朝ごはん pic.twitter.com/OuKnq76joo
— 東京エスカレーター (@tokyoesca) 2016, 2月 11
翌朝、思った通り朝食バイキング会場は最高の眺め。朝からゆったりとした大川の流れを眼下に食べる朝食、清々しいことこの上ない。
supしてた pic.twitter.com/ij4cuY3a4M
— 東京エスカレーター (@tokyoesca) 2016, 2月 11
世の中は平日の早朝だが、水上さんぽしてるのも見えた。やっとりますなぁ。
せっかくの大阪旅行だが、今回はちょっといきなり思い立ちすぎて、船には乗らない。大阪に来て船に乗らないというのもいつぶりだろう、という感じ。
が、ちょっと早く着きすぎたのでその辺をさんぽ。中之島のこっち側、土佐堀川のほうは、川側はまだまだ「裏」って感じ。
古い建物もたくさん健在で、これは以前からずっと気になってるリバーサイドビルディング。
淀屋橋のほうからここまで、堤防の上にどかんと乗せた新しい遊歩道が整備されていたんだけど
いかにも「大人の事情です」という感じでリバーサイドビルディング手前でぷっつりと切れてしまうのだった。
国立国際美術館ではエッケ・ホモ展を。今日は、そもそも大阪行きたい!と思うきっかけだった、zaikabou先生のエントリに出てきた美術展総なめの日である。エッケ・ホモ展は「人間を見よ」ということでかなり難解なテーマだったんだけど、解説を見てなんのことやら?と首をひねって展示をみると「なぁるほど」と理解出来る、作品見て解説みて「なるほど」となるのと逆のプロセスがちょっとおもしろかった。たとえば一番難解だったのが「人間の不在」というテーマだったんだけど、そのあとに出てくるのが内藤礼の、「死者のための枕」。なぁるほどー。
頭では理解しがたいことが、作品をみることによってなんとなく理解できる、ていう、これぞ現代アートの醍醐味、て感じのおもしろい美術展でした。
さて、淀屋橋からなんばにでて、なんばから鶴橋へ。鶴橋から近鉄線で大阪教育大学へ。昨日特急で颯爽と通り過ぎた駅である。いやぁ、伊勢の帰りにちょうどいいやとか思ってたんだけど、フェリーが1時間ズレるし日が暮れると写真撮れないしそもそも祝日動いてるかわかんなかったし......何がってもちろんエスカレーターが、である。
いいエスカレーターがあるぞ、ていう情報しか持たずに駅を降りると、その光景にけっこう度肝を抜かれた。なんじゃこりゃー。この歩道を歩いて行くとすいこまれるようにバス停に着き、バスに乗ると、ものすごい山道をがんがんに登っていく。なんじゃこりゃー。ほとんど登山!登山ですよこれは!
は!この山をのぼるためのエスカレーターなのか!
というわけで山頂から見下ろすとすごいトンネルが!
地形に沿うエスカレーター、けっこう好物です。ただ、大阪教育大学さんに申し上げたいのは、ここは確実に斜行エレベーターの出番だったと思う。うーん、大学って授業開始時に人が集中するからやっぱエスカレーターのほうがいいのかしら。そんな人でごった返してるときのエスカレーターみてみたい。
こんな感じで、素敵な屋根のついたエスカレーターが計3基。これは良いものを見せていただきました。
しかし駅から大学のためだけに伸びるこの歩道、やっぱりなんかすごい。
駅前にまたちょっといい崖。駅前って崖の宝庫か、もしかして。
鶴橋でまたも乗り換えて、天王寺へ。私、思い違いをしておりまして、あべのハルカスってなんで天王寺ハルカスじゃないのか、とか、なんで駅出てもあべのハルカスのハの字もないのか、とか思ってたんですけど、ハルカスは近鉄の阿部野橋駅のターミナルビルなんですね。ははー。初めて知ったー。関西の私鉄って奥が深いわー。あべのハルカス美術館で長谷寺展をみる。
下層の近鉄百貨店につづくエスカレーターがサイケだった。
降りるとこんな巨大な団地が3つ並んでいて、「あーこれは俺たちのホームだぞ」という感じがばんばんするんです。
名村造船所跡、クリエイティブセンター大阪へは、駅から10分弱で、もうだいぶ疲れてる私はコインロッカーに荷物全部預けてカメラと財布だけ持ってよろよろと外へ出たのだが、ひとり町歩きワークショップみたいになっちゃって興味深いものが次から次へと出てくるもんで、退屈の暇はない。
いかにも郊外ロードサイドという感じの29号線を越えると現役の工場街が広がっていて、いちばん奥に名村造船所。
ああ素敵な工場。
素敵なアパート。
こちらは見るからにラブホテルのようなのだが「入居者募集中」とあった。
この手前にあるぴかぴかなほうはアート作品だった。あと、シュロがやたらとはえている。
じゃーん。て、この手前にある塀はなんだろうと思ってたら
あ、防潮堤じゃん!ここ、その昔みんなでぶらぶら歩いたやつの続きなんだなぁ。
アート作品のひとつひとつもおもしろかったけど、私にとってはやはり、ここが元造船所でした、ということがすごく大事すぎて、大好きすぎた。これを残そうと思ったひと、こういう使い方で運営してること、全部が英断だなぁ。
壁は明らかに塗り直したあとがあるのに、当時の内線表が貼ってあったりとか。素敵やん。
すっかり大興奮して、時間もあるし、大阪の港湾をもっと楽しみたい欲がわいてきたので、しかし足はふらふら、よし、お得意の、謎乗り換えを堪能するぞ、ということに自分の中で決定。調べまくった結果、以下のルートが選ばれた。
四つ橋線→本町→中央線→コスモスクエア→ニュートラム→ポートタウン東→リムジンバス→関西空港
中央線は、高速道路の橋脚と橋脚の間にはさまれた細い単線を天保山ジャンクションに向かって進んでいくちょっとヤバい路線で、あれは夢か?と思うレベルに私好みなのだが、何度行ってもやっぱり興奮。そして東京でいうところのゆりかもめであるニュートラムに乗ってポートタウン東へ。このルートの問題点は、ポートタウン東での乗り換えタイムが3分しかないことだったのだが、結局リムジンバスは20分遅れで中国人観光客の方で大満員。狙った通り、阪神高速湾岸線からの工場夜景にうっとりとしっぱなしで、最後にはあの長い関西国際空港連絡橋を渡って空港にたどりつくコースは、大阪旅行の締めにふさわしく、もう今度からこのルートで毎回帰ることにしようかしらん、なんて思ってしまうのだった。大成功。
と、3連休のはずが1泊2日で帰ってきている。明日は体力回復に努めます。