エスカレーターマニアの移動の記録

エスカレーターマニア。船に乗る人。原付で旅をします。

大人のための水都大阪2009案内(ドボク偏重)

【お知らせ】 エクスナレッジさんから、エスカレーターしか載ってないすごい本が出ました。『すごいエスカレーター』フルカラー160ページ、ぜひ買ってね。よい本です。→『すごいエスカレーター』


今までいろんな告白をしてきましたが、私は船に乗るのが好きです。


思い返せば東京は神田川、日本橋川お台場で乗って、横浜で乗って、千葉でも乗って、ニューヨークでも乗りました。船楽しい。船、最高。できることならボート通勤したい。特に都会の水運交通は上を高速道路にとってかわられていたりとか、工場やキリンさんがせっせと仕事していてすごくよいです。意外と気軽に乗れる価格で運航しているものが多いので、大変おすすめ。いや一度はまるとやみつきですねコレ。まぁ明日も乗りに行くんですけどね。


そんなわけで、大阪でいまこんなイベントをやってると知り、とりあえず行ってきました。


川と生きる都市・大阪を体感できるイベント「水都大阪2009」

開催期間 2009/8/22~2009/10/12


とりあえずと言うのは、行ってわかんないことはネットで調べてどうにかなるでしょうと思って行ったんだけど、現地の看板見ないと書いてないこととか、紙のチラシにしか書いてないこととか超多いのね!始まったばかりで誰もブログ書いてないしさ!そんなわけでネットで全部わかると思ったら大間違いの水都大阪情報を、私が初めにネットに書き込みたいと思いますので心してお読みください。ただし例によってドボクに偏ってますのでご了承ください。


中之島会場

期間中、メインで定常的に展示やイベントが行われている中之島会場。子ども参加用の各種体験ワークショップやワールドフード屋台や、そのほか様々なアート的展示、エコ的展示*1などがあります。ありますが、大人的にそしてドボク的にテンションあがる光景といえばこちらでしょうか。


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雨のため、かっこいい高速道路の高架の下が絶好の休憩場所に。


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その反対側では、高架下で、子供たちが、ダンボールハウスに熱中。シンボリックな風景。(そのような意図はないと思いますが)


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水都にちなんだ素敵なアート、橋ミニチュア。この橋を渡りながらとおりゃんせをやろうということが立札に書いてあるのですが、子ども全く近寄ってない。とおりゃんせ、とか最近の子知ってるのかな。私もやり方知らんぞ。


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でも橋構造がまるわかりでとてもいい展示だと思うのです。


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それとイベントとは全く関係ないけど、すごくかっこよかったスロープ。


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確実にこれが中之島会場で一番かっこいい展示です。展示物じゃないけど。


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橋の裏側もかっこいいし。


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会場メインの謎のオブジェや仮設舞台ももちろん素敵です。スロープが一番かっこいいとか言ってすみません。


水都アート回廊と、ヤノベケンジスタンプラリー

イベント&ワークショップ会場の周辺、中之島にはかっこいい歴史的建造物がいっぱい。イベント期間中はそれらの建造物とのコラボレーションとして、国内外様々なアーティストの作品が展示されています。

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いわゆるかっこいい大阪市役所


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いわゆるかっこいい中之島図書館


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いわゆるかっこいい日本銀行大阪支店。

手前のケムリっぽいのは事故ではなくてミスト効果実験だそう。


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いわゆるかっこいい中央公会堂


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いわゆるかっこいいアート。


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いわゆるかっこいい安藤忠雄


いわゆるかっこいいものに対する熱意のなさが伝わる適当な写真ですみません。へんなものばっかり好きでほんとにすみません・・だけどアート、建築に関してたしかな批評眼をお持ちの皆様にはおすすめかと思います。


