上海3日目。この日は上海近郊の水郷のどこかに行こうと思っていて、最後まで悩んだ結果、ツアーなんかに申し込まなくてもバスでささっと行って帰ってこれる朱家角に行くことにした。
近郊への旅だと、現地の地図は観光マップに載ってても、それがどの辺にあるのかわかんなくて帰ってからログを見ると「あ、ここだったんだー」となる。朱家角は上海博物館近くの高速バス乗り場から「沪朱高速専線」という高速バスに乗って延安高架路という高速道路をずっと西へ、約40km、60分弱の場所。東京でいうと新宿から高尾山ぐらいの気軽なスポットですね。
ずっとSimCityみたいだと言い続けている団地群が、郊外に出るともうそれどこじゃない密度でどどーんと立ち並んでいてうひゃー、てなる。こういうかたまりを10こぐらい経由するとちょっとのどかな感じの町について、それが朱家角。
バス停を降りるとローカルな街並みが並んでいて心配するのだが少し歩くとめちゃ観光地、て感じのマカオスタイルの土産物屋が並んでいる。
そのまま行くと、「放生橋」という一番有名な橋の看板が出てきて、橋の上から見渡せばごらんのとおりの水郷の風景。
昔の街並みが保存された観光地だが、朱家角はサブカルおしゃれ系の外国人や若者のたまり場にもなってるそうで、おしゃれなカフェやバーやホステルなどが古い建物をリノベして点在している。
田子坊に行っても新天地に行ってもお台場の中のテーマパークにいるみたいな感覚がぬぐえなかったが、朱家角のほうがずっとローカルで生活が感じられておもしろい。そういえば、ガイドブックの水郷紹介のページにどこ見ても必ず「都会に疲れたら足をのばして・・・」的なことが書いてあって、都会というか、上海、ほんと疲れるのよ、なぜか。と深く実感。
で、もちろん船に乗る。船乗り場に行くとロングコースとショートコースがあるのだがここへきて全く英語が通じなくなったので指差しでロングコースを選択し、颯爽と150元(3000円)払って6人乗りの船を貸し切ろうとしていると、小学生ぐらいの女の子を連れた女性が英語で半分出すから相乗りしないか、と申し出てくれたので、ありがたく承諾、いきなり半額になった。
海外の観光地でこの手の話を英語で持ちかけてくる人はたいてい詐欺師なのであるが、朱家角にはそういうガツガツしたぼったくりの空気がぜんぜんない。
上海に住んでる女性で、このあたりの高校に通ってたのでちょっと遊びにきたのだそうだ(もっと話してくれたがそれだけわかった)。
水路に面してたくさんの飲食店やカフェが並んでいてとっても好きな雰囲気。
船を降りて、それらのうちのいい感じのどこかに入ろう...と思ったのだが迷った末、放生橋の近くまで戻ってきてしまい、一番「観光地のレストラン」っぽいところに入ってしまった。
でもちゃんとテラス席だし一番橋に近くてナイスビュー。さぞかしぼったくり価格だろう・・と予想したのだがぜんぜんそんなことなく、街の中華屋みたいなメニューを出されてチャーハンとコーラ頼んで600円ぐらいだった。朱家角いいところ。
そのあと街をぶらぶら。一番バス停に近い入り口側の一帯はかっこいい感じの建物がいっぱい建っていてまだ工事中だがオシャレなお土産物屋さんがぽつぽつと入っていた。
ご飯を食べたばかりだったが、「あの素敵な水辺カフェでのんびりしたい」という思いでいっぱいになってしまい、外から見て一番素敵っぽいソファ席のあるカフェに。すごく素敵だったけどカフェオレ800円ぐらいだった。でものんびりやっと休暇を満喫、という気分に。
そのあとバス停まで戻ったら、たくさん行き先があって「人民広場」と書いてあるやつがあったので、あれ、これじゃん。と思って乗ったら行きよりも運賃が安い。あれ?間違えた...?と思ったら、行き先はほぼ同じなのだが高速道路使わないやつだった。高尾山から新宿までローカルバスで戻ってしまったわけである。普通に住宅街とか病院の前とかスーパーの前とかを経由して人が乗ったり降りたりをひたすら見て、降りたらジャンクションの目の前だった。
行きに乗った延安高架路と南北高架路が交わる、ちょうど上海の中心にあるジャンクション。いい感じにぐるっと一周する歩道橋があって、そこから見たら、なんだこの、上海は俺が支えているぜ的なすごい橋脚。ごてごてと装飾までついちゃってるよ。あとから前川さんに聞いた話によると、夜は光るんだそうだ。スゲー!!
バス間違えて、ジャンクション堪能して、ホテルで昼寝してもまだ余裕があったので、そのあと上海ショッピングモール狩りつくしに出かける。毎日、足と腰がもうダメになりそうってぐらい疲れて「歳かな・・・」と思ってたんだけど、写真を見返すとけっこうがんばってますね。
球体がかわいい美羅城。中は老舗デパート然としてて銀色のダブルクロスエスカレーターがかっこいい。
そのあと、前川さんから「ここはすごい」と聞いていた環球港へ。たしかに上海で一番頭のおかしな(褒め言葉)ショッピングモールで、入り口は大英博物館か!?て感じだし、中に入ってもヤバい。ヴィーナスフォートに初めて行ったときもどうしちゃったの・・・と思ったけど、気が狂った感でいうと似たような感じで、規模を10倍にした感じ。吹き抜けにそびえるエスカレーターはガイドブックで見てたんだけど、その吹き抜けが3つあるとは思わなかった。新世界大丸と同じショックである。
龍之夢購物中心。吹き抜けのエスカレーターXを見て満足してたんだが、いまサイト見てたら私ここのロングエスカレーター見逃してますね。まぁいいか。
静安嘉里中心。いままで見た中でいちばん高級路線のショッピングモールで、なにがいいって静かで綺麗で人がいないのがいい。
「香港のエスカレーターには各停と急行がある」というのが香港の結論だったが、「上海のエスカレーターはちょっとズレている」というのでほぼ間違いないでしょう。
なんかわかんないけど、今回Spottizmoで取得したログ、北に数度ズレてます。