エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

8/16 ホテル浦島の乗り継ぎ式なら日本一「スペースウォーカー」に乗りに行く

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8月、コミケの前後で夏休みをとっていたので、「休みをとったからにはどこか行かなければならない」という逆社畜の精神で、「1泊でぱぱっと行ってぱぱっと帰ってこれるところ」を探した結果、前々から気になっていたホテル浦島に行くことにしました。

これが、全然ひとりで1泊でぱぱっと行ってくるようなところではない(特に東京からは)険しい道のりだったのですけど、とても満足度は高かったので報告します。

 

位置情報取得の過密具合で、いかに新幹線が高速か&名古屋からの特急南紀がゆっくりかがわかります...

 

名古屋まで新幹線で体感1時間、だとすると、名古屋から和歌山の南の端っこ、南紀勝浦までは、特急で体感4時間かかる。名古屋までより距離は短いのに変な感じ...と思ってたんだけど、行ってみてすごく納得した。結構ヘビーにがたごと揺れる特急南紀、名古屋から伊勢鉄道を経由してそのあとひたすら、山。山。山。左も右もすぐに山!て中を、しかも単線でがたんごとんと駆け抜けていくのです。これはたまたまなのかわかんなかったけど30分ぐらい遅れたし。

 

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南紀勝浦、駅前はこんな感じ。THE温泉街。

 

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駅近くの港から送迎船で行くと聞いてたので、ぽかりと浮かんだ島に行くんだなー楽しみだなーと思ってたらわりと地続きの湾の反対側に渡るだけだった。あ、そうなんだ。それで、海の見えるほうの部屋ですか?て聞いたらはい、て言われたけど、湾が見えるほうの部屋(安い)だった。あ、そうなんだ。

 

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迎えにきてくれた亀。

 

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亀が迎えにきてくれたら、着いた先は竜宮城がセオリーだと思うのだけど、着いた先が浦島だ。逆だ。

 

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目当ては、この山の中腹に見える、長いトンネル!!

 

 

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これがその「スペースウォーカー」の全貌。

乗り継ぎ式なので、日本一とかの称号はついていないのだけど、乗ると5分ぐらいかかって、着いた先は山の上、一応「32階」ということになっている。乗り継ぎナシ日本一のレオマワールド「マジックストロー」が3分台だったので、香港方式で純粋な高低差で言ったら日本一なのかも。(あまりそこらへんのこだわりは私はありません)

 

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人がいない時間に来たかったので、もっと早めに来るべきかなーとか思ってたんだけど(特急南紀が1日数本しかないので無理)、チェックイン、アウトの時間にあわせて運行してて、13:50に着いたら問題なく一番乗りだった。

 

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だだーん!これが1基目。

 

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2基目。

 

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3基目。

 

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最後!

 

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上から見るとこんな感じ。鏡の使い方がなかなか素敵。外の景色も見えて、展望系エスカレーターの中ではかなりいい線言ってると思います。

 

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上からまた湾のほうを見る。

 

この山の上の別館反対側のレストランからは、太平洋の水平線がどこまでも見渡せて素敵だったんですが、私はどうせ反対側の低くて安いほうですから...と戻ったんだけれども。

その低くて安いほうの部屋が超最高だった。

 

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じゃーん!このコンパクト感は寝台列車に近いものがあると思うの。

 

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ベッドに寝転がるともう海しか見えなくて、水に浮いている感覚になれる。

 

そういえば、前日に電話したら「シングルなら空いてます」と言われて「シングルなんてものがあるんだ・・・!」と思ったんだけど、ここ、おそらく6帖ぐらいの風呂、トイレナシ二人用客室にお風呂&トイレを追加施工したリノベ部屋。ちょっとこういう感じの部屋に住みたい・・・

 

※ちなみに門前仲町にもこういう感じの部屋、あるっちゃある。

http://www.goodrooms.jp/detail/001/22066102/

 

で、お盆最後の土曜日ということでシングル以外は全満室、大盛況のホテル浦島だったんですが、増築改築を重ねまくった館内は使われてないスペースも多くて全体的に豪奢なんだけど古くて暗くてなんかすごかったです。大体大阪方面からやってきた家族連れと、大学生ぐらいのたぶん今までもこれからも人生ですれ違うことはないだろう若者たちがたくさんいて、私はひたすらもくもくと6箇所ぐらいにある館内全部の温泉を制覇。やっぱ山上にある太平洋が見えるほうの展望露天風呂が最高だったなー。

 

それで夜は部屋からぼんやり対岸の花火(しょぼい)を見たりしてるうちにうとうとすぐに寝てしまいまして、しかも熟睡してしまいまして、起きたら朝ごはん食べて出ないといけない時間になってて、「おそらくエスカレーター見る以外はものすごく退屈」という心配も杞憂に終わったのでした。