水都アート回廊のマップとまわり方は以下より。

http://www.suito-osaka2009.jp/corridor-other/art-kairou/index.html


で、現地に行ってみたらこれとはべつに「ヤノベケンジ『トラやんの大冒険』スタンプラリー」というのをやっていました。アート回廊マップの中にはヤノベ作品3箇所ですが、スタンプラリーでは5箇所あり、アート回廊マップとは全く別のまわり方をしないと全部のスタンプ押せません。ヤノベファンの皆さんにはこれはトラップですのでご注意ください。そしてまずはじめに「アートエリアB1」に行くことが大切です。そこでスタンプブック(\200)を買わないと、各会場でここに置いてあるスタンプは一体何か?と思いながら最後にスタンプブックの存在に気づくという事態になりかねません(私はまだ2箇所目がB1だったので助かりました)。順番にヤノベ作品を見たあと、スタンプブックをもう一度「アートエリアB1」に持っていきます。そうするとスペシャルスタンプを押してもらえるうえに、スペシャルプレゼントに応募できるのです。このハードルの高いプロセスに関しては、私が全部のスタンプを押して持って行ったら逆にスタッフさんにありがとうございますと全部で5回くらい言われたので、プレゼント倍率の低さにつながるのではないかと期待しています。


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市役所にいるジャイアントトラやん。マジでジャイアント。毒とユーモアのバランス感覚が好きです。


ヤノベケンジ情報は、水都大阪公式サイトではなく、ヤノベケンジ公式サイトのこちらの情報をご覧ください。

http://www.yanobe.com/suito/


≪ラッキードラゴン≫スペシャルクルーズという素敵なクルーズも、公式サイトでは予定となっていますが上記サイトから詳しい日程がわかります。ちなみに私は上のページの存在にいま気づいたところなので、事前情報がなくクルーズには参加できなくて無念。誰か今から行く人は私の代わりにぜひ乗ってきてほしいです。


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これがそのラッキードラゴンですが、これに乗れるわけではたぶんないのではないかと思います。


おすすめ大阪クルーズ

さて、船にももちろんたくさん乗りました。大阪は水都というだけあってほんとに日ごろから運航している水上バス、クルーズの多い素敵な街です、だからほんと迷ってしまうんですが私が乗ったのは以下の2つ。


・水上トランスフォーマー船!なにわ探検クルーズ川の環状線コース

http://www.ipponmatsu.co.jp/cruise/naniwa.html

とにかく大阪の環状運河を一周できるクルーズを探していてたどりついたなにわ探検クルーズ。「落語家と行く」というところでもしかして外の景色とか見えなくて船の上で落語を楽しむ的クルーズなんじゃ?と一抹の不安は杞憂に終わり、実際はプロの話手による川の話がおもしろおかしくもたくさん聴ける有意義なコースでした。そしてすごいのがその船体!

D

サンダーバードの音楽で窓が開いた!と思ったらこれ、開いてるんじゃなくて船が上がっていってるんです!素敵!!動画は軽妙な落語家さんの案内で道頓堀川水門に入り、そして!?というところで止まりますが詳細は後日談ということで。


これが今回乗船したほたる号。大阪の低い橋の下をくぐるため、潜水艦と同じ仕組みで船を「船ごと沈めて」運航しているんだそうだ、やっぱり素敵!!

http://www.ipponmatsu.co.jp/gallery/ship_introduction/detail02.html


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夜のコースに乗ったために写真はすべてぶれてますが楽しかったですよ。


ただし!こちらの船、私が環状コースのメインと考えていた高速道路高架下の東横堀川に入ったところで、「この先何も見るものはありませんので」ということで容赦なく窓を閉めて落語が始まります!ご注意くださいませ!!


