エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

第1回高架橋脚強化合宿in瀬戸内全行程~完全無欠の香川・岡山ドボクの旅モデルコース紹介~

【お知らせ】 エクスナレッジさんから、エスカレーターしか載ってないすごい本が出ました。『すごいエスカレーター』フルカラー160ページ、ぜひ買ってね。よい本です。→『すごいエスカレーター』


 

 

 



「高架橋脚強化合宿」という名前を思いついた時点で、「勝ったな」とは、内心思っていたのですが、実際、企画して宿と船とレンタカーをそれぞれ手配して全行程を1徹くらいで考えたときには予想しなかったくらいに楽しすぎ、クラウドコンピューティングの時代、この行程を全人類にシェアしないのはあまりにもったいないと感じましたので、日本でたぶん上から数えて15番目くらいには満喫しつくしたであろう10月の3連休を、スピーディーに振り返ります。



元々、田村家四国珍道中でも女ひとり中国・九州珍道中でもご報告したことがある通り、私の旅は言ってみりゃいつでもタイムアタックなのでして、今回はその旅に10名ばかりの高架橋脚ファンクラブ会員の皆さまを連れまわすということで大丈夫なのかしらん?と緊張していたのですが、いや、我ながらパーフェクトだったね。もっと褒めて。



(ちなみにとてつもなく長いですが覚悟のうえお読みください)

 

(てっとりばやく写真だけみたいひとはこちらから



前夜22:00 サンライズ瀬戸

 

 

個人的には中国・四国の旅はサンライズに乗らないとはじまらないので、発売日にみどりの窓口並んでも10:00ですぐに売り切れているのは承知の上で、「三連休の前日なんてたぶんとれませんよ...?」と言われても食い下がらず、キャンセル待ちをお願いする。今回も3日前に無事ゲット。



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サンライズに乗らないとなぜ始まらないか、このすばらしい瀬戸内海の朝焼け&それにつづく番の洲工場地帯の動画を見て学んでください。
(撮影は今回の公式動画係に勝手に任命するmechapanda係長)

 

このスーパービューを寝ながら楽しめる部屋がこれ。分譲で住みたい。


(ちなみにこのスーパービューが楽しめるのは、東京から出発する場合、進行方向に対して左側の部屋ですが、両側に窓のあるロビー車両もありますので、右側の部屋になっちゃっても問題無し。)



1日目7:00 坂出で朝うどん

 

 

おなじくサンライズ瀬戸組のバドン夫妻とmechapanda係長と坂出にて合流。朝ごはん、もちろん調べてあります。香川ですから、うどんです。ということで、駅近くの朝からやっているうどん店に行きました。チェーン店ですがうどんのサイズと種類、トッピングを選べる本場スタイル。おいしかったです。

いきいきうどん坂出店

 



1日目8:00~9:30 坂出人口土地

 

 

つづいて、団地を愛してやまない「住み団」のバドンさんのリコメンドでこれも駅近くの坂出人口土地を観に行きます。坂出人工土地とはなんぞや、というのはグーグル先生に...ということで、すごくおもしろい場所だった!朝早いので、住民の方に迷惑にならないよう気をつけつつ、見学させていただきました。



 

 

 



坂出人口土地について

 



1日目9:30~11:30 瀬戸大橋タワー&記念館

 

つづいては、高知ッ子の@maidondonおすすめ、瀬戸大橋記念館へタクシーで移動。「瀬戸大橋記念道路っつーのが作られたけど、20年たってもぜんぜん完成しない」などとタクシーの運転手さんの地元事情のおはなしを聞きつつ窓の外が気になりすぎます。

高架橋脚強化合宿っぽくなってきたじゃないですか。



そして瀬戸大橋タワー。ずいぶんしゅっとしたタワーだとおもったら



 

この円盤状の展望室がぐるぐるしながら上にのぼっていくのです。



 

ぐるぐる



 

ぐるぐる



 

わーい!



 

きたぜ、瀬戸大橋!



 


橋脚も工場もばっちり!



