2日目。VPNにやっとつなげることができて、SNSに復帰。上海在住の前川さん(この芽を生やすひとは人民広場駅付近では毎日必ず見かけました)におすすめショッピングモールなども教えてもらったのでホクホクである。
余談だが、私は毎日Facebook投稿をする仕事をしてるので、「Facebookにつながらないかもしれないからちょっと代わりに頼むわ〜」と後輩に頼んできたのだが、なんかちょっとネタだと思ってたというかまぁなんとかなるっしょぐらいのつもりだったのだけど、FacebookどころかLINEもTwitterもGmailも無理、google.jpも無理なのでSafariのデフォルト検索が無理、google.cnだとVPNで検索すると規制がかかって見つけられず、唯一日本で検索してブックマークしておいた上海ナビのページだけ大丈夫なのだが、おそらく規制対策でVPN接続の情報は一切ナシという徹底ぶりだった。VPNにすぐに接続したいひとは接続するVPNの情報を印刷して持って行くべきである。
朝一番で、るるぶで写真を見てこのエスカレーターは見なければ、と思っていた中華芸術宮へ。ここは上海万博の中国館だったという建物なので、駅を降りるとあたり一体が万博の建物でいっぱいである。なにもない土地にどどんとでっかい建物が建ってるのがますますお台場っぽい。
じゃーん。
このエスカレーター、乗りたい!
中華芸術宮は情報が錯綜してて予約が必要だとか、いや今は予約がいらなくて列に並んでいるとなぜかタダでチケットが配られる(これは本当だった)とか、いろいろ書いてあったのだけど、9時からという情報がダミーで本当は10時からで、開場前の行列ができていたのでやる気1を失い、さらに広角レンズをホテルに忘れたことでやる気2を失って、外観の写真だけ撮ってすごすごとホテルにもどる。まぁいいや。
気をとりなおしてレギュラーな上海観光スタート。
まず初めは定番観光スポット田子坊へ。レトロな路地がそのまま残った一角で、カフェやファッション雑貨の店や、アートギャラリーなど、小さなお店がたくさん残る。
上海の原宿、と言われていたが、感じとしては下北沢が近いんではないかと思う。迷うし。下北だったらライブハウスか劇場になってるような場所がアートギャラリーになっててなんかオシャレ。
つづいて、紅坊の上海城市彫塑芸術中心へ。本当はM50に行くつもりだったのだが、最寄り駅から徒歩20分というのにひるんでこっちに来てみた。
レンガのかわいい工場跡地がギャラリーになっている。
併設の大きな芝生の公園にも彫刻作品がたくさん...なのだが、きになるのはしまじろうと、
団地群。
ニューヨークの5番街に行った時も「Sim Cityみたい!」(正確には自分ではそこまでのレベルに到達したことはなく、Sim Cityの開始時のデモンストレーションアニメに出てくる最高レベルの建物が立ち並ぶ様子に一番近い)と思ったが、高層の同じ建物が何本も連なる様子は今やってるSimCity Build Itにすごく似てる。
人が少なく心がほっとできる場所に久しぶりにきたので芝生の上にそのまま座ってしばらくぼんやりとしてしまった。
おしゃれな象印。
続いてこちらも定番観光スポットの新天地に...やってきたのだが、あまりに整いすぎた観光スポットだったので写真を全然撮っていない。
新天地の周りにはえてるビルの写真は撮っていて、やっぱりSim Cityっぽい。
新天地から外灘へ向かう途中で、駅を降りたら「未開発です」って感じのゾーンに出る。すごく興味深かったけど明らかに観光客お断りな空気が出ていたのでそそくさと退散。
外灘のメインストリート。一番オモテ側の建物だけきっちり保存してある感じは丸の内の皇居沿いを彷彿とさせますね。
2日目半ばにしてもう足がくたくたになっていて、一度ホテルに戻って休憩。ちょっと夕方になってから、ご飯調達がてらショッピングモールめぐりに出かける。
K11。アートとショッピングモールを融合、というコンセプトで、日本でこういうコンセプトだとろくなことにならない(偏見)のでじつは期待してなかったのだが、たぶん上海では中身含めて一番好きなモールだった。
エスカレーターもゴージャス。
地下にわりとちゃんとしたアートスペースがあって、有料の美術展をやっている。11月からのダリのポスターがいっぱい貼ってあったのだが、そのときやってたのは「中国内部巨人之内」というコンセプト展で、中国系の現代アーチストの作品がいろいろ見られて興味深かった。カフェやショップもアートのコンセプトに基づいていてちょっとおもしろい。チェーン店と高級ブランド店ばかりの他のモールとは一線を画す。
続いてiapm。ここはエスカレーターが香港マナーで急行と各停がある。
こちらのスペースマウンテンみたい(定番褒め言葉)な魅惑のエスカレーターは、世界のフジテック様謹製。上海のエスカレーターはオーチス、シンドラー、三菱、日立、ThyssenKrupなどおなじみ勢ばかりだったので、新メーカー発見にはならずであった。
エスカレーターを眺めるガラス張りポジションの飲食店がいくつかあり、ひとつが鼎泰豊だったので、まぁいいや、と思ってひとりで入ってひとりで小籠包8個を平らげる(ぜんぜん余裕)。上海オリジナルの美味しいものってひとりで食べるには向いてない高級レストランが多くて、上海にしかないわけじゃないがまぁ美味い、というものを毎日食べてた感じがする。
しかし上海のエスカレーターは本当に、絶対に平行についていないのでこうやって、「付け根」がにょきにょき出っ張っている。この「付け根」ばっかりこのあと撮っていくことになる。