予約は電話&振込みかJR西日本窓口、旅行代理店で。当日空きがある場合は受付の湊町リバープレイス3Fでも販売してくれます。ただ窓側のほうが楽しいので事前予約おすすめいたします。私は予約で窓側をとっていただけたのですが、窓側と書いたチケットをみせて説明したにも関わらず、先に陣取っていたおばちゃんと若干バトルしました。


・屋根なしで撮影し放題!miniアクアライナー

http://suijo-bus.jp/cruise/aquamini.aspx

時間帯によっては空きも多めでバトルの必要ないのがこのアクアライナーmini!どの席に座っても絶対楽しい屋根なし船!なにわ探検クルーズでの無念を晴らすべく、大阪城公園を出発して東横堀川を通るコースに乗船しました。


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大阪城公園周辺は、第二次大戦中の軍事施設の名残がそこかしこに。



そしてついに、高速高架下の幻の河川、東横堀川くだり!何が幻って、地図で見ても高速の下なのでほぼなかったことにされている川なのであります。


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1秒1回シャッターを切ったのでコマ送りアニメにできます。


通常は大阪城公園⇔湊町リバープレイスを結ぶ連絡船ですが、水都大阪期間中は環状線一周コースも運航してます。つまりなにわ探検クルーズとほぼ同じ。夜と昼の便両方で一周したかったけど、事前に情報がなかったため既に予約いっぱいでした…今なら電話やウェブから申し込みできそうなのでぜひ。




他にも乗りたかったクルーズいくつかご紹介します。


・御船かもめ

今年夏から運航しているカフェ型屋形船クルーズ。ビルマニアカフェさん監修のビルマップつきクルーズなど、魅力的なコースがいっぱいで早速申し込みさせていただいたのですが、最小2名から運航のところ、如何せん女ひとりでしたので無念・・・ということでした。2名以上で赴く方、ぜひ。

http://www.ofune-camome.net/


・≪ラッキードラゴン≫スペシャルクルーズ

A便(12:00中之島ローズポート発→14:30名村造船所跡地着、現地解散)

B便(15:30名村造船所跡地発→18:00中之島ローズポート着、現地解散)

詳しい航路はわかりませんが、地図から推測するに木津川くだってほぼ海のほうまでの結構長いコースのようですね。うらやましいなぁ。

前述ですがヤノベケンジ公式サイトに日程、申込方法あります。

http://www.yanobe.com/suito/


そのほかはこちらのサイトにいちばん載っているっぽいです。

http://www.osakacitycruise.com/index.php?act=about&page=list

手元のチラシには、みんなで合唱しながらゆくという「なにわ歌声クルーズ」とか。大阪、クルーズカオス。


会期中、いまだけ!!のクルーズ特典

さてクルーズカオス大阪では通常期でもたくさんの水運交通が発展している旨、書きましたが、じゃあ水都大阪期間中に船に乗りに行くことの意義とは?というところをまとめますと。


まずこれ声を大にして言いたいところですが、水門通航証明書がもらえます!

大阪にはかの有名なパナマ運河式水門が3箇所あるそうですが、環状線コースをめぐるだけでそのうち2箇所!すなわち2/3(そのまま)を制覇できます!私なんて1周半乗ったから3枚持ってるもんね。

手作り感たっぷりのその通航証の見本はこちらのサイトからご確認ください。

http://suijo-bus.jp/event/detail.aspx?NewsID=144


そして、夜のクルーズに乗船すればもれなく橋梁ライトアップ中。嬉しいのは有名な橋だけじゃなくて高架橋脚や水門もライトアップされてるところですね。


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いいんだか悪いんだかはおいておきましょう。


こんなかんじでなんだかんだ楽しい水都大阪2009、おすすめです。

最も楽しいのは開国博のようなキャラクターがいなくて、大阪市長の顔写真がいろんなポスターに使われていることかも。


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「水都大阪、楽しいよ」


追記

このときはぶっちゃけ目玉となるものがない印象だった水都大阪ですが、こんな最終兵器が投入されたようです。

ありえないほどでかいアヒルが大阪に出現

あらまぁ。

*1こちらで石川さんが私がそれらの展示を見て感じた多少の違和感については書いてくれている気がしました