 

で、上から「なんかすっごい建物あるなぁ」と思ったらそれが瀬戸大橋記念館でした。下に降りたらさらにバブリーですっごい建物だった。



 

 

 

中に入ると、必見の瀬戸大橋模型やら、建造時の映像やらが多量にあって大変なことに。



瀬戸大橋記念公園

 



1日目 12:00~14:00 坂出港クルーズ

 

瀬戸大橋記念館で1日使いそうになりつつ、タクシーで坂出港へ。地元の水上タクシーさんにお願いをして、坂出港~与島までのクルージングです。「あの...おかしなことを言うようですが、番の州の工場地帯と、瀬戸大橋の下をメインでゆっくり鑑賞しつつ、与島に行っていただきたいのです」という、アバウトなリクエストに「あ、はい。わかりました」とあっさり応えていただき、船長まかせの2時間コース。与島までのタクシー料金を基準にしているため、なんと12人乗りの船の料金はひとり1,000円。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは番の州工場地帯。



 

 

 

 


そして瀬戸大橋!
瀬戸大橋は島と島を結ぶたくさんの橋の総称。トラスや吊り橋や斜張橋や、いろんなタイプがあって格好いいですね! 

めちゃくちゃにたのしかったです。ありがとうございました。

お世話になった船はこちら、ヤポネシヤ号さん。いろいろ相談に乗っていただけると思います。

 



1日目 14:00~18:00 与島~櫃石島~岩黒島

 

さて、船で与島フィッシャーマンズワーフに上陸、ここからはバス移動で、瀬戸大橋の橋脚のある島々をめぐります。どれだけ徒歩に時間がかかるのか読めなかったのでドキドキしましたが(櫃石島、岩黒島は、島民以外バスしか入れない島なので、バスに乗り遅れると上陸できなくなります)、けっこう余裕でした。なぜかというと本当に「島じゅうが橋脚」という勢いで橋脚メイン、迷いようがなかったためです

(とはいえやや迷ったけど)。

与島には、船着場の付属するショッピングセンター、フィッシャーマンズワーフから上陸。バスがでるのは与島PA内のバス停なのでそこまで移動します。



与島は大きなPAがあって、道路がいきなり高速道路だったりするので、車のところに立ち入らないよう注意しつつ、もう目前がこんな景色で大騒ぎ。(とくに私が)



 

 


平均年齢35歳くらいの大人9人で、橋脚体操をキメたり集合写真撮りまくったり。

 

与島のPAというのは巨大で盛況。展望スペースも多く、思う存分橋が楽しめました。



ここからバスで櫃石島へ。
降りるバス停をおもいきり間違えてしまい、道なき道を行くはめになりましたが、


島内にたどりつくと、どこにいても背景が橋脚。



 

 

 

 

島特有のせまい道を堪能し、本来降りるべきだったバス停を発見。
バスまで余裕がありましたが、島の小さな港の夕暮れをたのしみます。



下電バス時刻表はこちら


降りるべきバス停は「与島」(PAの中にある)、「櫃石」(港の近く。not「櫃石島」)、「岩黒島」(瀬戸大橋の上)の3つです。

 



1日目 18:00~ 岩黒島「民宿みはらし」に宿泊

 

 

「岩黒島」のバス停というのが、橋の上。



 

このぐるぐるの真ん中をエレベーターでおります。



 

どわわーん。



 

岩黒島はお祭り中でした。橋脚が奉られてるみたい。



 

港の先端の民宿みはらしさん。



 

島には民宿が3軒ありますが、ここに決めたのは、名前のとおり、お風呂からも食事をする大広間からも、瀬戸大橋の全景がのぞめるのであります。




玄関わきになにげなく掲げられてる写真が、すごい写真だった。岩黒島の橋脚建設中。




ドボククラスタ前代未聞の超豪勢な夕食。二食つきでおひとり10,000円です。




夜景ももちろん堪能して1日目終了。ここまででまだ半分です。すみません。



岩黒島 民宿みはらし

 



2日目 8:40~9:10 バスで児島駅

 

 

バスで岡山の児島駅をめざします。




本日目指すのは、岡山の工場地帯、水島とその隣のレトロタウン玉島ですが、児島からは電車で向かおうとすると著しく遠回りになるのでレンタカーを借ります。私はゴールド免許所持のペーパードライバーですが運転してくれるひとたくさんいるので合宿ってすばらしい。

岡山、香川での格安レンタカーは、平成レンタカー

 



2日目 9:30~15:00 玉島観光

 

 

 

玉島にむかう途中で、旧霞橋を堪能。いいトラスですね。




一般的には、江戸時代の古い問屋街や




映画『三丁目の夕日』のロケ地となった、昭和の古い商店街が有名な玉島ですが、



 

