福岡から関東に帰ってきて、そういえば行こうと思って行ってなかったところに行こうと、江之浦測候所の予約をとる。
根府川駅は、海が見える駅。
送迎バスに乗って、江之浦測候所の「参道」へ
敷地内は広大で、どこからまわろうか迷うが、最初にもらったガイドブックの番号の順番を解読すると、効率よくまわることができる。こちらの「明月門」がスタート。
案内板や係の方は最小限で、自由に空間を堪能できるようになっている。ここから先は立ち入り禁止という場所に置かれている「止め石」がかわいい。
この場所に合わせてつくられた建築群ももちろん素晴らしいのだが、古代から近代までの建築遺構から収集された「素材」がつかわれているのも非常に興味深かった。あちこち旅行していろんなものを集めがちの者としてわかりみがある。
京都市電軌道敷石
フランス旧家の石の階段
殺生禁断 石柱
秀吉軍禁令立て札
細見古香庵収集 石仏群
隠れキリシタン地蔵像。背面の十字架を隠して信仰されていたもの。
元がみかん畑だった場所で、みかん山モノレールも残っている。
行ったときは菜の花がきれいだった。季節に合わせてまた来たくなる場所。
午後は真鶴に移動し、「鎌倉殿の13人」を観て行きたいなと思っていた場所を聖地巡礼。大河はドラマのあとにある「紀行コーナー」が大好きでいつも楽しみにしている。
駅前の観光協会でもらったガイドマップに、真鶴は「小松石」の産地ですという興味深い案内があり、「道祖伸コース」を中心にまわることにした。
まわることにしたのはいいのだが、このガイドマップ、GoogleMapに出てこない道がいっぱいあるなと思ったら、行ってみたらこんな感じだった。
GoogleMapに載ってないし、ほとんど道に迷ってるみたいなルートだが、ガイドマップ通りである。
ここを登るのか…?と疑っているところ(登った)
登ったと思ったら降りる。
買ったばかりの新しいスニーカーの履き心地を試したかったのでどんどん登ったが、そうでもなければとっくに諦める道。
階段や坂道の途中には、そこかしこに休憩ポイントが設けられていた。親切。
郵便局や信金の駐車場に、大きめに原付専用駐輪場が設けられていて、坂の町だなぁと思う。
階段下にあるセブンイレブンの看板
いろいろな道祖伸
石工先祖の碑
源頼朝船出の浜。石橋山の戦いに敗れ房総半島まで逃げたときの場所。
漁港のいろいろ
漁業と並んでいまも石材の採掘・加工がおこなわれている。
貴船神社に「頼朝の腰掛石」があった。偉い人が座った石、地味にコレクションしてるのだが、この石座りにくそうだな…?と思ったら、もともと水平に置かれていたのを、この場所に移動するにあたってこの向きに立てたのだそうである。なんで…?
頼朝が逃げるとき隠れた場所といわれる「しとどの巌」。真鶴にあるやつはすごく小さいなと思ったら、三浦半島に海軍飛行場をつくるときにいい岩だったので切り出されたらしい。
近くに「品川台場礎石の碑」もある。真鶴の石が使われた品川台場が埋め立てで消えるときに、礎石だけこの場所に移されたらしい。きれはしシリーズかも。
時間があったので、真鶴半島観光船に乗ることにする。
漁港らしい住宅の密集具合が好き。
真鶴半島は岩がかっこいい。
遊覧船のハイライトは「三ツ石」。トンボロ現象により干潮時は半島の先からつながっている。
砕石現場
帰るころには雨が降り始めていたが、スニーカーの耐水性能も試したかったのでちょうどよかった。真鶴はスニーカーの試し履きにうってつけの町。