぱり日本食が最高かなーなんて思うんだけど、外食文化に関しては中華料理が優勝でもう間違いなかった。日本で当分外食する気がしないくらい、充実してた。

日本の文化で世界一なのはやっぱり若い女の子のファッションかなー、フランスとか行ってもふつうの街の人はかなりふつうの格好してるけど日本のギャルはすごいよねー、とかぼんやり思いながらセブンイレブンに入って雑誌コーナーを物色してたら水原希子みたいなひとが表紙のViViみたいな雑誌があって、よく見たら水原希子が表紙のViViの中文版だった。コンテンツは街角スナップからぜんぶ日本版で、広告は全部香港で、中国の出版社が翻訳して出してるみたいだった。そんなことになってるなんて全然知らなかった!昔北京に行った時にテレビつけたら相川七瀬みたいなすっごくかわいいひとが歌ってて、中国語で歌詞字幕が出てて、中国にもこんな可愛い歌手がいるんだなー、て思ったらよく聴くと日本語で歌っててよく見ると相川七瀬だったことがある。香港でも音楽はすごくめちゃくちゃで、昨日のマカオのポルトガルレストランではKiroroの長い間が流れてたし今日の場末レストランでは瞳を閉じてが流れてた。めちゃくちゃだ。でも香港でなにが流れてるのがしっくりくるのかちょっとわかんないな。ヒップホップはすごく合うんだけど、それ要するにチャイナタウンにヒップホップが合うって話で、横浜のチャイナタウンでも思ったもんなー。CD屋さんも入れば良かったかなー。