ドボククラスタにとっては、水門と水上住宅の町です。素敵だワァ。



 

ごはんを食べたらさらに海側の国際コンテナターミナルへ。



 

おもに釣り人の皆さんの集まる埠頭ですが、キリンさんは近いわ、ものすごい格好いい船がとまっているわ、大変です。



参考にさせていただいたサイト、玉島百景

 



2日目 15:00~17:00 水島港クルーズ

 

 

さて、2日目の水島港クルーズをお願いしたのは、大島釣り船さん。お電話してみると、工場夜景クルーズの予約もいままでにもけっこうあったということで、快くオッケーしてくださいました。がしかし、「何時にします?」「えっと、新幹線で帰るメンバーもいるので、15:00くらい...」「え、昼間?昼間はなんにもないよ??せめて17:00くらいからにすれば?」「えっと...(でもレンタカーの返却の時間もあるし...夜は船だと写真撮れないし...)昼で、だいじょうぶです」「そうなの、ふーん??」ととても不思議がられてしまいました。で、おじちゃんいわく、「2時間くらいあればぜんぜん余裕」ということだったのでお願いしたのですが。



 

工場関係ないところは爆速でとばし、水島港をあますところなく、しかも、なんとさきほど観に行っていた玉島のコンテナ船ターミナルのあたりまで、超詳細な解説つきで、ふだんは釣り船さんなのになんでこんなに詳しいのか...とおもったら、おじちゃんは「港の仕事なら何でもする」そうで、コンテナ船の水先案内とかいろいろされてるそうです。かっこいいなぁ。



 

ふだんのBPAさんが主催するようなクルーズであれば4時間くらいかかったであろうコース。大きな船がくると引き波がすごいし、風のある沖合でるときは特に時間がかかったり引き波をやりすごしたりするのですが、おじちゃんの場合、「引き波に乗って」そのまま航行してましたんで、はりきって右舷最前列に陣取ったところ、わりとまじめに死ぬかと思いました!超たのしかったけど!



おじちゃんがめっちゃ気さくで親切、しかも港に超くわしい、大島釣り船さん

 



2日目 17:00~19:00 水島展望台

児島へレンタカーを返しに行く道中、水島スカイラインの途中にある、工場一望の展望台へ。夜景を楽しむつもりでしたが、まだ少し時間が早かったのと、もやが出てしまっていました。ここはまた来よう。あと夜景クルーズもいいよね。

このあと児島駅スペシャルゲスト、日本ピクトさん学会の内海会長にお越しいただき、たのしい打ち上げ。宴たけなわながら、それぞれ新幹線へ、各自宿泊先へと解散。

 



2日目 21:00~ ホテル瀬戸大橋

 

2日目の宿泊は工場夜景一望のホテル瀬戸大橋(のはずが、直前でネットから予約したこともあって工場側の部屋ではなかったのです、しかも階数も低い.........各階、廊下の工場側に窓があったので、夜景は最上階の廊下から、でも写真には撮れてませんが絶景でした)。

翌日は児島駅までのバスの時間まで、近所を探索。ホテル目の前がこんな道なので楽しいです(ですが、工場入り口でカメラをかまえていたら、SECOMのひとのお仕事を増やしてしまいました......なんかみんなでわいわいしてたときはパーフェクトだったのにひとりになったとたんに踏んだり蹴ったり...)

ホテル瀬戸大橋



ここから私はひとり、日本一長いエスカレーターにのりに行く旅へと出発するのですが、それはさすがにまた別の機会にお話ししましょう。

 



まとめ:大人数で旅行は、たのしい。

 

学生のあいだにはたくさんあった修学旅行も合宿も、たのしくはあったけどみんなでお泊まりというのがわりと苦手、そして友だちと興味範囲が違いすぎて行き先をみんなに合わせるのは無理、大人になってからはひとり旅ばかりしていた私ですが、今回は船のチャーターもレンタカーもひとりでは無理な行程。しかしダジャレ8割ではあるが名目は「強化合宿」であるからして「ドボク的構造物ばかりとにかくたくさん観に行くのが目的、たのしいかどうかは別」と開き直った結果、なんかしらないけどものすごく楽しくなってしまいました。参加してくれた皆さんありがとう。またやろう。


より大きな地図で 瀬戸内橋脚強化合宿 を表示



 紹介した場所の情報は地図にまとまってますのでどうぞ。