土曜日、スリバチ学会の会長と副会長、それにマニアパレル店主が一堂に会する豪華イベント、スリバチカフェに行ってきた。
じつは、建築ファンの聖地、南洋堂に訪れるのは初めてであった。
...ついでに、スリバチ学会のフィールドワークに参加したことがまだ一度もない。
...そんでもって、会長の本はドボクのすすめでも書評を書かせていただいたのだが、半年くらい編集部の本を借りっぱなしにしていたため(そして書評を書いた後お返しした)、自分では持ってなかった。
我ながら、見事なまでのモグリっぷりである。
だけども、初めて見る微地形模型は超かっこいいバージョンにアップデートされていて感動的だったし、会長と副会長の本をまとめて大人買いしたら大変喜んでいただいたうえにサインとタモリ倶楽部でも有名になったスリバッチをいただけたし、大変よい気分でカフェをあとにすることができたのであった。そのあと1階でもついでにもう1冊買ってしまってなんか財布の中身がサッパリしてしまったが。南洋堂にはお財布にお金がない状態で行ったほうがいいな...。
それにしても神保町の古書店街に行くと私はいつも後ろめたい気持ちになる。
どこにいたってネットにつながって欲しい情報ならいくらでも手に入る時代、本当の情報格差は、自分がなにを欲しいと思えるかにある。なにが存在するのかを知らなければ、欲しいと思うことはできない。神田の古書店街に行くと、地方出身の者には信じがたいほどの圧倒的な情報の蓄積であるこの街が、「当たり前に存在すると知っていた」関東圏のひとたちと自分との埋められない差を感じて私は気後れがする。悔しいし怖いし恥ずかしい。
ということを考えながら、タイヤキ食べつつ神田のほうまで歩いて行ったら、琴線をふるわす大変おもしろい景色がいっぱい広がっていて一気に元気を取り戻した。東京イーストは私の味方だ。