房総半島を一周して帰ってきてからは、都内での取材がちょくちょくあったので、主に神奈川の拠点をウロウロ周遊してたのだが、写真を振り返ってみると、そうだ、益子にも行っていた。カブでいけるかも、とか思ってたんだけど、まだ全然寒いしなんなら雪予報とかもあって、おとなしく秋葉原からバスで。
※3月半ば頃の出来事です。
笠間、益子は最近の器ブームなんかもあって陶器市でめっちゃ有名なところ。秋葉原というなんか対極な場所から直通高速バスが出てるが、このバスに乗り遅れると電車で乗り継いでいくには困難を極める(以前一度取材帰りに体験して懲りた)。
益子のADDress拠点は、陶芸用の登窯をゲストハウスへ改築したという一風変わった場所で、陶芸家のご家族がホストである。
楽しみにしてたのだが、想像以上に素敵なところで、また好きな拠点が増えてしまった。
バスで来たもので、交通手段がないから、3日間の滞在でほぼひとりで篭って暮らしてたんだけど、窓から見える外の景色がなんとも穏やかで、空気が澄んで、土の気配が感じられて。
拠点のキッチンは、すべてこの場所で作陶された益子焼の器がたくさん、それに手作りの味噌や梅干しなどを置いてくださってて、それに差し入れをしてくださったりもあって、自然と丁寧に暮らせてしまう。いただいた菜の花を煮浸しにして、それだけでご馳走なのである。
徒歩圏内にスーパーもコンビニもないのだけど、有名なパン屋さんと、以前取材で伺って感動したカフェ&ギャラリー「starnet」がある。
starnetでいただいたお昼ごはん。
そういえばstarnetで少し野菜や卵を売っていたよな、とうろ覚えで行ってみたらあったので、あとの日は、具沢山のお味噌汁と卵と、また煮浸しにした新鮮な青菜を食べて暮らしてた。
なんとも贅沢な時間だったなぁ。