岩手県和賀郡西和賀町にある錦秋湖は、北上川の治水を目的とする湯田ダムの建設によって生まれたダム湖。ダムの建設により、国鉄横黒線(現・JR北上線)の一部ルートが水没することになり、新ルートへの付け替えが行われた。
その錦秋湖で、廃線の遺構を見に行くSUPツアーが行われている。なにそれ、行きます。ということで、はりきって参加してきた。
めちゃくちゃ深い緑に囲まれた、美しい錦秋湖。対岸にうっすら見えているのが旧国鉄横黒線のロックシェッド。
SUPでせっせと漕いで対岸まで。ちなみに、同グループの若者はSUP初体験でもインストラクターさんの指導によりさっさと立って漕げるようになってたが、割と風も波もある日だったので、立つのは早々に諦めて膝立ちで漕いでいった。SUPはカヤックよりも体勢の自由度があるので、写真撮りたいマニア勢には最適な乗り物です(あまりスタンディングしないけど)。
本内隧道西口と本内橋梁跡
コンクリ構造物に逞しく植物が生えてる光景を見ると、つい「ラピュタみたい」と言ってしまう日本人。
湖の縁ギリギリの場所に、遺構がところどころ残っているので、岸辺に沿って進んでいく
ほほーう
線路のあった土手が湖の中に取り残されて、千と千尋っぽくなっているところもあった。
内側の湾みたいになってるところに入る。
おもしろい場所だな〜と思ってたら、ここに上陸して、休憩をとることになった。なにそれ楽しいな〜。
そして、この線路跡をたどっていった先に、このツアーの目玉ポイント「旧国鉄横黒線大荒沢ロックシェッド」の入り口がある。
ここ、水位が下がっている時期ならば、中に入れちゃうのだ。いくぞー。
わーい!
外からの光が光ってて、不思議な感じ。
反対側の入り口まで漕いで、出る。
季節によって水位が結構変わり、ロックシェッドには入れない時もあるそうなのだが、この年は9月下旬でとてもちょうど良い水位でよかった。
こちら側は結構沈んでいる。
見どころがたくさんあって、大変おもしろいツアーだったな!
ついでに湯田貯砂ダムへ。
錦秋湖大滝とも言われていて、夜は虹色にライトアップされたりするらしい。
魚道っていいよね。(バリアフリースロープへの興味と通じる気もする)
滝の裏側に通路があって、すごい勢いの水を裏側から眺めることができる。納涼スポット。
錦秋湖、道の駅でダムカレーも食べられるし、なかなか気持ち良い場所でおすすめ。