帰省がてらの秋の北陸旅、福井の一大観光地、東尋坊へ。
自殺の名所やら火曜サスペンスやらでお馴染み感のある東尋坊だが、朝鮮半島の金剛山とスカンジナビア半島の西海岸と並んで、「柱状節理世界三大絶勝」といわれているのだそうで、数年前からすっかり柱状節理ファンになってしまった私としては行かざるをえないスポットである。
まずは観光遊覧船へ。すごいところから出発するのだが、何隻も運航しているので、定員までお客さんを積んだらまたすぐ次の船が来る。
私が乗った船は船尾に屋外席があって「後ろがおすすめですよ〜」と早いもの順だった。
船は結構ギュイーンと高速で日本海の荒波に揉まれながら移動。まずは東尋坊のすぐ近くにある神の島「雄島」へ。
島の西側では板状節理の「波型岩」が観察できる。
おお、溶岩であるなぁ。
島の南側は「ハチの巣」と言われる柱状節理。かっこいいぞ。
その上に神社が建っている。かっこいいなぁ。
雄島から東尋坊の間は波の侵食でいくつも洞窟のできたシマシマの地層。
日本人、並んでる岩を見ると「夫婦岩」と言いがち。
お、柱状節理が現れた。ここから海岸約1kmにわたって続く柱状節理の地層が、東尋坊です。
東尋坊は波の侵食で、船が出港した場所のように入り組んだ地形になっているのだが、そのうちの最も有名なものが「大池」である。東尋坊というお坊さんが突き落とされたと言われる場所。
そして、船は大池のかなり奥の方までぐいぐいと入っていくのだ。ワワワ。
ワワワ。大迫力!
入れるところまではガンガン入りますよという姿勢の遊覧船、素敵です。
大池、流石の貫禄であった。かっこよし。
船はもう少し南のほうまですすむ。写真中央は、後ろから見るとライオンが蹲ってるように見えるというライオン岩。見えるといえば見える。
これはロウソク岩。正直、夫婦岩やライオン岩、ロウソク岩は、もっとそれらしく見えるものが全国各地にいっぱいあるので、無理しなくてもいいのではと思った。
南の方までいくと、柱状節理がなんか崩れてるように見える場所があるのだが、その理由は後ほど判明する。
陸に上がって上から。
地方の柱状節理名所にありがちなのだが、かなりフリーダムにどこまでも歩いていけるし注意喚起の看板とかもないので、落っこちないようにくれぐれもご注意ください。
大池も上から。
そして東尋坊タワーにも登ってみることに。
かなりシャビーな雰囲気で「え、やってない?」と一瞬思うのだが、やってます。
ちなみに、タワーに登っても東尋坊はほぼ見えない。(雄島は見える)
なのだが、登る価値はかなりあった。明治期に、東尋坊の岩を壊して築いたという「エッセルの防波堤」が見えるからだ。そんなのアリなのか、と思うが、今だっら当然ナシとのこと。そりゃそうだよね。
これが東尋坊の岩でできてる防波堤。すごいなー。
激有名観光地なのだが、さすがの貫禄でめちゃくちゃ楽しめた。国の名勝・天然記念物にハズレなしである(国が指定するくらいなんだからそりゃそうなのだが)。