山手線各駅停車の旅 浜松町~大崎

ちょっと渋谷で用事があったので、山手線に乗って、できるだけたくさんの駅で降りて、できるだけたくさんのエスカレーターを見学しようという企画をたてた。手に入れたのはJRの発行する都区内パス、¥730。なんと6つの駅で乗り降りするだけで元がとれてしまう、エスカレーター見学者にとって夢のような切符。見学当日に自動券売機でさくっと買える。というか、自動販売機でそれを見つけて思い立った企画。思い立った頃には既に日も高くなっており、渋谷の用事は17時半だったため、浜松町から出発して大崎までしか辿り着けなかった。それって元はとれているんだっけ。

何はともあれ、浜松町。

オフィスビルなので土曜日に人は少ないと踏んで訪れたところが、なんたることか、2階にポケモンセンターなどという夢の施設があり、親子連れがあとからあとから訪れ、なかなかベストショットが難しかった。平日の夜景を収めに再訪する必要がある。

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こどもたちよ、ポケモン好きなんだね、よかったね。お姉さんはエスカレーターが好き。

出だしから気を落としかけたが、完全に無人の三列豪華エスカレーターと完全に無人の格好いいエレベーターホールで満足する。

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でーん。豪華。

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でーん。階数表示が格好いい。

ところで、今日の写真は、途中までホワイトバランスが室内にセットされていることに気づかず、そして良く恵まれた晴天の下の撮影のため、途中まで画面真っ青でお送りします。すみません。

次に田町。既にお送りしていたとおり、田町には無駄に豪華なエスカレーターが設置されている。

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左、下り専用。右、上り専用。テント状の屋根が無駄感を煽る

反対側はどうかな、と思って見に行ったら、このところ私の心をわしづかみにしてやまないXタイプのエスカレーターが待っていた。興奮して、相当数のご通行の皆様に振り返られつつシャッターを切る。

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田町に来てよかった。

気をよくして次は品川。品川には汐留と同様の高層ビルエリアがあり、エスカレーター密集地帯であることはまず間違いない。どんなエスカレーターに出会えるだろうか。

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エスカレーター密集地域の案内図

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この一番下のエスカレーターなんかは、かなり好きなタイプのはずなんだが、だんだんエスカレーターばかり見続けて飽きる。というエスカレーターファンにあるまじき心境の変化が訪れる。品川はエスカレーターが本当に密集していて、ちょっと歩くとすぐエスカレーターがある。エスカレーターだったらなんでもいいってわけじゃないんだよ!と、エスカレーターにとっては全く身に覚えの無い怒りをぶつけたりした。要は、あんまり写真を撮らなかった。そんな中、私に挑戦状を叩きつけた一基がこれ。

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どうだと言わんばかりに自信満々の素敵っぷり。

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う、浮かんでいる…心憎い。

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入り口には「大林組へお越しの方はこちら」と書かれている。大林組に転職するか。あるいは、飛び込み営業をかけるか。

エスカレーターばかり見ていたので、途中で点検整備中のエスカレーターにも出会った。

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折りたたまれて下に戻ってゆく姿を垣間見る。かわいらしい。

もうエスカレーターなんてたくさんだ、という気持を少なからず抱えながら、京浜東北線大井町に向かう。事前リサーチの結果、駅の中では最長のエスカレーターが、ここ大井町にあると聞いていたからだ。予定では、ここが本日のクライマックスとなるはずだ。

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すぐあった。

結果から言って、マァマァ、長かった。…とりあえず、動画でも見ます?

D

ちょっと面白いのは、後ろに立っていた人の国籍が不明で会話が全く何語かわからなかったこと。

またも、ただ長ければいいってわけじゃないんだよ!などと悪態をつきそうになり、そそくさと大井町をあとに。エスカレーターには何の罪も無いかもしれないが、もう少し駅最長であることの誇りを持ってもらいたい。ほとんど最長であることに誰も気づいておらず、気ままなおしゃべり(何語かわからなかったから緊急を要する用件だったかもしれないが)などされている場合ではないのである。

くすぶる思いを抱えながら、大崎へ。品川で歩き回ったために既にほとほと疲れている。しかしこれを小学六年生のときの遠足だと思ったら、こんなちょっと疲れただけで立ち止まるわけにはいかないのだと自分を鼓舞。

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電車からいつも見ていた素敵なエスカレーター。だが、既に目が肥えているのでもう一息!と言いたくなる。

大崎には「ニュー大崎」という名前の団地や、垢抜けないショッピングセンターや、自転車で近所から集まってきて悲鳴並みの音響で遊びまわる中学生などがあり、私の東京幻想を集団で打ち崩していく。飽きたとか言って悪かった、私のエスカレーターは、私の東京は、どこにいってしまったのか。

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あった。

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これは、今日見た中でもトップ3に入るエスカレーターだ。

大崎のすごく格好いいエレベーターホールのあるビルで、注目の的とはいかないもののマニアの心を掴むエスカレーターを発見したところで、夕暮れになり、私のエスカレーター欲は満たされた。エクセルシオールでちょっとお茶。と、小学六年生の遠足ではあり得ない休憩をとり、そのままどこにも降りずに渋谷へ。

¥730の都区内パスの可能性はまだまだ計り知れない。

はたまた、改札を出ないエスカレーターめぐりだって可能だし。

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大崎駅構内のエスカレーター。脇に階段がないところが潔い。